永遠に続く家族

 神様の家族構成について話していこう。


 私たちとまったく違う点は二つある。

 一つは、死んでいなくなるということがない。

 二つ目は、大人の年齢が、おじいちゃんだろうが成人した孫だろうが、十八歳から三十代後半ということである。


 私たち人だと、若い世代の家だけに子供が生まれるということがあるが、どの世代にも子供が生まれるということである。何もかもが永遠に続いてゆくのである。


 五歳児、小学校一年生だが、運動会などの行事に行くと、おじいちゃんも父親も孫も保護者として顔を合わせるということだ。


 私たち人間でもそうだと思うが、結婚をして、自身の家族を持つと、元々の家族の話はしなくなる傾向が高いのではないだろうか。神様たちもそうで、特に年齢が四桁以上が当たり前の世界では、子供も十分に親離れもしており、親も子離れはしていて、関わりはそこまでなくなってくる。


 しかし、疎遠になるわけではなく、私たちと同じく、何百億年経っても、親は親で、子は子である。


 神様の世界では家族が健在で、すぐに連絡がつくのが当然である。


 私の守護神の十人のうち、両親がいる神は七人いる。今までの話からすると、あと三人はどうしたのかと思うかもしれないが、のちに説明する。


 親がいる神の中で、気軽に親の話をしてくださる神様はたった一人である。あとはあまり話さない。それよりは、自分の家族のことや仕事のことを話す。


 それでは、永遠の世界で両親のいない神様がいるのはなぜかを話そう。ひとつは、霊界――人間から神になった人である。


 前の章でも書いてきたが、霊界は基本的に個人で過ごす場所であり、親兄弟のつながりはなくなってしまう。


 それから、これも非常に厳しい現実だが、事実であるため書いておこう。神界は常に発展し続けている。そのため、霊界や物質界の規則や法則が急に変更となることもよくある。


 その中のひとつで、ある一定の霊層となっていない霊界にいる者も、前にも書いたが、その人はいないこととなったという法則が以前用いられた。


 そのため、私たちが死んで帰っても、歴史上の有名な人物がいないということはよくある。しかし、魂そのものは消えない。だが、存在することが許されない。


 それではどうなるのか。過去世にさかのぼり、霊層がクリアするところまで、霊体の時間が戻り止まって、今現在は生きている。


 そうなると、家族全員がクリアしていることのほうが珍しく、一人で魂を磨き、神界へとたどり着くこととなる。子供は神様の養子として、新たに家族はできる。


 しかし、大人は一人で生きていくことになる。そのため、この神様たちが親兄弟、親戚がいない人となる。もちろん、結婚をすれば、家族はできる。


 霊界では霊層ごとに、住む世界は違ったが、神界へとそれぞれ上がり、親子として生きてゆく人もいる。その方は、再婚という考え方よりは、魂での結婚をして、本当の家族として生きてゆく。


 それから、非常に特殊な例がある。今現在、神様の世界は立憲君主制となっている。つまり、皇帝陛下と女王陛下がいる。


 皇帝陛下はもともと、無限に続く上の世界から降りてきた神で、私たちと同じ物質界でも生きたことがある人である。つまり過去世がある。


 そのため、陛下が分身されて、別の人格となり、過去世の一つの姿となり、名前も家族もまったく違う中で生きている神がふたりいる。このふたりは過去世の家族やつながりがあるため、基本的に家族がいる。


 しかし、もう一人、陛下の分身から、個人となった神様がいる。その方は、過去世の中の一人ではなく、陛下の性質の一部を引き継いだため、家族も親戚も誰もいない。


 ただ、その神はご結婚されて、新しい家族がいる。


 私たち人間であると、家族を亡くしたのではなく、もともといなかったという境遇は想像がつかないかもしれないが、神様は私たちよりも心が強いため、基本的に、


 ただいない、それだけ。


 と思っているようだ。というわけで、神様と家族の話をする時は、このような背景が隠れている場合もあるとよく理解して、話をするようにしよう。神様でも、人と同じように傷つくことも寂しいと思うこともあるのだから。


 次は神界の文化について話そう。

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