第二十四話『廻転する世界』


 

 

……………




……………




……………




 此に来て漸く『絶壁の魔女』は今まで抱いていた剣呑の有相無相を知る。

 大きな魔力の唸りは『戒めの間』全体を揺さ振り、絞り上げる様な奇鳴が四方八方から響き、自身の鼓膜を打つ。


 それとは別に児玉するは、心を直接鷲掴みするかの様な冷たさを秘めた重く沈んだ音。


 鐘は鳴る、今宵に終幕を


 世界を塗り替える雄志の奏



「これを手に取るのは久しぶりじゃ………、例え短い間とは言え、妾の体感では幾数年!!」



 第一皇女レヴェッカは両の掌を天に掲げたままだ。

 その様は尊厳して止まない真神を讃え上げる様にも見える。

 だからだろうか、その厳さに手の先には神秘が宿る。



「はは、ははははははははははははははッッ!!!!!」



 縦に揺れる、横も揺れる。


 不協和音は止まる事無く、鐘の音は秒を刻む度に大きく、尚大きく。

 この音だけで不安を掻き立てるには充分過ぎる。


 一挙に押し寄せた超常に飲み込まれる『戒めの間』


 引き金引くは、レヴェッカが掲げた先にある、光沢が増しに増した黄金色の大鐘。

 その鐘は何とも言えない音を打ち鳴らしながら、まるで溶けた飴が滴り落ちるかのように下部が凝縮し長細くなっている。

 先端は、既にレヴェッカ姫の掌に。



「……、……」



『絶壁の魔女』は早々に " 1st " を唱えた後、これから取るべき最善を頭の中にて高速で模索していた。


 最早、内にどんな情があれど姫達と協力的にはなれようが無い。

 向こうも『絶壁の魔女』を仲間内に引き込む気は雫すら無かっただろう。


 早々に戦意を奪うのが先決。だが姫達は『絶壁の魔女』が考えうる予想の外側に居る。

 先のマリナの件、そして魔法の素養が皆無と見ていた第三皇女アイシャが強力な『フェイズ』を使って来た時点で、彼女は全ての事前知識を脳内から排除した。


『十二硝』は『絶壁の魔女』を守護するよう、絶えず周辺を回り続けている。

 今、" 1st " の状態だ。『絶壁の魔女』の平常時『十二硝』は常にこのフォームにある。

 

 主に害を成すと判断されたあらゆる現象は、" 1st " に触れた瞬間、力の強弱すら関係なく弾かれる。

 例外は同じ神秘である『フェイズ』のみだ。そしてそれを補うフォームを、彼女はとうの昔に確立してある。



(しかし、先に私の『十二硝』を見、それでも姫様には戦意が、即ち、私を破る勝算が有る)



 少しだけ『絶壁の魔女』が目を細めたその瞬間、

 細く鋭利に様変わりした鐘が内側から弾け散るような印象で眩い閃光が放たれ、室内を束の間真白へと染め上げた。


『絶壁の魔女』には感じない所だが、その時、縦と横の揺れも最高潮を迎えていた。



「………御準備、整いましたか?」



『絶壁の魔女』は無音に沈んだ室内にて、清く静かに告げる。


『戒めの間』は今までが嘘だったように不自然過ぎる平然を取り戻していた。


 揺れももう、起きない。

 あの鐘も、存在事消えている。


 あれだけ放っていた霊妙が、感じられない。

 率直だが、確信する。

 

