第9話 ポンコツ登場

 始まりの神様とやらに何やら相談しに行った神様だが、もし本当に消されるとかなったらどうしよう?元の世界に戻るの?まだ戻りたくないんだよなー……いっそけされ


「ミイー」にぃに、いっしょなの?わすれないでね?


 ……俺が消されたらみーちゃんも消されるんだ、俺また自分の事しか考えなかった。

 

 ごめんね?いざとなったら元の世界に戻って生活しよう?一緒にね?


「ンミッ」それでいいのー


 あれ?何かみーちゃんに操られてる感したけど気のせいだよね?だよね、ははは。


 帰って来るまではまったり生活しようではないか、みーちゃんを抱えてコロコロ、何年経ってもきゃっきゃっ喜んでくれる。


「あれあれ?本当に仲がいいよねー羨ましいー!一緒にねコロコロしたいなー?」


 とか言うマドロンさんを無視して反対方向にコロコロして逃げる。


「さりげなくびどいよーー!!」


 しらん。






(お願いしますどうかお願いします!)


(って言われてもね?自分の持ち場でしょう?どうするの、代わりは?)


(み、見習いでいいじゃないですか?まだいますよね?他にも……)


(居るけどね?他にも世界は沢山あるんだから、見習いでも早々変える訳にもいかないんだよね)


(そこをなんとかっ!お願いしますぅ!)


(……はぁ、どうしようかね、見習いじゃない神の補佐でもしてみるかい?)


(はい!それで!いいので!見習いじゃないないのは知ってるので!)


(と、言うことは行きたい世界がある訳だ?)


(……はぃー)


(担当の名前は?)


(アドリアナさんです。)


(成る程、彼女か、確か知り合いだったね?)


(そうなんです!知り合いから学ぶ方が気が楽というか?)


(ふむ、そういう事もあるかな、まあ許可するよ、本当にいいんだね?)


(はい、大歓迎です!)




(そんなに嫌な世界だったのかね……)






(お父様!大変です!他の神の愛し子が私の世界に渡ってるんです!)


(アドリアナ、落ち着きなさい、大変なのは分かったよ)


(すみません……どうしたらいいでしょう?)


(そういえば、アドリアナはミネルバと知り合いだったね?)


(えっ!そ、そうですけどそこまでとかでは)


(彼女ねどうしても行きたい世界があると言うから許可したんだよ)


(……行きたい世界が?放り投げたんですか?)


(どうだろうね?見た感じそんな世界でもなかったけどね、合う合わないは仕方がないしね)


(それで、あのミネルバはどこの……)


(君の世界で見習いとして、君の補佐にしたよ?色々教えてあげるといい。)


(…………もはや決定してたんですね、お父様の決定は絶対ですものね!わかりました!)


(なにも泣くことないだろう?嬉しいのかい?)


(へへっわかんねーや……)


(最近の神事情も複雑で大変だよ。)






(犬ぅ!貴様のせいよ!あんたのせいよ!)


 うおっ!びっくりした……なんだよ食事してんの、後にして?


(そんなんどうでもいいわっ!どうしてくれるのー!最悪!)


 もー五月蝿いな?ね?みーちゃん


「ンミ」うるさいのはきえるのー


(……み、みーちゃん!)


(アドリアナさーん!私今日からここで見習いの補佐しますぅーよろしくお願いします!)


(げえっ!!マジ来たし!!)


 ん?何か聞き覚えあるような、ないか。


(うおい!現実逃避すんな!お前の神様だろっ)


 !?ちょ嘘だと言ってよ!ポンコツ?!


(きゅーちゃん!みーちゃん!又宜しくね!)


(んおおおおおおっ!!)えええええええ!!


 何でポンコツが居るんだよ!おい!


(あんたがあの世界から離れたせいでしょ!)


 ええ?俺の?嘘だろ?ポンコツ?


(えへへ、寂しかったし、来ちゃいました!)


(…………) …………そ、そうなんだー


 何かあれだな?神様二人居ると色々ややこしいんだけど?


(そんな作者の都合なんてしるかい!!)


(アドリアナさん、お父様は許可しましたよ?)


(……ぐぅっ!!逆らえないっ!)


 何でかポンコツが見習いとしてこの世界に来ちゃった様だ、つーことは?俺のバランスブレイカーとしての役割は終わった訳だ?


(はうんっ!そ、そうなるのよね……)


(?何ですかばらんすなんとか?)


(っ!あんたには説教と神様としての常識叩き込んでやるわっ!!)


(あ、はい見習いとして勉強します!)


(やだもう、疲れるこの子……)


 どんまいー「ンミ」まいー



 本当にややこしいや、声だけだからな、どっちがどっちか分からんだろうに……


 あ、ご飯食べようねー?全く落ち着きのない神様ばっかだな。


「お二人さんご飯もういいの?元気ない?」


 おう、元気元気ー!ガッツガツ


「ンミー!」げんきー!ペロペロ


「お?良かった、ずっと止まってたからどうしたのかと心配したけど大丈夫だねー」


 っす、五月蝿い神様のせいでさーせん。


 叩き込んでやると息巻いていたので神様は静かなもんだ、どっかでポンコツと勉強でもしてるんだろう。


 夜の開放時間、庭で隠れんぼを人間とみーちゃんと一緒に遊んでいたら大将がやって来た、おう?何だ、今は他のヨーンと一緒に隠れてるから用件は後で。お前デカイから邪魔。


((っす、あのーみーちゃんさんに稽古とか付けて欲しいんですけどー……))

 

 犬パーンチ!!


((ブヘラッ!!))


 てめえにみーちゃん近づける訳ねーだろうがっ!!馬鹿め!!


 本気パンチでぶっ飛んだ、ポーンと庭を出て飛んでいったがしらん、帰ってくんな!


 夜マドロンさんが大将が居ないのに気がついて大慌てで探していた、何かすんません。庭の外でピクピクしていたようで、病院送りになった、ざまぁー。

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