第148話 狐族遭遇、言い合い堂々巡る

 結界に閉じ込めた事で、汚い空気も少し入ってしまい、そのまま閉じ込めてしまったのでヒヨコさんがおこ!頭に爪が食い込んでるけど我慢します……


「ミー?」じょうか、しなかったのはぴぃ?


「きゅい」あれ、そうだみんなできたよね


「……ピ!」でもおにぃが、きゅうすぎた!


 そっすよね!急に閉じ込めてテンパりますよね!分かります!


「ピー!」てんぱってないわ!


 あだだだだ!!食い込む!


 はずおこー!?(恥ずかしくて怒る)


 フワフワ浮いたまま喧嘩もどうかと思うので移動しますよ……。


「きゅい」おもったより、せまいせかいだね


 狭いっていうか、まだ発展途上?進化の途中?みたいな、新しい星らしいからね。


「きゅる?」にんげんいないほうが、いい?


 どうかな?人間は可愛いけりゃ何とか飼い犬でダラダラ出来るけど、普通の犬じゃないしね、そういった意味では窮屈だけど。


 かと言って、冒険でダンジョンとか行きたいかとか言われるとノーだし、緩く生きれればそれで良いかなーって思います。


「きゅる」けっきょく、だらけたいだけだね


 だって!ダラダラしてしたい事するのが一番の幸せじゃんー!


「ミーッ!」みぃもすきに、ねてたいの!


「きゅる?」むーん?そーはどうしたいかわかんない、にぃにのかけらだから、だらけたい?


 何でよ?個性持とうよ、ベス程じゃなくても良いから、別に今決めろなんて事ないよ?


「ピー!」ぴぃはかねのもうじゃでいい!


 おう、それで良いよ!潔い!


「ミ?」そーはもうすこし、かわいさの、くんれんするの、にぃに、ににてきたの?


 みーちゃん、どういう意味ですか!にぃにが可愛く無いって事ですか!?


「ミゥミ?」ちがうのにぃにはかわいいの、でもせいかくは、かわいくないの?


 正論だよ!そうだよ!ドストレート!


「きゅる!」それはそれでしょっく!せいかくまで、かわいくならないと……


 そーちゃん、出会ったときは無邪気だったのに、生まれ変わったばっかだったからかな?


「きゅい」そうだとおもう…にゅ?


 止めて!キャラ作るのは後で自分の首を絞めるのよ!にゅってナンダシ?


「きゅいー!」かわいさは、どこきゅー!


 迷走してんじゃん!語尾に囚われるな!


 

 狼族の縄張りが分からないので、フラフラと進んでいると、狼じゃない所に着いてしまった、つまりは狐族ですね?あらー可愛い!


 あの可愛さでずる賢いんだって、やーね?


「ピー」まるでおにぃみたいだ


 否定しない、可愛さは利用しなきゃ損だろ!


「きゅい」これなら、だまされそうにない


「ミッ!?」にぃにがいっぱい!?


「ピー」それはめつぼうへのかうんとだうん


「きゅい!」このほしは、ほろびるだろう!

 

 アンゴルモアじゃねーんだよ!恐怖の大王なんて存在してなかったでしょ!


「ミー?」おはなしするの?たのしいの?


 みーちゃんは危険だから駄目だよ?直ぐにぃにの言うこと聞いちゃうでしょ?


「ミー!」しんがいーにぃにだからきくの!


 本当に?試しますよ?


「ミッ!」どんとこいなの!


 

 仕方ない、降下していくと、俺達の姿を見た数匹の狐族がわちゃわちゃ混乱しだした。


「きゃん!」無害ですーご挨拶に伺いました!只の動物なんで、安心して下さいー!



「只の動物は空を飛ばないし、話さない、つまり安心が出来ない!」


 ん?正解!出来る君は誰だい?


「いや、誰っていうか、君達が誰だい?」


 いやいや、誰って只の動物だって言ってるじゃん?それ以外の何者でもないから?


「いやいや、だから只の動物じゃないだろ?」


 はぁ?只の動物じゃん?何言ってるの?


「いや、意味がわからないよ、つまりどういう事なのかって話だろう?」


 だから、何?話聞いてた?野生の動物だよ、見りゃわかんでしょ?二足で歩いてる?


「だから、野生で二足でもないのに、何故話せるのか、空を飛んでたのか説明してくれ」


 魔法だって、君達には無いでしょ?知ってるよ、俺達だけにあるの、しょうがないの。


「しょうがないって、意味わからないよ、まほーってものがそもそも何だか分からない、何故君達だけにあるのかも分からないから説明してくれよ、納得いかないよ?」


 いや、そのまんまだから、俺達にだけあって、君達にはない、ただそれだけ、分からないものを説明しても意味ないでしよ?理解出来るの?出来ないよ、そういうモンなんだから。


「勝手に決めつけないで欲しいな!何故分からないと、はなから否定するんだい?もしかしたら分かるかもしれないじゃないか?」


 じゃあ宇宙知ってる?世界とか神様とか、そういったものが何で存在するか、もしくは存在なんてしてないか否か、どう思ってんの?


「うちゅ?なんだい、それは、初耳だよ?神は居ると信じているけどね、何故存在するかなんて考えた事もないよ?」


 ほらね!分からないし理解出来てない!話をしたところで意味がないじゃないか、偉そうにすんなよ?理解も出来ない癖によぉ?


「はあ?生意気な動物だな、だかが動物の癖に生意気だよ、何様だ?」


 ハッ俺様ですぅ!たかが動物に劣るのがお前ら二足の動物だろ?笑ってほしいの?お?


