第147話 「ピー」の使い方とか寄り道とか
炭火で焼くお肉を美味しく頂いて、暫し休憩、木の側で皆でお腹休め。
「ピィ?」ねぇね?そろそろいかない?
「ンミ?」どこにいくの?
「きゅい」なんてこった
パンナコッター!狼族の縄張りの鉱山ですよ?宝石あるか見に行くんだよ。
「ミッ」そうだったの、いくのっ
「ピ……」よかった……
さて、では行きますか、まずは村を出て、から歩いて行く?お空飛ぶ?
「きゅい」そらとべばはやいよ
「ミィ?」そうなの?ならとぶの
村を出て門番猫さんに行ってきますの挨拶をして、合体!魔力を首のフカーフに流して、フワッフワッ、合体で飛ぶの初めてだっけ?
「きゅい」おぼえてないしー
「ピー」きおくが、かいめつてき
誰の悪口いってんの?皆軽いから余裕だったけど、ベス位のサイズはフラフラすんのよ。
「ピ?」いがいと、せいのうわるいな
お一人様用かもしれんな、人間の。
「きゅい」ところで、なんでそんなとびかた?
え?……だって……四足でただ飛んでるとか不気味じゃない?せめて飛んでますってポーズ位はしないと、恥ずかしい。
「ミィ!」にぃにのとくいの、どげねなの!
「ピー」とくぎが、それってどうなの
仕方ないでしょ!せめてスーパーマ「ピー」のポーズが出来たら良いけど招き犬ジャン。
「ピッ!」ぴぃが!あやつられているだとぅ!
大人の事情です。
やっぱりスパイダー「ピー」とか、ドラゴン「ピー」とか、ドラエ「ピー」みたいな色んな飛び方ってあるじゃん?学ぼうぜ!
「ピァッー!」あそぶな!!
あだだだだだ!!すいません!頭痛い!
シュワッチ的でも、いやいや、やっぱ招き犬になるよな?みーちゃん位柔軟なら、もっとグネッたポーズでもいける?
「きゅい」ぐねったぽーずとか、きんもー
寝てる釈迦みたいなのはどうよ?
「ピー!」ねぇねであそぶなし!
だって、空飛んでるとやる事無いじゃん?つまんないー!つまんないー!
「ミーミー!」まんないーないー!
「きゅいぃ」こどもか……
「ピーッ」ならおりて、たんさくすればいいっ
ヒヨコにブチ切られたので大人しく空飛びますー下をご覧ください!何と!犬族ですよ。
「ピ?」あれが?かわいくない……
「きゅい」めすはかわいいほうだよね?
「ミゥミゥ?」にぃにとぜんぜんちがうの、いぬなのに、なんでなの?
犬にも種類が色々あるって事さ、お城の賄いくれた犬族さんは優しいよ?
「ピー」うえがくさってやがる
「きゅい」くさったみかんは、まわりも、くさらせるのだ
ドラマでも見たの?そーちゃん提供のネタなの?俺から伝わったの?反省するよ!
まだ縄張りに入ってないけど、猫族の縄張りに近い所に居る、まだ懲りてないの?ベスは諦めて次男にしたのかな?あの子城から出ないのに、猫族なら誰でも良くなったのかな?
「ンミッ!」にぃに、みぃは、ゆるせないの!おうさまぶっぱなのー!
え?そう?いい加減年単位でウロウロされるのもどうよって感じ?
「ミィー!」ねこならまもるの!
単純だけどイイネ!でも王様だけにしとこー?内緒でボコれば猫族なんてバレないしょ?
「ピー」ねぇねが、やるならぴぃもやる
「きゅい」かんし、しとくー
え?え?じゃ、じゃあ応援するね?
「ピ!」へたれか!さんかしろ!
あだ!蹴るなし!わかったよ!デブ犬だよ?
「ピッ」うえーくさった、おうさまらしい
「ンミ?」おでぶさん?おなかねらう?
みーちゃんはそう言うとこ分かってるよね?
「ミン!」にぃに、ゆずりなのー!
テレテレして言うけど、俺ってそんなんだった?何を譲ったの!バーサク的な?
