第21話 超現実
数年前にギャンブル🐎好きの旦那と別れ、上の子が高校三年生、長女が高校一年生、一番下の男の子が中三で受験生だと言っていた。
以前、下の子が余りに勉強が出来ないから、介護の仕事に就かせようかと笑い話をしていた事があった。
五十川の彼氏が小谷と知って、充分ショック過ぎた。現実とはそういう物なのだとわかっていても、(見ないで、知らないでいる事の方がよかった。ちょっとしたワクワク感も生きるには大切じゃないのか)と思った。
服部が、『自分レベルで手を打て。あんたには、それが関の山⛰️だ』という事なのだろうか。
恋愛のキラキラした部分を取り除いたら、硬く冷たい超現実しか残らない。服部をチョイスするのが超現実、硬く冷たい物だったのだろうか。それを敢えて見ないフリをするのか、添い寝するのか。
だか、夢😴があるから生きられるという気がする。服部の短躯で、熱心に介助の仕事をしている姿勢は尊敬に値いする。しかし、全く性的な魅力は感じない。🙅これで新島村自身、一生独身で終わるとしても、それはそれでいいのではないか?たとえ現実は甘くないとしても、下手には妥協して一生後悔して生きて行くよりいい気がした。
かと言って、恋愛対象❤️ではなく結婚対象💒として見なければならない寂しさ。
今までも「介護職員としての女性👩」という見方しかした事がなかった。全く恋愛😍対象者として見た事がなかった。
そうか。服部がしたのは笑えない話だ。笑おうとしてもひきつって笑えない。これは恐ろしい笑えない笑い話だ。🤣笑えない真実の話😂。夢が無いのは現実だから当然なのだという事か。
身体全体から力が抜けて行きそうだった。
『私くらいやて。その妥協、割引、ディスカウントは何やねん?それだけは受け入れたくない。受け入れたまま生きたくない現実だな』
身体全体から力💪が抜けて行きそうだった。
『私くらいか。受け入れたくない、受け入れてそのまま生きたくない現実だな』
「お疲れさまでした」
「まだとっておきの事を教えてあげようか?」
服部の質問に何の返答もしなかったため、おかしな間が残った。服部からの自己推薦を聞こえないフリをしてその場を離れる事にした。
五十川の彼氏が小谷と知って、充分ショック過ぎた。グループホームから小規模は離れているのに、五十川と付き合うなんて。
隅に置けない奴。現実とはそういう物なのだとわかっていても、(見ないで知らないでいる事の方がよかった。ちょっとしたワクワク感も生きるには大切じゃないのか)と思った。
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