快楽殺人

@medakatower

第1話 初撃

この社会には、「身分」がある。人間たちが模索してきた、快楽の究極≪殺人≫が公に認められた、今、ランク付けをすることで、人類は、ギリ平穏を保っている。僕の身分は、低くもなく、高くもない、いわゆる「平民」だ。そう、あの日までは・・・。

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「何やってんだよ、零。よだれたれてるぞ」

しゅうが僕の机の寄りかかりながら指摘する。

「おまえ、名前は超いいのに、なんかロマンないよな、ロマン」

「ロマンってなんだよ」

僕はよだれを手でぬぐいながらいった。

「そういえば零、*適応遺伝子、接種しにいったか?」

「ううん。」

「なら、一緒に行こうぜ俺もまだしてないんだ。」

「いつ?」

「日曜、一択だろ。1:00に**公園前な。」

*未来では環境変動が大きいため、その変化に耐えられるように適応遺伝子を接種している

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それから僕はもうワクワクしながら土曜日を過ごした。寝坊癖がひどいので早く寝たのだが、案の定、12:37まで寝ていた。もはやここまでくると寝坊どころではないと思いながら、急いで上着を羽織り、護身用スタンガンをポケットに滑らせらた。

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