第101話 売ります売ります
「もう、このお店に着いたとたんですよ、小屋に閉じ込められて、ヨーンじゃなくてネズミが居て……ネズミも閉じ込められてたのか追いかけ回してくるし……結界あっても何か生理的に無理です……一週間閉じ込められました、雑用の仕事の紙を置いて……」
うむ、しょうがない、してきた事に比べればまだマシな方。
「顔出し出来ないのは流石に難しいですね、気づかれた時は一生懸命否定して、そしたら副店長がただのグズですからって、合ってるけど」
しょ、しょうがないじゃないっすか!
「でもお陰さまでグズでも仕事が楽しくなってきした、ヨーンとか可愛いし、ヘールストレームも見慣れればカッコいいし、トリマーみたいなの目指してもいいかなって、思いました。」
完全に調教済みですね、入る隙間がない。
(入って何をすんのー?)
マシな雑用に成長させたかった!
(お陰でなってるじゃん、手間省けたね!)
俺の操り人形がー!
(一杯居るだろ……)
「ピー!」おにぃ!みて!おそろい!
「ンミー!」おそろいなのー!
おう、せやねぴーちゃんが厳選したから本当にソックリ!何かゴージャス感出るね!
「ピィーピ」ごーじゃすなひよこ…いい
「ミウ?」ごーしゃすってなにー?
何だろうね、輝いてる感じ?みーちゃんは元々輝いてたもんね!
「ミウミゥ!」はずかしいけどうれしいの!
くねくねちゃう!ほっこりー!した!
「ああー何だか心が暖かいぃー」
グズ……達も癒された様だ。
色々報告し終わったら、さてギルド行って、換金してー流すをマスターするのー!
「き、きゅーちゃん!!」
小屋出たらマドロンさんに見つかった。
一ヶ月半……しょうがない、もふられてやろう……これも飼い犬の使命よ!
「ミ?」みぃもがんばる?
「ピー」いぬじゃないからことわる
「もー!もー!長!一年も居ない感覚だったよー副店長が更に厳しくなって!こわっ!」
背後に居ますけど?
「それにさ、ビックリしたよ、勇者が家で働くんだよ?国捨てたって何があったんだろ?」
おもくそ、もふもふーすーはーされてます、魚の開きの様だ……みーちゃんまで我慢している、申し訳っー!ヒヨコは逃げた。
「でもさ、ふふーイケメンが近くに居るっていいよねー!何か調教されちゃったけどさ?いやー男手なかったから、敷地広げてもっとヨーンか他も増やそうかなって!だからきゅーちゃん達も頑張ってね!もっと広いお庭で遊びたくない?おもちゃの開発もオヤツとか、食事のラインナップ増えたんだよ?大好評!」
長い……!みーちゃんがイヤイヤし始めた!もう止めよー!
「……店長、仕事終わってませんけど?」
そっと俺とみーちゃんを下ろして……土下座。慣れてんなお前もか……
「すいません!」
ぴゃーっと逃げて行った、みーちゃんが助かったー!ないすですー怖いけど。
「ギルドへ行くんでしょう?解放時間は今日はお休みで明日から再開しますよ?」
へい!シンクロコクコク!
逃げたヒヨコは置いて行こうね?裏切り者ですよ!
「ピッー!」やだー!ついてく!!
「ンミー」にげるのはだめなのー
と言うわけで、ギルドにごー!ポンコツー置いてくよ?
「ひやー待って待って!」
お店に入るとお客さんかおかえりーって、てっきり騒ぎになると思ったら、背後に副店長が居ました……客まで調教されてました。
お店にから出ると一杯のおかえりー!で色々くれたよー新しい露天でもペットの食事販売してるのが拡大中!いいねー過ごしやすいね!
でもギルドだけはなー、ここ嫌いだから?さっさと終わらせようー。
(そうだ、聞いてきたよ、ドラゴン一匹なら買い取るって、後でお迎え寄越すってさ。)
えー王様なのに一匹?ドラゴンって一頭だっけ?どうでもいいや。まぁ売れるならいいか。
(あんたが思ってる程、あの子もそこまでお金使う権限ないからね、まだ幼いし。)
うむ、大人に操られないといいな。
(まあ、宰相と財務は魅了されてたけど、派閥はあの子派なんだよね、そこは安心かも。)
みーちゃんが露天で色々貰いながらお礼のポーズで魅了中。
派閥なんてやっぱあんの?
(あるよー純血派、混合でもいい派ってね、もう純血なんて残って無いのに馬鹿みたいに争ってんの、意味わからない、純血派って何がしたいんだと思う?元三十路犬ー)
そらー反乱みたいなもんじゃねーの?純血じゃないなら、誰でもいいだろ、みたいな、乗っ取り?俺が俺がーとでもいってんちゃうん?
(おー流石三十路犬!それ言ってた、私が王に相応しい!とか言う奴、そういう事かーって結構狙われるじゃん!)
そらそーでしょ、人間はドロドロしてんの見てて分かるだろ?
(うーん、これが、ドロドロか……)
さて、ギルド着きましたー貰った食事が満載です、全部空間庫に大事にしまうのー。
ポンコツが大人しい、どうしたよ?
「え!えーと、無言ならお友達できるかなって?」
ダンジョンで友達出来たからって調子乗んなよ?ここの奴らは駄目なのー、馬鹿しか居ないから、馬鹿が移るよ?もう手遅れだけど。
「えー!馬鹿はイヤですぅ……」
(手遅れスルー!?)
「新しい馬鹿が移ったら大変です!」
なんと!安心しろ!もう色んな馬鹿は網羅してるから、移ることは無いぞ!
