あとがき

 今回はスピンオフです。女神伝説シリーズで何度もエレギオンを取り上げたので、そのエピソードを一つにまとめてみようというのが狙いです。とりあえず余談なのですが、アングマール戦記はなんとか三百ページ程度なのですが、文字数にすれば十三万五千字を越えています。


 原因は会話シーンが少ないこと。とにかくコトリがガチガチの主人公で、コトリの見たアングマール戦ってスタイルですし、話し相手が実質ユッキー一人なので、叙述部分がひたすら多くなってしまってます。


 それとお気づきの方はお気づきでしょうが、指輪物語をオマージュしている部分はあります。エレギオンもそうですし、アングマールもそうです。それ以外は出来るだけ外そうと努力していますが、ハマもそうかもしれません。


 それと、とにかく戦記なので戦法や戦術をあれこれ取り入れています。ファランクスもそうですし、レジョンもそうです。会戦の経過も想像だけでは無理があるので、カンネーとかレウクトラとかを参考にさせてもらってます。


 今回は野戦だけでなく攻城戦も書く必要があったので、武器もあれこれ登場させています。巨大石弓はバリスタ、巨体投石機はトレビュシェットがモデルです。バリスタも無理があるのですが、トレビュシェットとなると力業もエエところなのですが、石弓も投石器も原型はかなり古くからありそうでしたから登場させています。


 アングマール側の攻城塔とか、破城槌は当時でもあったと見て良さそうです。埋め立て車はソウズがモデルで、エレギオン側が施した城壁前のスロープはタルスを参考にしています。


 破城槌をロープで引っ張ってひっくり返す戦法もモデルはあって、十字軍遠征で守るイスラム側がフックを付けたポールでそれをやったとなっています。エレギオンの場合はむやみに城壁を高くしたのでロープに置き換えてみたぐらいです。


 火薬も使いたかったのですが、さすがに無理がありそうでやめています。フィクションですから登場させても良さそうなものですが、硫黄はともかく硝石を手に入れる手順を考えないといけないのであきらめた次第です。まあ、火薬まで使えちゃうと、次は爆弾とか、大砲、花火式のミサイルに話が広がりそうなのもやめた理由です。


 それと本当は地図が必要で、書く時には大雑把な地図を作ってたのですが、これを小綺麗に仕上げる点で挫折しています。描きかけたのですが、とにかく手間とヒマの塊みたいになってしまい、さらにA5サイズぐらいにするのに悲鳴をあげたぐらいです。


 さて、なんですが、問題は続きを書くかどうかです。これについては検討中としか言いようがありません。続きとなると魔王の残虐シーンの描写が延々と続く事になり、話がドンドン重くなってしまいます。その辺を処理できる良い方法を思いついたら、書くかもしれません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アングマール戦記 Yosyan @Yosyan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