2話 女子に買い物に誘われました
昼からの授業では、僕は彼女の事が気になり、右隣の席の彼女を時々見てしまっていた。 今思えば、彼女の笑顔なんか見たことがない、だいたいいつも真顔というか、怒っているというか、なんだか話かけづらい雰囲気をかもしだしていた。
そして、帰りのSHRが終わると彼女はさっさと帰っていった、恐らく先に喫茶店に行く為だろうか…
僕は、掃除を終わらせて、喫茶店へ行くと一番奥の4人がけの席に、島崎は1人座っていた。
彼女、手で、こっちこっちと呼んだ。
僕は、彼女の反対側に座った
彼女は、少し緊張した表示で
「えーと、いきなりだったけど来てくれて、ありがとう。」
「う、うん。 別にいいよ。 帰っても暇だし。」
「と、とりあえず、何か飲もうか。」
「そうだな。」
そして、二人とも飲み物を頼んだ後、僕は彼女に聞いた
「それで、話ってなんなんだ?」
「あっ、えーと、ちょっと、旅というか、買い物についてきてほしいんだけど…。」
「えっ!?」
一度も、しゃべったことない、相手、しかも異性に、買い物についてきてほしい、って言うか?
「だから、買い物についてきてほしい」
「いや、それは分かったけど、なんで僕と?」
「その、教室の後ろに飾ってる私のプロフィール読んだ?」
「えっ、ま、まぁ、読んだけど。」
「お待たせしました。」
その時、店員が二人分の飲み物を持ってきた
僕はレモンティー、彼女はアイスコーヒー
彼女は、アイスコーヒーを一口飲んだ後
「全員分読んだ?」
僕は、レモンティーを一口飲んだ後
「一応は、一通り読んだけど…。」
「だったらさ、なんとなく分かると思うけど…。」
「何に?」
「う~、私達全く同じ趣味をもってて、性格も、その~、似てるし。」
確かに、そうだなぁ 確か、島崎も自己紹介の時、僕と似たような感じだったなぁ
「確かに、似てるかもな。 ちなみに、どこに買い物に行くんだ?」
なんとなく、二次元と鉄道などなどの、大阪府内のオタクが買い物に行くとしたら…
「日本橋だけど…。」
やっぱり
「日本橋ぐらいなら、1人でも行けるんじゃあないのか?」
彼女は、少し深刻な表情になり
「実は、私の所、1人だけじゃあ学校ぐらいしか行かせてくれないの。 それに、私の家、私と両親の3人家族なんだけど、両親はアニメも鉄道も興味ないから、行かせてくれないのり」
「だったら何で、 二次元とか鉄道が好きになったの?」
「小・中学校の頃の、友達に二次元と鉄道オタクがいて、その子のおかげというか、影響で今では、オタクにまで…。」
「なるほどだから、自己紹介の所に、一緒に旅に出ませんか?、って書いてたのか。」
「うん。」
「なるほど…。」
僕としても、そろそろ日本橋に行きたいと思ってたし…
「それだったら、日本橋に一緒に付いていくよ。」
「ほんとに!? 私、あまりわからないから、付いていくだけかもしれないけど。」
「僕も、そろそろ日本橋行きたいと思ってたし。」
「だったら、いつ行く?」
「そうだなぁ、今週末空いてる?」
「うん、私は週末は基本的に空いてるから、大丈夫だよ。」
「よし、だったら 週末に行こ」
「うん。 早いけど、よろしくお願いします。」
「別にいいよ、僕だって1人で行くの、少し寂しかったし。」
「あっ、そうだ。 LAIN(リアルのLINE)のアドレス交換しよ」
「あっ!そうだな。」
その後、僕達は、LANEのアドレス、交換し駅の方は歩いて行った
「そういえば、岸部君の家ってどこなの?」
「東貝塚駅の海側。」
「あつ!そうなの? だったら同じ駅じゃん!
私は山側だけど。」
「だったら、毎朝同じ電車だったかも?」
「うふふ、そうだね。」
そのような、他愛もない話をしながら俺達は、家へ帰っていった。
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