 もうこの部屋には何も無いのだと。

 中身を取り出された只の空箱と化してしまった事を。


 何かあるとすれば、それは―――


 第一皇女レヴェッカの手の内に。



「待たせたな、なぁに妾も時が惜しい、早々にケリを付けようぞ『絶壁の魔女』よ」



 彼女は何時もの笑みで、得物の感触を確かめる様に振る。


 それは黄金だった。


 金に発光するそれは、三尺程もある一降りの剣だった。


 あれが『戒めの間』だった物


 危険と感じた、その根源



「勿体ないのぅ………お前は護っているから感じぬか? この潤沢の集合体、圧倒的で高純度なる『魔力結石』を」



 ふとレヴェッカは妙な事を口にする。


 そう言えばと『絶壁の魔女』は思う。ステレア、アイシャ両姫の姿が見当たらない。


 しかし少し視線を外せば、直ぐに見付かる。

 彼女達は『戒めの間』の隅で、互いを抱き合い、小さく丸まっていた。

 その様は、まるで互いを守っているかの…



「……………」



『絶壁の魔女』は暫し沈黙し、それから意を決したのか、自ら一時的に " 1st " を解いた。


 瞬間、あらゆる霊妙が無遠慮に身体の中へと入って来て、脳とは言わず身体全体が揺さ振られる。


 激流に呑まれた様に、寒気と吐き気が同時に襲い掛かって来た。



「………!!!!、…、" 1st " !!」



 立ってはいられなかった。


 膝に力が入らず、崩れ落ちる。


 直ぐ様 " 1st " を発動し、難を逃れたが、それでも一瞬で感じたこれに悪寒が拭えない。


『絶壁の魔女』は、何と言う物騒をレヴェッカは持っているのかと愕然とする。

 彼女が戦にて冷汗を流すのは実に久し振りだった。だが直ぐ頭を切り替える。


 吐き気を飲み下した後に、『絶壁の魔女』は先ず己がやるべき行動を起こした。



「四(シー)さん、十一(ダブワン)さん、お願いします」



 彼女は誰に向けて今の言を発したのだろうか。

 しかし確かに現象は起きる。


 彼女の背後で黄金の剣に充てられ、震えていたマリナの身体がポンと軽い調子で空を飛び、向こう側で同じく身を震わせていたフランシーヌの元へと落下する。

 そうして、彼女達の身は不可視の二枚の盾に守護された。



「何と『十二硝』とやらは一枚ずつが独立しているのか。熟異色な魔法よ。だが腑に落ちんなぁー、

 フランシーヌは見捨てても良いのではないのかぁ? こいつは確実に妾側の人間だぞ?」



「姫様が助けなかったので、助けた迄です。

 放って置けば死に至る、なら誰であってもまず助けましょう。その後の事は助けた後で又考えるのです。

 もう日付変わる既ですが、今日の御勉強です、覚えておいて下さい」



『絶壁の魔女』はレヴェッカ姫に慇懃の態度を崩さず、そう語りかける。



「未だ妾に眷顧を気取るか。馬鹿な奴だなぁお前も。

 そうだ、お前はマリナとフランシーヌを退けたな。なら、少しは話そうか。此の水国、歪曲せし絡繰」



「絡繰…?」



 その言葉にピクリと『絶壁の魔女』が反応を現す。



「『魔法使い』神秘を行使する謎の体質者。

 お前達は本当に人の身体から生を受け、世に生まれたのか?」



 話の意図が掴めない。『絶壁の魔女』は沈黙を返事とし、レヴェッカに先を促す。



「のう『絶壁の魔女』おかしいとは思わんか?

 お前は人生折り返す程に歳を刻んだ魔法使いを見た事はあるか?

 お前の両親どちらか魔法使いだったか?

 突然変異ィ?…にしては魔法使いはちと多過ぎると思わぬか?

 エーテル液って何だ? 何故それが無いと魔法が使えないと思う? どうしてそんな不確かな危うい物について疑問を抱かぬ?

