【4/21 14:14:57 西乃沙羅 残刻 71:49:37】
なんとはなしに、視界にふわふわと漂う存在があったのは気付いていた。気付いていたのだが、それは余りに
そんな
『ご
白い
「あー。盛り上がってる所悪いのだけど、ひとつ聞いてもいいか?」
『ゎーぉ! 自らの
「ならお言葉に
無駄にテンションが高い事と、国内の確定人口数分の問いかけを
『いっこづつ答えるよ。二度目になるけど改めて自己紹介しちゃいます、ワタシは
なるほどわからんと。沙羅は今一度
うん。認めたくないがどうやら現実らしい。と、沙羅は一旦折り合いをつけつつも
『続いてにこめ! なぜ浮いているかって? そりゃーワタシが
その見るからに一昔前のステレオタイプな
分かり易過ぎるので敢えて聞かない
『そしてさんこめ! こっから割と重要だからちゃんと聞いて
『でね? おねえちゃんと同じような
「だからそのゲームって
『
自称を自爆霊とし一人称に愛称としてちゃんをつけるボムみが言い放つとほぼ同時に、沙羅の所有するスマートフォンが音を立てる。手に取りディスプレイに目をやると、そこには新しいアプリケーションのインストールを知らせる通知が来ていた。
『タイムリミットである72時間以内に、そのアプリを使って他のプレイヤーにまずは
「爆死すんだろ、どうせ」
『にゅあぁあ! 駄目だよおねえちゃん! そこ一番ワタシが言いたかった
「自己紹介の時点で爆を強調しすぎな。
アプリケーション名【BomB!maP】
トップには沙羅の家を
「あれだな、意外と距離って離れていないんだな。この辺とか、すぐ近くの学校みたいだし」
『おっ、良い
「いや、やめとく」
『へ?どーして?』
「なんてゆーか。眠いの、非常に眠いの。おねえさんは失恋のショックで
『……は?』
あと3日以内で死ぬかもしれないというのに、眼前の女はこうも余裕なのか。どうしてそそくさと毛布を被って睡眠体制に入ろうとしているのか。
『え? おねえちゃん? 本当に今置かれている現状、分かってる? 夢とかじゃないんだよ??』
「わかってるよ。でもな、あたしは今本当に全力で
言って沙羅はものの数10秒も
霊体であるが
投げる腕は無かったし、投げ出す両脚も有していなかったのだが。
『参ったな。この図太さは尊敬にすら値しちゃうね。大罪ランク2位は
言い残し、音も無く消える。
残された部屋では、成人済み女性一人とその飼い犬である一匹が身を寄せて眠り続けていた。
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