ボーリング大会
第47話 服部育江
翌日☀️、遅番で出勤した。
少し高揚していた。明日から,いよいよ夜勤が始まる。2回ほど小谷リーダーが、夜勤補助で付いてくれる事になっていた。その時に、五十川との馴れ初めを聞けたらいいが。
「おはようございます」と言いながら、施設の勝手口を通ろうとすると、仕切りの隙間から喫煙場にいる中の職員がチラッとが見えた。
一瞬ドキッとなった。古田ケアマネジャーと矢澤施設長とが、タバコ🚬を吸いながらいちゃついているようなに見えたからだ。耳元👂で何やら囁きあっているような感じで、矢澤施設長の右手には何かラッピングされた箱📦を持っていた。
『まさか、キス💋をしていた?』
職場で?!
まさか🙈、まさか🙉。
矢澤施設長は、新島村より2歳ほど下だが、お洒落に見えた。身長は、175前後で何となくシュッとしていた。髪型も短く2ブロックに分けていて、裾は刈り込まれていた。韓流スターのような感じだ。プライベートは謎で、滅多な事で怒鳴り散らすような事はなかった。
勝手口にある電子キー🔑に、暗証番号になっている矢澤施設長の誕生日🎂を打ち込む。ロック🔐を解除して気が付いた。
「あっ、今日は矢澤施設長の誕生日だ!」
あの矢澤施設長が持っていた箱📦は、誕生日プレゼント🎁なのだろうか?
男子更衣室に入り、制服👔に着替えキーロック🔐を解除し桜🌸ユニットに入ると、服部がTシャツ👚短パン🩳姿でカウンターにもたれて立っていた。
「今日はどうしたんですか?」
驚きながら、服部に訊ねる。
「立川さんのお父さんが具合が悪くなったので、仕事休むって連絡✉️があって、シフト変って出勤してくれって矢澤施設長から電話☎️があったのよ。申し訳ないけど、急遽早番で出て来れないかって言われたのよ」
「梅🌺ユニットだから、利用者の事わからないでしょう?」
服部にそう言うと、少し顔を歪めて頷いた。
「横森さんに、どんな利用者か聞きながら入浴🛀介助をやってるのよ。今日は日勤がいないし、大変よ」
横森大蔵が、眠そうな顔をしてタブレットに夜勤中の記録を打ちながら言った。
「仕方がないですよね。お父さんが具合が悪くなったら」
「そうそう。今日はよろしくね」
そう言って服部が、微笑んだ。
「私、胴?」という服部が以前言った言葉を思い出した。
「ずうっと頭の下は、すぐ胴だと思う」と言いたかった。
横森大蔵が、目尻をこすりながら呟いた。
「ねむたあ」
新島村がパソコン💻のタイムカードを打刻しながら言った。
「今日、矢澤施設長の誕生日🎂なんですね?」
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