自爆霊ボムみちゃんと十一人の未来罪人
宮園クラン
第1話:女狼は驕豚を喰らう
【4/21 14:04:23 西乃沙羅 残刻 72:00:00】
つい今しがた98人目の交際者と決別した――それは実質自分から振った形になるのだが――
「今回は何が原因だったのだろう」
沙羅の心情を
(
(でも、趣味がサボテン
98人目の彼氏だった男とはカフェで知り合った。
沙羅が一人で豆乳ラテを気だるげに
そしてその日のうちに
(家がサボテンで
沙羅は自国内女性平均身長を大きく上回る長身にもかかわらず、持ち前の190cmの高さを優に
視界を
ここまでが昨晩における、一連の出来事。
(普通の女なら、あの時点で
翌日、というか本日になる。
何食わぬ顔で昨晩居たカフェで今度はアーモンドラテをちびちびと
男は、何故あれほど
まさしく
客同士のいざこざに気がついた店員が、いらぬ気を使い110番をし、警察組織が
とはいえ、中年
事なきを得た沙羅は、
(店員さんなり他のお客さんには迷惑かけちゃったかな。反省、非常に反省)
(というか、どうしてあたしが付き合う男は、皆がみんな普通ではないのだろう)
成人して間もない、恐らくではあるもののきっと人生の
同年代の男子に始まり、様々な特性を持つ異性と交際関係を築いてきた――いや、築く前に相手の残念な欠点が
最長の交際期間は、わずか2週間にも満たない。
(思い返せば、思い返すまでも無く、どこからどこまでも普通じゃない。むしろこうして生きていることが不思議なくらい、なのかも)
比較的
その
(久々に
ここで彼女はようやく視線を上に向ける。
先ほどから気になっていたものの、98人目の元彼氏と別れた原因究明とその他97人の
「あんた、何なの?」
語りかけられたソレは一見少女の様に見えた。
もっとも――腰から下が存在しておらず、全身が不自然な程に不透明な点を除けばだが。
『やーーーーーーっと気がついてくれたんだね! はじめましてこんにちはこんばんわ! ワタシは
脳に直接
らしいのだが、沙羅は
なんか
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