薄目を開けて

薄目を開けて見ているくらいで

ちょうどいいの

パッチリ開いて見たりなんかしたら

いたたまれなくなってしまう

わたしという存在に


身悶えするような失敗とか

気づかずに着ていた傲慢の衣とか

そんな数々が、すべて見えてしまえば

許せなくなる

わたしという存在を


薄目を開けて見るってことは

だから必要なんじゃないかと思う

愚かな人間わたし

それでも愚かなりに

生きていくことを続ける為に


わたしが少しでも

わたしを許すことができるように

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