 お前らは魔法学校に集いたがるが、そうして皇族や協会に管理されている事に何故気が付かない?」



 矢継ぎ早に繰り出された質。



「………ん」



 突拍子の無い内容ばかりのそれに、

『絶壁の魔女』は何時もの品位ある返事が出来ない。


 しかし『絶壁の魔女』の返しを待たず、レヴェッカ姫は饒舌に続ける。



「お前らが親と慕うのが育ての親ならば、魔の方法、生みの親はコイツだ。

『魔力結石』純度百%、名を『ゼロゼロ』と呼ぶ。

 さあ『絶壁の魔女』! 名残惜しいが愈々フィナーレだ! お前が一生で積み重ねて来た力、この剣にて否定してやる!!」



 掲げる『ゼロゼロ』と呼んだ黄金の剣。


 勝手に話を切り上げたレヴェッカはその切っ先を『絶壁の魔女』に向ける。



「………先のは大変弁のある諧謔でした。今のレヴェッカ様相手にとても話が通じそうにありません。

 このカナード、実力行使に至る己が力不足を嘆きます。御覚悟を」



 レヴェッカは底知れぬ霊妙を秘めた『ゼロゼロ』を突き付け『絶壁の魔女』は十枚となった『十二硝』の輪郭を全て顕にする。


 共に明確な戦意を放ち、相手にこれを知らしめる。


 一撃だ。どちらも一撃で決着を付けるつもりでいる。



 そして、場は些かな無に趣を───


 先に動くは『絶壁の魔女』


 脚力強化で蹴り上げた床は、一挙に捲り上がり、刺々しい華を作る。


 あれだけ魔法での戦闘で傷が付かなかった『戒めの間』の絡繰は既に消えている。

 『絶壁の魔女』の荒々しい跳躍に危地を脱した床は当然、持たない。


 レヴェッカは、これに反応出来はしない。

 何せ『絶壁の魔女』は零秒の中でその身を動かしている。


 フランシーヌの際に使用した『十二硝』での遠距離攻撃は行わなかった。

 不気味でいて身体が直接拒絶を訴える『ゼロゼロ』へと敢えて突き進む。


 邂逅は至近距離で。


 完全に意表を突いた『絶壁の魔女』は、五十と開いた距離を僅か一歩で埋めた。


 レヴェッカの目はまだ零秒前に『絶壁の魔女』が居た場所に向けられている。

 その彼女の手首へと『絶壁の魔女』の手刀が落ちる。無論手刀自体の腕力は大いに緩めてある。


 レヴェッカが黄金の剣を手放したその時が、勝敗の時。


 そして、その時は



 やっては、来ない。



「ッッツツ―――!?」



 手刀は空振りする。


 レヴェッカの姿は今より更に後ろに。玉座の真上に掻付く様にして立つ。


 魔法で身体強化を極め、漸く一秒が刻まれる時の内に動く『絶壁の魔女』


 だが、姫はそれを凌駕する。



「あは。妾は只の人間だぞ、言い忘れたがな、妾が『ゼロゼロ』を使って戦うのではない!

