第22話 私、どう?
服部レベルで手を打つべきなのか。新島村は、残りの人生から恋愛😍のキラキラした部分を取り除いたら、硬く冷たい超現実しか残らない。それが、服部との結婚💒という事になるのだろう。敢えて見ないフリをするのか、添い寝するのか
だか、夢があるから生きられるという気がする。硬く冷たい🧊現実に背中を合わせ目を閉じるか、はたまた一生独身で終わるのかという悪寒🧊に似た恐怖に震え、たとえ現実は甘くないとしてもわかっていても、80歳までもし生きれるとするなら、後40年半分を諦めて過ごすのか?
「私でどう(胴)?」と言われたら、「小手、めーん!」と竹刀で服部を打ち摺り足で擦り抜けていきたい気分だった。何処か、服部のあわよくばというのが見えて来ていた。
服部の短躯で必死に介助している姿勢は尊敬に値いするが、「介助者としての女性」という見方した事がなかった。全く性的な対象として見た事がなかった。笑えない笑い話😂。笑えない真実の話🤣。夢が無いのは現実だから当然なのだという事か。
「ははは。またよろしくお願いします。お先です」
「お疲れ」
服部のその有り難くないオファーに適当な笑顔で取り繕い、喫煙所を後にした。振り向くと、服部が固まったまま椅子に座っていた。冗談のように話しながら、本気だったのだろうか?服部からの最大の勇気を振り絞った告白だったとしたら、ちょっとゾッとする反面、俺、狙われてる?とほんの、ほんの極小量だけ嬉しくはなった。本当は大半、迷惑に感じた方が強い。「服部に好かれてるねん!」と言って、誰も「羨ましいなあ!」と思わないし、言わないだろう。
職場が違う高校時代の友人、陣巻牧夫にBaby MetalのDVDを貰うためにスタバで落ち合った。
「彼女がいるか?」の話から、非常に薄い話しで『僕はモテるんだ』と言った非常に低レベルの話ししてしまったのだ。
「何、それ?おまえが好きなのは人類として?酒類としてか?」
陣巻がおかしな言い方をした。
「な、何だ?酒類って?」
「酒飲み過ぎて、非常に寂しく感じてしまった上でしか、『服部でええか?』と思わないのではないだろうか?酒類として何とか
「ぱいい〜ん」の感触がまだ残っていた。電流が走ったような衝撃だった。
自宅のワンルームマンションに戻った。室内は雑然としていた。万年床の布団が敷いたままになっていた。仕事にエネルギーを使うと、部屋グズグズしているうちに、時間がすぐに経ってしまう。ジャージと、Tシャツ姿👕になると布団に潜り込み電灯💡を消した。
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