一年後のあなたへ 2013年 9月1日
もう何も聞こえなくなってしまいましたね、本当に孤独な毎日をよく耐えてると思います。
去年の今頃は彼女の街で夕映えの美しさに感動していました。
お洒落な街に住んで、何かもの足りなさは感じても、映画を見たり展覧会に行ったり、今の私程、降下した気持ちではいませんでした。
彼女に会えて、忘れられていて、胸が最後甘く疼(うず)いてからはもう、涙も枯れたようで誰かを本気で好きになるなんて、夢のまた夢じゃないかと思える程、心の芽は凋(しぼ)んでしまいました。
それでも、来年は運気が上がる年だとか、本当にお金は入って来るようになりましたか?
私は毎日夢想してしまいます。何も頑張らなくても寝ててもお金が入って来るようになって、366日夏休み、全てから解放されて、新しい家に住み、上等な服を身に纏(まと)い、人を見返すくらいの財力を手にしている自分を。
早くユニクロからお金が入って来るようにならないかだとか、紫綬褒章(しじゅほうしょう)の受勲(じゅくん)だとかピュリッツァー賞の授賞だとか、シャルルドゴール賞の授賞だとか、世界から賞賛(しょうさん)され愛される自分を夢想して已(や)まないのです。
これから気になっているのは11月7日で声が聞こえた頃の虚実(きょじつ)が現実になってはくれやしないかとそれだけに縋(すが)って生きています。
そうでもなきゃやってられません。何も無い、何の起伏(きふく)も無い日常を、ただただやり過ごすだけの日々、正直ウンザリしてます。何もやる気が起きない、何もしない、面白みの無い日常。何か巧妙(こうみょう)は見えるでしょうか?何か変わっているでしょうか?それだけを切に祈って已(や)まないです。
それでも、何も変わっていなくても、生きる事まで諦(あきら)めたりしないでください。何も変わっていない、現状で考えればそれが普通の答えですし、少し下火(したび)な人生ですが、それも大いに普通な事です。
やはり救いの手は差し伸べられなかったのです。宝くじが当たらない事くらい普通の事です。
今の私にはそんな普通を悪く思わないで、そのまま生きて欲しいとしか、言い尽くせません。
給料は少ないでしょうが、親にまだ甘えられます。TSUTAYAの裏の遊技場(ゆうぎじょう)が出来たら、そこのオープニングスタッフの募集に応募しましょう。少しは良くなるはずです。
私には今は焦らないで、並の人間ができる事を普通に出来るようになろうとしか言えません。焦らないで40才を目標にしましょう。
40才の時には金銭を全て自分で賄(まかな)えられるように努めて下さい。
まだあなたは30才だ。世界も日本もこれから大きく変わるだろうし、何も自分のような人は一人ではない。自分と同じような人が増えてる時代です。安月給で働くしか能(のう)がないと吐(は)き捨てず、そんな人は五万と居ると思いましょう。またいつかチャンスが訪れる事を願って辛抱強く待ちましょう。
あなたは夢に恋に真剣だった。本当の心の奥底(おくそこ)の願いはいつも其処(そこ)に在った。
20代丸々と其処(そこ)に費(つい)やしたんです。
普通の人が30才で出来るようになる事が40才になるまで出来なくてもおかしくないし、恥ずかしがる事ありません。何と言っても母が応援してくれるでしょう。
遠回りだと思いますが、余り引け目を感じずに堂々として下さい。20代のあなたの頑張りは尋常(じんじょう)じゃなかった。頭の中全てが夢と恋に埋もれていた。あなたは精一杯(せいいっぱい)生きたんだ。あなたに青春はあった。間違いなくあった。今は影を潜(ひそ)めていても、誇って良い事だと改めて思います。
最後に風邪には気をつけて、こんな気休めしか言えませんが、あなたに幸運を...
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