『ゼロゼロ』が妾を行使って!戦を!愉しむのじゃッ!!」



 邪な笑みを誇り、言って、彼女は黄金の剣を振り上げる。


『絶壁の魔女』は闇雲に床を蹴り、何十も重なり残る黄金の残像を伴った途轍もない斬撃を辛うじて避ける。


 敢えて『受けて』もよかった。

 だが姫の妙な自信、そして心身的嫌悪感、予感直感が魔女に回避を選択させた。


 後先考えず全力で踏み抜いた影響で、後方へと噴射する『絶壁の魔女』

 不格好にも前の位置へと舞い戻る形になるが、しかし黄金の剣は此れにて完全に空振った。





 互いに、一発が不発に終わる。






 だが、其れで終われない。






「さらばだ『絶壁の魔女』!!!! 貴殿の潤沢なる其の魔力!!! 通行料として頂いて行くッッ!!!」



 吠え滾るレヴェッカ。空振った金色の剣からは、派生が生み出される。


 剣を振る時に起こる『風の圧力』

 剣圧が先を飛ぶ『絶壁の魔女』へと襲い掛かって行く。



「 " 1st " !!!!!」



 迫り来る第二波。対して十枚ある『十二硝』の1stが彼女を護る為に剣圧に備える。


 だが、黄金の剣圧と1stは宙で邂逅しない。


『絶壁の魔女』と『十二硝』が通さないと思った所有外敵要素を弾く1stは、剣圧を通してしまう。



「 " 3rd " !!!!!」



 何も不思議な話では無い。彼女の『十二硝』は完璧では無い。

 唯一の例外、魔法の『フェイズ』攻撃を1stは弾く事が出来ないのだから。


 だから彼女は焦る事も無く、冷静にその『フェイズ』をも弾く3rdを唱えた。


 これで全ては『絶壁の魔女』を通さない




───その3rdも、黄金の剣圧を捉える事が出来なかった。




───そして『絶壁の魔女』の身体を、霊妙纏う剣圧が貫通して行く。




 不思議と『絶壁の魔女』が空を墜ちて行く時間が緩やかに感じられた。


 何事も無ければ、彼女はクルリと体制を直し、優美に地へと着地を果たすだろう。


 だが今は、乱暴に背中から床へと叩き付けられた。


 剣圧が彼女の身体を貫いたが、特に此れと言った外傷は無い。


 血の一滴すら吹き出ていない。


 が───



「ッ゙、ガ、、ぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?」



 凡そ彼女の口から出たとは思えない乱雑な叫び声が『戒めの間』に児玉する。



 苦しみ悶える『絶壁の魔女』



 その『絶壁』を打ち砕かれ、身を焼かない何かによって全身を万遍無く焼かれる。



「………本当に水国の奴共は蕩けそう程に人が良い。この状況でさえ妾に手心めを掛けおって、その甘食少し控えては如何か?」



『絶壁の魔女』はメレアと共に己を見守ってくれていた。今の今まで護って貰っていた。


 先程だって『絶壁の魔女』は武器を叩き落とすと言う最も姫が傷付かない決着の仕方を選んでくれたのに、

 その人の優しさ事、レヴェッカは斬って捨てた。


 それが予定調和であったかの様に、勝利に浮かべる余韻すら持ち得無い。



「うっぷ…成る程。カナードが出て来た時は肝を冷やしたでありますが、これも一姉の目論見だった訳ですか」



「げろっ…でも何故でありんす? 通行料なら門の役目終えた後のアズサメレアから取れば良いのに」



 事が終わり、今まで隅で縮こまっていたステレアとアイシャがレヴェッカの側に寄る。

 だが未だ『ゼロゼロ』の影響で顔色は優れない様子。



「メレアは兎も角アズサはこの世界じゃ器が足らん気がする。直に触れて確かめた。

 力不足で上手く渡れず、狭間に閉じ込められる…なんて御免だからな。

 此は『絶壁の魔女』の魔力を貰うのが良いと、そう思った迄よ」



 レヴェッカは二人にそう答える。


 元より『絶壁の魔女』と此で死合うのさえ計画通りだった。



「………で、そのカナードの奴はどうするでありんすか? 言っちゃ悪いけど『ゼロゼロ』はこのレベルの相手じゃ初見殺し止まりでありんすよ。

 こいつ本当にヤベーよ、回復されたら何れまた抗戦する事になる」



「アイシャの言う通り。生かせば次は本気で来られては勝ち目が薄い。今直ぐ殺すべきでは?」



 二皇女は揃って『絶壁の魔女』の落命を助言する。


 先は圧勝の様に見えて、環境による魔女の生温さ、そして『ゼロゼロ』の特異性によって勝利した。

『十二硝』を含めまだ底を見せてはいないだろう、次戦も同じ末路とは限らなかった。


 その魔女は未だ七顚八倒の様。『十二硝』は独立展開しているのでこの状態でも彼女を護ってはいるが『ゼロゼロ』の刀身に対しては未達不十分。今ならば容易に首を跳ねられる。



「まあ良いではないか。この世界じゃ我等、溝鼠が可笑しくも皇女なんだぞ?

 こんな厚遇活かさなくてどうする。また此方に舞い戻る時『絶壁の魔女』はまだ使い道があろう」



 彼女はそう言って『ゼロゼロ』を軽く振るった。

 見た目、何も変わっていない様に感じるが、彼女には違って見えるのだろう。


 二人は不服な感じだったが、レヴェッカには従う。それ以上言及はしない。



 そうして、時がやってくる。



「…、時間でありますよ、一姉。

『絶壁の魔女』の魔力を以て門からE-1へと渡るであります」




 三の十五の日が、終わりを迎える。



「カナードの奴は此方の所存通り、メレアをアズサの下へと送ったようじゃな」



 三姫が待ち侘びた物が漸くにして、浮かんで来る。



 それは、『戒めの間』に急に現れた。



 それは、緑色を帯びる不思議な二つの筒だった。



 それは、『戒めの間』の床と天井を貫いている。



 それは、床を通り抜けて、筒の中を昇っていた。



 右の筒には『メディトギア=レガ=アランス』

 魔法使い三塔にして『絶壁の魔女』を師に持つ、青髪の見目麗しい女性。



 左の筒には『アズサ=サンライト』

 魔法使いを目指している魔法使いのタマゴ。『血吸の魔女』を師に持つ、元気有り余る人に癒しを配る心優しい少女。



 共に固く瞳を閉じ、肢体は虚脱の姿勢だ。

 

 きっと意識は無いのだろう。



「………メ、…………レ…………………………」



 その神妙な光景は、苦痛に芯まで焼かれる『絶壁の魔女』カナードにも見えた。


 瞳に映る弟子の姿。手を伸ばそうにも、脳が部位に信号を送らない。

 寧ろ、呼吸すら満足に出来ない。身体が内から爆ぜそうだ。

『ガード』の魔法で治癒しようにも内外に怪我が無いので如何しようも無い。魔力源その物を犯されたから。


 カナードの意識は、深く深く深い闇の中へと、引き摺り込まれる様に落ちて行く。



「さあ! 門は開いた! 今宵も妾達が通ろうぞ!!

 通行料ならたんとある! 遠慮せず根刮ぎ持ってゆけ!!!」



 二人が浮かぶ筒の真ん中に来たレヴェッカ達。

 彼女は其処で、誇らしげに片手に持つ『ゼロゼロ』を掲げる。



 太陽と月


 繋がってはならない道


 交わってはならない万物



『絶壁の魔女』の莫大な魔力が、天岩戸を抉じ開ける。



「参ろうぞ!! 争い渦巻く混沌の世に!!

 一番始めに生み出されたあの世界ッッ!!


 E-1へ!!!!!」




 瞬間、



 音も、


 景色も、


 色も、


 人も、



 何もかもが、消え失せた。






 そして、


 舞台はE-3からE-1へ───








 







 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る