書くだけの話

ロボモフ

第1話 パス&ゴール

 どれだけの人が確信を持って書いているのだろう。

 確信を持って日々を生きられる人がいるのだろうか。



前方に開いたスペースに向けて

僕はドリブルでボールを運んでいく

マークにつかれているけれど

右にも左にも大きなスペースがあって

先にはフリーで待っている味方の姿が見える

その時の僕の前進はとても楽だ

「行けるところまで行こう」

ドリブルしながらゴールも味方も

どちらもはっきりと見えている

その気になればいつでもシュートを狙える

同様にいつでもパスを送ることもできる

目的までの道筋が明確に見えていて

いざという時にはボールを預ける先もあり

チャンスをつなげる選択も残っている

そういう時のドリブラーはとても強い

最良の攻撃を自分でコントロールできる


ドリブラーは作者で

ボールは言葉だ

だけど僕はそのような強さをあまり持てたことがない

スペースは塞がっていて味方の存在は確認できない

スペースが広がっている時にはゴールが見えない

だいたいの場合

僕はどちらに向かっていいかわからない

敵ともわからずパスをしてしまう

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書くだけの話 ロボモフ @robomofu

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