「そうなんですか?なら安心ーへへ」
(違うだろー!!)
どっこいしょーとギルドの階段をよじ登りながら中の気配を伺う、何か少なくない?
(あんたらが、原因、動物が中級制覇したなら俺たちだってー!って移動組)
ほう、もう上級制覇ですとか言ったら今度は上級乗り込むのかねーよいしょー!
(馬鹿だからありそう、どうせ返り討ち)
だよな、録に仕事してないもんな、よっこいしょー!ふぅ、登ったどー!
「ミー!」にぃにすごい!
「ピ」ぴぃの、のぼれるかいだん、どこ
階段なんてそんな重要じゃない、気にくわなければプッパよ?
「それって許されるんですか?」
(する訳ないだろ!捕まるわ!)
扉を潜るとおおー減ったの、快適?
買い取りカウンターへ向かう、合体解除して、ぴょんとカウンターに乗る。
「……え、何でしょう?」
「買い取りお願いしますー」
「え?あーはい、動物冒険者だっけ……」
「上級のダンジョンのなんですけど何処でもいいんですよね?」
「上級!?」
「後、制覇したので、ドラゴンって何匹買い取れますかー?」
「ドラゴン!?制覇!?」
ざわざわ、仕事しよ?
「えーと本当に制覇したんですか?」
「あんまり疑われるときゅーちゃんがドラゴン投げつけるかも?」
「なっ!それは止めて下さい!やりろうな目しないでくれます!?」
チッ
「舌打ち……あの、奥に……とうぞ」
「お邪魔しまーす。」
ここも血の匂いがする、姉妹に結界!
でも、狭いな?これだと部屋壊れるよ?
「あのーかなり大きいんでこの部屋壊れると思います!」
「えっ!!バラバラじゃ無いんですか」
「首ちょんぱーです!」
「うぇー、とどうしよう、ちょっと待って下さい、部屋があるには、あるんですけど、マスターの許可が必要で……」
またーマスター?インテリメガネだったら速攻だよ!?
「ンミッ」やるのっめがね
「ピー」めがねはこわす
十分程待たされた、何してたのよ!
「すみません、お待たせしました、ギルドマスターです。」
「へぇ?こいつらが動物冒険者?信じがたいな、チッコイのばっかじゃねーの?」
盗賊みたいな顔しやがって!冒険者崩れかよ?ナマ言うなし?
「きゃん!きゃん!きゃん!きゃん!」
特に意味なく吠えてみる、挑発したらどうなるのかなって?みーちゃんもミーミー鳴いて、ぴーちゃんもピヨピヨって!それ営業用!
「あー!うっせーな!何だよ!?」
「きゃん!きゃん!きゃん!きゃん!チッ!」
「然り気無く舌打ちしたよな!?」
ブギャー顔真っ赤!こいつチョロい!
「ピー」よくないきょういく
お黙り!可愛さアピっても意味ないの!
「特に意味なく吠えてるだけですー」
「ああ!?何でだよ!」
「きゅーちゃんが気に入らないってー」
「ああ!?くそ犬が!冒険者だろうが犬だろ!調子乗んなよ!」
乗ってまーす。
「ミッ!?」にぃにのてき!?
みーちゃんが弾丸となって鳩尾を狙う!が交わした!こいつ、やりおる!
「なっ!猫のやる事じゃねーだろ!?」
じゃ、三匹でいっきまーす!
さっき交わしたのを見たからそれ以上の早さで弾丸アタックシンクロなのよー!
動揺してたから、今度はちゃんと命中!
「ぐぼぇーー!!」とぶっ飛んで逝った。
ほむほむ、元冒険者なんだろう、ギルマスの地位に居るって事はそれなりの実力があったんだろうが、ここの腐敗見ると経営向きじゃねーな?ただの脳筋じゃんか。
「ぐぇーうぐぅー!何だよソレ……」
おお、立ち上がった!まだイケル!
「いや、待て、待て、わ、悪かった…」
んだよ、冒険者魂なくしたの?探そうか?
「あばら逝った……お前……許可するから、もう勘弁しろ……」
さっさとそうすればいいのにー!体で覚えるメルーさん向きですね、扱いは分かります。
「は、はいい!では!奥にどうぞ!!」
奥に?まだ奥があるの?そんな奥行きな広さなかったよね?
合体してテトテト従業員の後ろを歩いて進むと、扉がある、でもこれ出口じゃね?
「外に出るんですかー?」
「あ、いいえ、この扉の奥は特別な空間が有るんです、内緒なんですけど、な、内緒にしてください……」
ほうー?空間……おっす!おら!のアレ?
鍵をカチリと開けて扉を開くと、白くて広い空間が確かに存在するしていた、パクり乙!
(知らないから!元を知らないから!)
へぇートコトコ歩き回る、奥が犬アイ!でも果てがない気もする、乙!
(…………)
「では、あのその、ドラゴンを出して貰えますか?大きいんですよね?」
へいへい、空間庫からサッと取り出す、五メートル級の大きさどらごーん!
「うおおっ!!す、凄い……デカイ……ホントに綺麗な切り口ですね……」
そうやねん、何でかな、刀イメージしたからかもしれない、切られてるとは知らずに動けると言う切り口、流石俺!
「この大きさで、この綺麗さ……かなりの額になりそうですね……解体も少し時間が掛かると思います、すみません二日程頂いても?」
まぁ俺たちも出来ないからコクコク。
「では、終わったら……何処にお知らせしますか?宿ですか?」
「あーペット専門店の居候なのでーそこで」
「あっ、成る程、はい分かりました。」
後は王様に買い取って貰う分だねー
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