高校時代5 2014-01-16

 ただいま帰りました。今日は母が来ていて、味噌汁作ってもらいました。


 今日も夕飯おにぎり2個です。痩せないかなぁ、早く。


 体重計がそろそろ家に届くらしいのですが、早くダイエット本格化させたいですね。



 高校時代の話ですね。


 誕生日プレゼントを母の小遣いで買ったのが気が引けてバイトを始めたって書いたと思いますが、結局、バイトの給料が支払われる頃には別れてた計算になります。



 郵便局の年賀状配達とコンビニで週3、3時間のシフトを特別に組んでもらって初仕事になりました。二足の草鞋(わらじ)っていうのは部活にバイトってことですね。


 ですから、成績は当然上がりませんでした。高校で勉強を頑張ったのは受験の最後だけです。


 2年生の後半からアルバイトを始めることになるのですが年末の年賀状配達のためにクリスマスは会えないって11には言ってました。


 それも、あっけなく別れてしまった原因の一つかもしれません。


 ですが、その郵便配達で出会った女の子に一目惚れしちゃったんです。


 どうせ給料入っても11には会えないんだよなぁと肩を落として仕事に向かったのを覚えています。


 ですが、郵便局のドアの前で佇む制服姿の女の子に一目惚れでした。


 なんていうんでしょう。突風が吹き抜けるような衝撃でした。


 その後、大学を期に上京するまで、その女性をずっとずっと想い続けることになります。


 名前は12。背の高いすらっとした女の子でした。黒髪で大きな瞳に憂いを湛(たた)えてるような不思議な空気のある女性でした。



 仕事中はずっと12のことが気になって、仕分けをしてる12をお昼休みに目で追ってました。


 年が明けてからか明ける前か、もう覚えてませんが、このバイトが終わったら


 12には会えなくなることは明白でした。



 思い切って声をかけたんです。仕事終わりになかなか一人にはならずお友達らしき人と一緒にいました。それを自転車片手に遠目に見てて、12が一人で交差点を渡ったところで声をかけました。なんて声をかけたのか、今では覚えていません。


 でも、それを期に12と声をかけた車屋さんの前で待ち合わせて、何度か一緒に帰りました。


 電話番号も交換して、12の高校も分かりました。


 でも、程なくして12から電話でお付き合いとか、そういうのは考えてないからとあっけなく振られました。私もそういう雰囲気出しすぎたのかもしれないし、ただ単にダサい格好してたからかもしれません。彼女は飛び級でオシャレでした。


 それとも、バイトしてる時は避(さ)けづらかったけどバイトが終わったから、ということかもしれません。


 とにかく、12には会えないことになりました。


 でも初めての一目惚れでなかなか12のことは忘れられず、当時日記にこんなことを書いています。


 青白くて透明な声、あの人の声だ。とかなんとか、なんだか詩的ですね。(笑)


 そんなふうにして恋心を温めて、ついには12を諦(あきら)められませんでした。



 いいですね、若いって振られて一月(ひとつき)もしないで一目惚れですってもん。薄情じゃないですか。


 でも、それだけ若い弾力に満ちた感性が私にもあったんだと今は思います。


 この年になると、なかなか恋なんてしませんもんね。タイプな人がいたって臆病になってこの頃のように飛び込んでいけません。何も取り柄がありませんからね。


 金さえあればちらつかせようとくらいするのかもしれませんが、たぶん女性でも私より収入の少ない人は珍しいでしょうから。



 まぁ、何はともあれ、失恋の痛手に悩むようなことはなく、次の恋に邁進(まいしん)しました。


 バイトで入った金はほとんどが服代に消えました。


 ブラックヒルズという街中の地下1階にある、真っ赤なお店の店長、S6さんと話すのが楽しくて、そのお店のファンになりました。


 そこでG-starのジーパンを買って、気分はロンドンストリートでした。


 また、高校では部活で部室が隣だったため、ラグビー部のM3とH5と仲良くなりました。


 M3は音楽やりたいって言い出したんで、買ってあまり練習しなかったベースをあげたりしました。


 M3とH5は幼馴染で、1年生の頃の運動祭の棒倒しの時に初めて出会って、それからM3とは1、2年生とクラスが同じだったんで仲良くなりました。


 〇〇先生に、クラスってどうやって決めてるの?って聞いて、将棋みたいなもんだ。って言ってたから、3年生も一緒にしてよってせがんだこともあります。


 この頃から3人仲良しコンビで、オレら親友だよなってな感じだったんです。



 週末のバイトとして焼肉屋で皿洗いも始めて、バイト二つ掛け持ちと部活の日々が3年生にかけて始まります。かなり忙しかったですけど、なんでなんですかね。


 今でもバイトを増やした理由は思い出せないんですけど、お金が欲しかったんですかね。


 高校生でしたから、ギリギリでしたが体力も続きました。



 まだ、寒い頃の話ですね。バイト先の専門学校生に「一緒に呑まない」なんて誘われたんです。


 この話は、また次回書きたいと思います。

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