神様の携帯電話

 ここからは著者が神様と直接やり取りした出来事や、話に聞いたことなどを交えて、神様の暮らしとはどんなものかを話そう。


 その前に、ある一定の霊層になり、神様とも仲良くなると、物質界での家と神様の自宅が次元などを超えて、霊的につながる。


 例えば、こういうことだ。著者は今現在、一軒家の二階で暮らしている。神様たちは階段を登って下からいつも来る。その子供たちも階段を登ってやって来る。現れ方が同じ。


 そういうわけで、神様に確認したところ、神の家にあるドアのひとつを開けると、この家の一階の階段を登る寸前へとつながっているそうだ。


 これは守護する人間が引っ越しても、すぐにつながる空間は変えることができる。著者は以前1Kのアパートに住んでいたが、その時は玄関のドアと神様の家とがつながっていた。さらに、別のところに住んでいた時は、壁の途中がつながっているなど、様々なところが入り口となる。


 それでは、ここから本題に入ろう。


 まずは神様の特殊能力をもう一度確認しよう。瞬間移動ができる。浮遊できる。このふたつを踏まえて、神々の暮らしを見ていこう。


 携帯電話。これはきちんと存在する。著者ももう数年前の話だが、当時の守護神の子供から、プレゼントしていただいた。マナーモードもはもちろんのこと、ダンシングモードという遊び心満載。死というものを知らないと、人々はどこまでも明るく前向きになるものだ。


 ダンシングモードとは、携帯に着信があると、電話が勝手に立ち上がって、右に左にステップを踏み、音楽に合わせてノリノリで踊るモードだ。著者はこれを初めて見た時、神様の世界はずいぶんと明るく楽しいところなのだと思ったものである。


 しかし、瞬間移動できるなら、電話などいらないのではないかと思うかもしれない。行くまでの用ではない、ちょっとしたことを話したい時に使うようである。もしくは、動けない理由がある時だ。


 それから、小学校一年生でも携帯電話はほとんどの生徒が持っている。子供用携帯が今ブームを迎えているようだ。先日、神様の息子さんが小学校へ入学するということで、携帯電話ショップへ一緒に連れていっていただいた。


 様々な形の電話があった。子供らしく、パンダやウサギ、ヒヨコなどだ。新しい機能として、学校が始まる時刻から終了時までは、携帯電話会社で電源を自動で切り使えないようにすることがきると、店員のコンドルが説明をしていた。


 当たり前のことだが、携帯電話は学校がある時は使えない。しかし、緊急事態の時は使えるようなシステムとなっているらしい。


 だが、この守護神は、何でもかんでも先に摘み取っては、子供の教育にならないと言って断っていた。携帯電話を使いたいという誘惑から、自分で抜けることが、子供にとって大切なことなのだと語っていた。


 ほとんどの子供が持っているため、小学校入学と同時に携帯電話は持つようだ。しかし、中には携帯電話を使わないという信念の家もあるため、絶対ではない。


 もちろんゲームも入っており、それをしたいがために携帯電話が欲しいという子供もいる。本末転倒だ。人も神様もこのようなところは変わりがないのではないだろうか。


 携帯電話の使い勝手だが、文字を打ち込む時は、電源を入れた状態で画面を見つめたまま、心の声を少し大きくするだけで、手を動かさなくても勝手に文字が入力されてゆく。


 SNSなどのコメントは、電源が入っていなくても、携帯電話に意識を傾けただけで、相手の肉声で読み上げてくれる。


 着信時は手にとって耳に当てるだけで、通話可能になる。まわりの人に共有したい時には、スピーカーフォンにももちろんなる。


 基本的にちょっとした用事の時にしか使わないため、通話だけである。しかし、神様にも限界というものはあり、瞬間移動できる範囲は決まっている。そこを越した遠くの宇宙へは、SF映画でなど出てくるような宇宙船に乗らないと行くことはできない。


 それほど遠くなると、すぐに顔を合わせられないため、ビデオ電話を使い、相手の顔が映っている状態で通話する。ただこれも、私たちの世界と同じで、通話エリアに限りなどがある。つまり、あまりに遠くの宇宙へ行ってしまうと、通じなくなる。


 それから、宇宙船がワープする時は通話は切断される。


 家族で携帯を持っているのが普通のため、ショップで新規で買う時は、家族全員の電話番号などを店側で、渡す前に登録するのが当たり前のサービスとなっている。


 個人情報漏洩というものを気にする神様はあまりいない。なぜなら、悪用する人が誰もいないからだ。神様が詐欺をする。そんおかしな話はないと納得するのではないだろうか。

 

 それでは次は、神々の乗り物について話をしよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る