「ちょっと……本当に怒るよ?どうなっても知らないよ?」


 あん?やってみよろ、俺のがツエーから?



「王子!!いい加減にしてください!相手の挑発に乗りすぎですから!」



「ピーッ!!」いいかげんにしろ!にたものどうしが!えいえんか!


 だって!分からない癖に分かったテイしようとか思ってんだよ?生意気杉!


「はあ?分からなくても君が異常な事位はわかるよ!君は異常だよ!」


 だーれが異常だ!こんなに可愛い異常さがあんのか!異常に可愛いのは認めるよ!?


「話をずらさないでくれないかな!確かに可愛いと思うよ?でもそれは僕も変わらないよね?君の美意識が間違っていないのなら!」


 おお、狐!可愛いじゃん!良かったじゃん?ちゃんと美意識があるっての!


「なら話してくれよ!まほーやら、うちゅーやら!聞いて欲しいんじゃ無いのかい?本当は、妄想で済まそうなんて思わない事だね!」 


 いいよ?話して説明しても?一ヶ月は欲しいね!お前が理解するのに!妄想じゃないって証明も含めてなっ!


「僕がそんなに頭が悪いと思われてるのかな?心外だよ、むしろ動物の君のが頭が悪いんじゃないかな、さっきから、縄張りに入っておいて、喧嘩ごしだしね!」


 縄張りでした?それはすいません!でももう最初のヒトコマ忘れてんの?無害だし、何もしないって言ったよね!?


「は?縄張りに入ってから挨拶なんて無礼だよね!まずは先触れを欲しいね!常識が無いのかな?流石に野生だね!?」


 あん?野生ディスってんのか?弱肉強食で生きてんのとぬくぬく、村で育ってるお坊っちゃんが!どっちか強いか位は理解してんだろ!常識だの無礼だの野生に関係あんの?あんの?


「っ!それは確かに野生のが強いかもしれないけどね、そうだね、野蛮な野良に常識を説いた自分が恥ずかしいよ!」


 はははっ常識がある野良ですぅー何でアポなんて取らないといけないんだよ、お前らのルール押し付けないで?


「確かに僕たちのルールだけどね!?常識があるって自負するならそれ相応の態度で居て欲しいね!無礼だよっ」


 何が無礼だよ?お前が王子なんてさっき知ったばっかなんだけど?何、魔法がそんなに万能だと思ってんの?大間違いだよ!お前がさっさと理解して、こんにちはーとでも返せばこんな言い合いになって無いんですけど!?






「ミィー」むずかしいのー……


「きゅい」きゅうけいで、いいよ


「ピー!」いいあいが、うるせー!



「あの、犬の知り合いの方ですよね、申し訳ないです、坊っちゃん、外の方とあまり面識がないので、過剰に反応したんだと思います…」


「ピーィ!」もうどうでもいいわ!ほっとけ!


「いいん、ですかね……」




 目の前の狐と言い合いしてたら、みーちゃんが間に入ってきて、狐に猫パンチ(軽)


 それでもぶっ飛ぶもやし小僧!ざまぁ!


「ミッ!」きつねも、にぃにもむずかしいの!みぃにわかるはなしするのっ!


 え……みぃちゃんに分かる話題ですか?難題過ぎるどうしよう?


「ピーィ!」やっとしずかになった!


「きゅい」めいわく、このうえないねー


 ちょ!非難されまくり!食って掛かってきたのは向こうだからね!?


「きゅい」でも、なわばりのそとから、こえかければよかったよね?


 そ、それもそうだけど、縄張りの範囲なんて分かんないよね?


「ピー!」ばかおにぃ、もんあっただろ!


 えっー!ってー有りました!?仮に門があっても、範囲って何処までなの?森続きなんだけど、とうしたらいいの?


「ピ!」しるか!へりくつ!


 のう!屁理屈はあっち!飛んでいった王子です!小僧に慌てて駆け寄る誰か、王子って言ってたね?何でこんな道端に王子が居るんだよ!城に居ろや!


「なっ子猫に吹き飛ばされた……あまり痛くないが衝撃が凄い……どういう理屈なのだ!?何故!どうやって吹き飛ばしたのだ!」


 うるせーな、何かあれだよ、アレ、いや縄張りに入ってたとかごめんね?空を飛んでたから気がつかなかったよ!じゃあどっか行くわ!


「なっ!?謝りがなんて軽いんだ!礼儀が全くない!そうだろう!宰相よ!」


 あ、隣のは宰相なの、宰相はメガネ掛けないと認めないから?


「王子!いい加減になさって下さい、ゴタゴタなんて起こしていたと知れたら王に何と言われるか……私は坊っちゃんを庇えない立場なんですからね?」


「ぬ……そうだった、仕事の視察中に問題を起こしたと知れたら……」


「最悪王位剥奪ですよ、三位なんですから、剥奪されれば村の民と混じっての生活ですよ?」


 んだよ、王子様っても三男坊かよ!一位でも容赦しねーけど!?民衆の生活ディスってんじゃねーよ、パンピーでも幸せはありますぅ!


「そ、そういう意味てはありませんよ?王子は市民としては生活出来ないだろうと……」


「宰相!私だって市井の生活位出来る!侮るな?剣の腕は立つと誉められたしなっ」


 狩りで使える剣技ならいいですね。


「本当に!イラつかせる奴だな!降りてこい!まだ話は終わってないぞ!」


 宰相の話聞いてたでしょ、問題なんちゃら、勉強しないね!さっさと離れますう、ばい!



「ピー!」どっちも、へりくつ!

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