第2話
突然の私語りから失礼します!
私の通う学校は、最近統合され新設された、中高大一貫学校です。
その名も学校法人夢咲学園親英中・高等学校です。まあ、ものすごく長いので、「夢咲」とか「夢咲学園」って呼ばれています。
んっん、我らがでっかいどうの北海道です!
これ一度は言って見たかったですよね!
まあ、そんな前置きは兎も角、北海道にある私立の学校ですね。
ここだけの話なんですけど、私が先輩に告白した桜の木なんですけど、実は、四月の下旬になってやっと咲いたんですよ!酷くないですか!
私が、スマートに告白できるよう、春休みに散々考えたプランが全部おじゃんですよ!信じられますか!っうう!
そんな訳で、ゴールデンウィーク前に滑り込みそして、惨敗。
笑いたかったら笑え!こんなピエロの私をどうか笑って下さい!
って言う話を、私の数少ーーんっん、先鋭の友達に話したのが、つい先程、そして返ってきた言葉が次の通りです。
『プププ、超ウケル(ものすごい棒読み)』
だったんですよ!酷いです!こんな事話され友人なんて一人しかいないのに!
、、、って、嘘です嘘です!私にはいっぱいトモダチいますか!あははは!はーー。
ほんと、友達ってどう作ればいいんでしょうね?
先程、棒読み発言をした犯人を睨みつけていると、ため息が返ってきた。
本当に、私は泣きそうです。ぐす。
「アヤ、その人ってさ、多分、アヤのガチ百合勢の所に引いてるんじゃないの?
まあ、男子としては、薔薇属性女子って引かれがちだし、百合好きの方が好まれるかもだけどさー。物事には、限度ってものがあると思うんだよねー」
「ん?カエデったら、何を言っているの?百合好きに限度なんて存在しないわ!あるのは、性別の壁だけだよ(ドヤ顔)」
「そんなキメ顏で言われもね」
カエデは、そう言って、自身のこめかみを揉みだしだ。
その一休さんポーズって、彼女の中での流行りなのかしら?あまり面白く無いんだけど。
「ものすごく、失礼な顏で私を見ないで。アヤ。すごくイラってくるから」
なかなかに感が鋭いのよねこの子。馬鹿にできないわ。
「そう言う顔をするんなら、今度から自分一人で勉強するんだね」
「嘘嘘嘘!冗談だって!カエデは、天才です!神童です!だから、私を見捨てないで!お願いします!」
そう、
まあ、運動に関して言えば、お可愛いなんだけどね。
私の成績が、中間で維持されているのは、カエデのお陰なのです!
「はあ、まあいいや。所で、その先輩好き好き大好きって言う、砂糖菓子のような話を私は、いつまで聞いていないとダメなの?
私、そろそろ、次巻の改稿しないといけないんだけど?」
「え?何で?まだ、たったの三時間しか話していないのに」
「いやいや、帰りのホームルームも終わって、放課後に入って、もう三時も経ってるだよ!
流石に、もういいでしょ!?」
「え?まだ足りないんだけど」
何を、そんな「戦慄を隠し切れない人」みたいな表情してるのよ。
なんかもう、言葉も出ないって顔をしてるわね。失礼な。
「ごめん。もう明日で、いいでしょ?ね?ね?それじゃあバイバイ?バイバイ?」
なんか、疑問形で去っていったわね。
まあ、良いわ!家に帰ったら、妹の
いかに、私が先輩を好きなのかをね!
♤♢♡♧♤♢♡♧
はあ、今日も一日、さと兄ぃの好きな所を聞かされた。
まあ、私もさと兄ぃのこと別に嫌いじゃないし?褒められて、嬉しく感じるけどさ?
だって、シスコンなんだよ?さと兄ぃ。
私の数少ない友達の
まあ、なんていうか、彼女は、十人に聞いたら十人が美少女って言うほど、可愛らしい容姿をしているのだ。
私の小説にも、彼女をイメージした子を入れたりするほどに可愛いのだ。
長く星空のような黒髪に、お星様の様な純真な瞳。外界を知らないような白い肌。愛くるしいような童顔フェイス。尊い。
だが、残念なことに彼女は口を開けると一言目には、「先輩がね」って言葉が出る。
最初の方は、どんな先輩に本気で恋をしたのだろうかって、興味が出た。この中等部一の美少女に惚れられた先輩ってのがどんな人なのか。
っで、色々と聞いていたのだ。
まあ、途中でコレお兄ぃじゃね?って疑問が浮かび上がり、写真(アヤが隠し撮りしたと思われ物)に写っていた顔を見たら確信に変変わったけどもさ。
まあ、そんなこんなで、告白の話を聞き、まあフラれるわなと思ってしまった。
何度も繰り返すように、私のお兄ぃは重度の訓練されたシスコンであるのだから。
別に、私はお兄ぃのことなんて全然好きじゃ無いし?作品に出でくる主人公が兄設定なのも偶然だし!なんなら、ヒロインが妹設定なのも偶然だし!
って、テンプレツンデレをブチ撒けてみてはみたものの、私がブラコン認定されるのを強めるだけなのでここで止めておこう。
そんなことを考えていたら、家に着いてしまった。
築十年になる一戸建ての家である。
中には、明かりが付いているので、誰かしら帰っているのだろうと思い、ドアノブに手をかけた途端、独りでにドアが開いた。
勿論うちの家は、自動ドアでは無い。
独りでに開いたということは、家族の誰かがドアを開けたということだ。
そこに立っていたのは、可愛らしいフリル付きのエプロンを制服の上から着る男子生徒がいた。
おわかり頂けただろうか?男子生徒。つまり、お兄ぃがフリル付きのエプロンしかも、可愛らしい奴を着て出迎えているのだ。
怖気がでるのは、無理からずであろう。
「ゴミ兄ぃちゃん。毎回そのエプロン着るのやめてっていってるでしょ?結構キモいよ」
「そうか?でも、流石に家事をするのに、何も付けないのは問題だろう。
だから、気にするな」
この人の何処かでいいんだろう。
これを見たら、千年の恋も冷めるだろに。
つくづく、この二人の頭のネジは、ぶっ飛んでいる。
まあ、こんな二人の恋物語を面白おかしく、読んでもらえたら幸いです。
こんな二人でも、優しい兄と、ちょっとお馬鹿な私の友達なので。
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