第50話 告知

横森が、全ての夜勤者のする仕事を終えパソコン💻のタイムカードを押した。

「時間⏰なので帰ります」

「お疲れさん」

新島村が、そう答えると、「あっ、そうそう」と言って横森が振り返った。

「休憩室の告知の紙📃見ました?」

「いや、うっかり見ていなかったなあ。何の告知?」

「ボーリング大会🎳プラス親睦会みたいですよ」


「シフトの都合で参加出来ない人もいるから、午前中はボーリング🎳大会で、夕方からは時間を開けて食事会を開いているみたいですよ。一日のうちで、どちらかに参加出来たらっていう工夫されているんでよね。新島村さんは、参加した事がなかったですか?」

「参加したことはないですね」

「年に2回、春と秋に親睦会を兼ねたレクリエーションを開催しているみたいだけど、以前理事長から、ここの施設からの参加者は少なくて、何故なんだろうって聞かれた事がありますけど。でも当時は、本社の施設にいたのでにじいろ🌈のことなんてわかりませんよ。他の施設の事なんか、わかるわけない」

そう言って、横森が笑った。


服部が、玉のような汗💦をかいて、谷河の風呂🛀介助から戻って来た。車椅子👩‍🦽を押しながら、首にタオルをぶら下げていた。谷河の車椅子👩‍🦽をテーブルに付けて車椅子👩‍🦽のプレーキを掛けて、服部が離れた。少し谷河の襟足が濡れていた。


服部が、突然会話に混じって来た。谷河の風呂上がりのスポーツドリンク🥤をトロミをつけながら、スプーン🥄でかき混ぜていた。


「ボーリング大会🎳って、優勝🏆賞金は出るの?」

新島村がそう訊ねた。

「少額やけど、出るよ。3万円くらいかな?」

服部がそう答えた。

「デカいやん?!」

横森が少し目👀を剥いて声を上げた。

「チーム分けって?」

「ボーリング🎳大会の日に、参加者によるチーム分けがあるのよ」


「後は夕方はグループ紹介があるのよ。隠し芸🎨あり、歌🎤あり、何でもありなんだけどね。夕方に、ボーリング🎳の成績発表と、グループ紹介をしたチームの優勝者は、金一封出るのよ。最優秀パフォーマンス賞🏆とかあるからね。それも金一封出るからね。勿論私は、ボーリング🎳で優勝🏆を狙えへんしね。ここ狙いでいてるよ。新島村さんも、歌🎙️で参加する?それやったら、カラオケで練習しに行かなあかへんやんね?」


何か凄い圧力だった。有無も言わさず、絶対参加ね!と言った迫力があった。

「カラオケ🎤も、ボーリング🎳は上手くないですよ」

「何を歌🎤うん?」

「カラオケ🎤ですか?」

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