第12話新たな仲間

店を出た僕達の背後から1人の少女が近ずいてきた。

「あ、あの!」

そう言われ振り返る。

「なに?」

ミューは、挑発的な目で少女を見下し応答する。

「お、お兄さん、レオ様の所の.......」

(俺のこと知ってんのか?)

「あ、う、うん」

戸惑いながらも答える。

「やっぱり!リュー様に仕えていたかたですよね?」

「そーだけど、君は?」

1人置いてきぼりのミューは、実につまらなそうだ。

「わ、私もレオ様の所にいた奴隷です。数週間前、首輪が外れて、逃げ出してきたんです。」

「そーなんだ。」

(あのころか.......)

「あ、あの、冒険者?になられたんですよね!?」

「あーうん。」

(なんか馴れ馴れしいな、)

「お願いします!私も仲間にしてください。」

「ミューさん。どうします?」

一応ペアだし主人なのでミューに聞いてみる。

「話を聞いてからじゃない?なんかあやしいな(ボソ、」

疑いの眼差しをしながらも酒場に入る。

「僕は、ミズキよろしくな。」

「私は、ミューミズキの主人よ」

(どんなときでも冷静、冷淡最高だ!)

「私はアオです。ミズキさんは、今も奴隷なのですか?」

「いや、仕えてるだけ。冒険者だよ。」

(奴隷でもいいが。)

「単刀直入にきくわ。あなた、人族じゃないわよね。」

「は、はい、、」

(そーなの!?)

ミズキは驚いた表情でアオを見る。

「何者?」

「ゴリと、人間のハーフです。」

「なるほど、ハーフゴリって事ね。」

(ゴリって何!?ゴリ、ゴリ、ゴリラ?とか?)

「え、えっと、役職は、拳闘士です。」

「ふーん、防具とかないのに平気なの?」

「握力は80くらいですし。ゴリなので皮が厚くて平気なのです。」

(話についていけない)

「ごめん。役職ってなんだ?」

とりあえず聞いてみる。

「はぁ?あんたそんなのも知らないの!?役職って言うのはその人が戦う時に何やるかみたいなものね簡単に言うと。」

「ちなみに私は魔法使いよ」

(なるほどな)

「僕は?」

「知らんわー!きっと剣士とかじゃない?」

(剣士か、)

「話を戻すわ、なんで仲間に?」

ミズキは、話そっちのけで役職について考えていた。

「それは、それは.......」

ミューに、問われ何かを言いずらそうにアオは顔を下に向けたまま黙り込んでしまった。

きずいたミズキは、(一体なんなのだろうか.......)

と、疑問に思った。

何かが怪しい.......

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