「きゅいー」いいから、おうさまにあうよ?
寄り道ばっかだな、場所知ってるから転移で行けるけど?
「きゅい」それでいこう、たんしゅく
「ピー」だいじなのは、それな
ダラダラ長くてすぃませんね!王の間はいきなりすぎ、だからあの牢屋のとこから侵入しましょう、そうしましょう。
「きゅむ」じゅんびおっけー
そーちゃんの役目はみーちゃんを俺と離れないようにみーちゃんの首根っこ咥えてぎゅむっと抱きつき、ぴーちゃんは尻尾でグルグル巻きにする、転移用の抱っこヒモでも作ろうかな。
まずは牢屋前に転移!フッと地面の感覚、目の前には頑丈な木枠の牢屋。
「ピ!」なかなか、いいうでだ!
だよね?これ、あれだよね、釘使わないで作るアレじゃね?凄くね?
「きゅい……」もくてき……
「ミーァ!」きの、いいにおい、なのー!
「きゅる!」もくてき!
もう、せっかちね?王様は逃げません、猫族とは違う所に注目すれば、何がそんなに犬族の気に障ってるのか分かるかもよ?
「きゅい」だだのけんお、でしょ?
む!何て理由が無いんだ!嫌悪感だけで戦争なんて普通しな、いや、するわー。
暗い道をトテトテ進む、この先が王の間だけど、誰も居ないね?どうしようか、王様が来るの待ちますか?
「ンミー?」おやつほしいの?
ほむ?……せやね、おやつにしましょ。
「ミッミッ」ちゅーちゅーっ
「きゅい」るーるーっ
繋げんなよ!危険だぜ!
「ピー」やれやれだぜ
皆でオヤツタイム、ぴーちゃんは最近何でも食べるようになった、大丈夫なのかなーっておもってたら、能力に「鉄の胃袋」追加、いつの間に?鉄になったの?いつかサイボーグに?
「ピー」あどりあなにせんべつで、もらった
そうなの?仲良く無かったのに?
「ピー」しょうかん、まきこんで、ごめんって
成る程、巻き込まれ組だったからサバイバルに向けてくれたのね。
これで皆で同じ食事が出来るんだから、アドリアナにはポンコツを通して感謝しとこう。
と、駆け足の気配と匂いと探知がわーってなった、文字通りわーって言った、AIなの?
「きゅい」なんかくるね?
「ピッ」はしってるから、おうさまじゃない
「ンミンミ」ちゅーちゅー
いや、これ王様の匂いだよ、脂ぎった感じの野性的で不潔そうな、やだ!パパ!洗濯物一緒に洗わないでよ!!って言われそうな匂い。
「きゅい」たとえが、わるい
「ピー?」おうさまが、かけあしで、こっちくるってなぜ、しんにゅうがばれた?
「ミー」ちゅー……
多分オヤツのちゅーの匂いかも、前にこれで釣ったから?
「ピー!」でぶのいじ!
「きゅい」きたない、たんじゅんすぎー
犬族のデブ王は、王の間をバタンと開けてすぐ閉めて、ブヒブヒ言いそうな位の鼻使い、忙しなく、確実に此方に来ている。
顔は見えないけど、必死の形相なのは分かる、回転扉にくっついてブヒブヒ……
「や、やはり!此処だ!何故だか分からんが……ここから匂いがするぞ……」
王様が扉を押すけど、裏で俺が片方を押して、開かない様に押してるから開きませんー!時計回りしか出来ないのを知っているのだよ?
「ミィ!」にぃにてんさいなの!
フッそうかい?二足で立って片方の前足で扉を押さえている、デブ王の力も百年訓練してきた、最早チートの俺には片手で十分よ。
「ピー」なにかっこつけてんだよ
「きゅい」そういうのはきいたら、だめだし
そうだよ?今ね恥ずかしいから、止めて?
「ぬ!何?誰かおるのか!……いやそんなはずはない!いや、賊が居るのかもしれん!」
居たらね?そんな大声で喋るもんじゃねーよ?護衛も付けてないのに、って護衛居ない今がチャンスなのだ!
ちょっと離れてね?回転するから、吹き飛ばされちゃうよ?と、姉妹が離れたと所で俺は手を緩める、王様と互角、やや俺のが弱い感じで、気づいた王様が兵を呼ぶより開ける方に意識が傾いた、ぐっと一回何秒か拮抗させた後で素早く後ろに下がる、と急に緩んだ力で思い切り良く回転してデブ王が転がって来た。
「ピー」なるほど、やりおる
「きゅい?」おすなよ?のかんかく?
「ミー?」いぬ?ぶたさんそっくりなの?
そうだね、最早ブタで良いんじゃない?
「ぐうっ!!な、なんだ!一体……」
うるせーから結界しとく、王様以外が来ると困るんですよねー?
「……!犬!お前は……そうだ!王子を連れていった奴だな!」
ちょ、待ってよ?まだあいつの事王子の資格あると思ってんの?
「……今は無いと、思っている……」
そうだろ?キャラ作るのに必死で猪しか狩れなくて、頭も悪いと来てる、そんなの人質にして誰が助けるよ?あん?
「な!何を言う!だが貴様は助けにきたではないか!お前は猫族の刺客だな!?」
それよ、それ、俺達どうみても他の何族とは違うでしょ?関係ないのよ、お友達なら助けるの、何族でもね?
王妃様が捨てる気満々でよぉ?流石にヤバいと思って俺が助けにきたの、分かる?猫族も糞もねーの、俺はベス個人の友達だから。
「な!……す、捨てる気持ちは分からんでもないが……」
解るんかい!
「だが!友達と言うだけで城に乗り込んで、命まで掛けて助けるとは思えんぞ!」
何で、俺達今ここに居ると思ってんの?
「……何故?もちろん侵入をしたか
だから、兵にも誰にも気が付かれず侵入出来るのよ、俺達は?ベスの時もそうよ?覚えてる?ベス助ける時追いかけてくる兵居たか?
「そ、そう言えば……おらんかった、なんだと?誰にも?そんな訳……」
あるでしょ、今ここで、それ証明してるでしょ?命まで掛けなくても助けられるの、超簡単だよ、理解した?
「なっ!化け物か!可愛い姿は擬態か!」
可愛いんだよ?誰も化けてないの?
俺達さぁ?此処に来て初めて仲良くなったのが猫族なんだよ、だからさ?何年もこう、ちょっかい掛けられると?スンゴイイライラしちゃうんだよ、分かんないよね?そんなに戦争したいの?狼に食い付けよ?出来ないなら止めな?
俺達は此処を塵も残さず消し去る事も可能なんだよ、犬族全滅なんて簡単な訳、おーけー?
「なっ!何故だ、戦争の理由を知ってるとは……塵も?強気も良い所だな!」
皆に合体してもらって、スカーフに魔力を流してフワフワ飛んでみる。
ほらね?こんな事も出来るのー凄くない?
「空をとんでいるだと……?」
一応忠告に来ただけなんだけど、まぁ一発だけお見舞いするよ、みーちゃん!
「ンミッ!」いくのっ!
白い弾丸になってデブ王の腹に突撃!みーちゃんの頭が埋まった瞬間あれ?痩せた?なんて思わせる程の強さで頭突き、その後、腹をおもくそ蹴ってジャンプ、俺の背中にオン!百点!
「ミー!」まんてんとったのー!
衝撃が強すぎて声も出ないデブ王が目を見開いて見ている、キンモー!
スローモーションの様に倒れこんでゲーゲー吐く、もろ見てしまったのだ……姉妹がおぞましさに震えている!姉妹に結界で見えないようにする、俺は……仕方ないよね。
まぁ今のは只の頭突きだけどさ?こう言うことになりますよーって事ね?因みに俺達これから狼族の所に行くから何なら報告しておくよ、犬族がウザくて仕方ないってな?
目を見開いてそのまま見てな?俺達がどうやって此処に来たか、簡単よ?転移なのー!
と、隠し部屋に来る前に飛んでいた空の上に移動、スーハー!空気が旨い!
「ピー!」ふざけんな!とけ!
あ、サーセン、結界を解くと三匹が一斉に空気を吸って吐いて深呼吸……スマン……
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