第219話 パートツー

「殺人教唆は実行犯と同じくらい重罪なんだからルクルも同罪だぞ」

「いや私から振っておいてなんだが、まさか本当に話すとは思わなくてだな……」

「なに言ってんだ。リスナーの要求には応えるのがプロってもんだろ」

「あんたがなんのプロだって言うのよ」


 冷ややかな眼で七生が言った。まあだいぶ適当なこと言ったからな……その反応もやむなしだ。


「いやすまん、適当言った」


 そんな自覚はあるので素直にごめんなさいをする。本当は話し始める直前くらいに“あれ? これタイミング的に今話しても大丈夫なヤツかな?”とか一瞬頭をよぎったんだけど、既にアクセルは踏みこんでいたからな。今更止まることなど叶わなかったというわけだ。でも言った通り振ってきたのはルクルなんで、せめて罪も半々で贖わせて欲しいと思うの。道連れ的なアレで。


「トイレを流さないなんて、ましてやお尻を拭かないなんてわたしには考えられないわね……」

「まあ常人なら至れねえ境地の発想だわな」


 狂人のそれだもんな。男ならションベンしたあとに手を洗わないようなヤツならそこそこの割合で居るが―――うんこしたあとのケツとなると話は別だ。そんな存在、もはや公害や災害と称しても過言ではないだろう。


「ここがカレー屋だったらあんた殺されても文句言えないわよ」


 七生が追撃してきた。まあカレー屋でうんこの話は重罪だからな、死刑でも当然だろう。


「馬鹿野郎俺だってそれくらいのTPOは弁えるわい。それにいいじゃねえかよ終わった話は」

「弁えた結果がこれとかあんたの神経どうなってんのよ……」


 再び七生の冷ややかな視線。クセになっちゃいそう。



「あ、そうだわ。今日の夜にまた集まらない? わたしの部屋で。夕食の当番だから、前と違ってごはんを食べたあとになるんだけれど……」


 飯屋を出たあと、教室に戻る道中で電波がそんな提案をしていた。前回ので味を占めたというか、女子会の楽しみを知ってまたやりたくなったみたいだな。

 仲良くなるのはいいことだ。それこそ女子会なんて、今までにできなかった分を取り返すためにというわけではないが、これから無限にやっていけばいいと思う。


「構わんぞ」

「また女子会すんの? いいわよ、どうせ暇だし」

「やた! それじゃああとは笹倉さんと南雲さんと桃谷さんに声をかけておくわね!」


 まずはルクル、そして七生の賛同を得た電波は嬉しそうに、次に捕食する相手を定めた。が―――。


「私がどーかした?」

「わっ!?」

「真露。唐突に表れるのは心臓に悪いからやめてやってくれ」


 俺は気付いていたけどな。……真露は電波の死角から忍び寄るように現れ、そのまま電波を持ち上げた。そばには南雲と桃谷の姿も。桃谷はともかく、南雲はまた捕食されたのかしらなんて考えつつ。


「びっくりしたあ……でも教室に行く手間が省けたわね。笹倉さんたち、今日の夜はあいているかしら?」


 俺が何度も持ち上げたり振り回したりして宙に浮くことに耐性が付いているのか、電波は平常運転だ。


「ふふふ、私がどうかした? と言いつつ、実は話は全部聞かせてもらっていたよ! とーぜん私も参加! 桃ちゃんと京ちゃんもそれでいいよね?」

「開催場所があたしらの部屋つってたし逃げ場ねーだろ」

「私も大丈夫ですわ」

「よかったな電波。楽しんでこいよ」

「参加できないみらいちゃんのためにも、ちゃんとお土産は用意するからね!」

「電波の部屋でやる女子会でどうやって土産を調達するんだよ」


 電波の私物でもパクってくるのか? いらな……いかどうかはこれまた微妙なところであるが、普通にかわいそうだからやめてさしあげろ。


「……七生ちゃんの働いているコンビニでチョコあんぱんとピルクルとか?」

「よしわかった。楽しみにしておくわ」

「あんたほんとにそれ好きね……」


 七生が呆れた様子で言った。まあそう思われて仕方ないくらい飲み食いしてるからな。その反応もやむなしパートツーだ。


「部屋でもほとんどそれしか口にしていないぞ、こいつは」

「あんま褒めんなって。あとキャラメルコーンをハブってんじゃねえぞ」


 そこは重要だからな。三つ合わせてこその俺だ。三種の神器的なアレで。


「ポジティブの化身パートツーか……?」

「七生ってマジでノリいいよな」


 しかもパートツーとか直前に俺が考えていたことと同じフレーズじゃねえか。息ぴったりかよ。


「あんたまでボケに回ってるからしゃーなしよしゃーなし。……とりあえず今日はシフト入ってないから、夕食の前に買えるだけ買っておくわ、お菓子」

「一人で大丈夫か?」

「子供じゃないんだからお菓子くらい一人で買えるっての」

「いや、そうではなく真露が食べる分のお菓子を一人で持てるか? という意味なんだが。前回は二人でも大変だっただろう」

「……やっぱりルクル、あんたも一緒に来て」

「荷物持ちくらいなら俺が手伝おうか?」

「あー……んー……参加できない人に準備手伝わせるのってどうなん?」

「俺は気にしないぞ。それにこう言っちゃあなんだが、ルクルよりか積載量は上だぞ」

「ん……じゃあお言葉に甘えようかしら。電波、あんたの彼氏、ちょっとの間借りるわよ」

「ええ。でも、ちゃんと返してね? 桐生さん相手じゃ、わたし勝ち目ないから」

「その心配は無用だろう。なにしろこいつは筋金入りのロリコンだからな」

「ふっ……なんとでも言うがいいさ」


 マゾとかゲイとか他の噂はともかく、ロリコンに関してはもう開き直っているからな。電波を彼女にした時点で避けられない評価なので今更言われたところでノーダメよノーダメ。俺は無敵王トライゼノンなのだ。



「未来、これ」


 電波&南雲の部屋に業者の如く大量のお菓子を搬送し、手芸館に戻った時、七生が俺になにかを渡そうとしてきた。


「ん? こいつは……チョコあ~んぱんにピルクル? なんだ、どうした?」

「あんた参加できないのに荷物運んでくれたでしょ。そのお礼よ、受け取っておきなさい」

「んなつもりで手伝ったんじゃねえんだが……」


 でも、ここで貰わないのも野暮ってモンだよな。人の好意は素直に受け取っておくのが礼儀よ。人はピルクルとチョコあ~んぱんの魔力には抗えないのだ。……そして今日はハブられるサダメにあるキャラメルコーンくんに心の中で敬礼。


「あんがとよ。ありがたくいただくわ」

「ん」


 じゃあ今日は一人寂しく、食後のデザートにチョコあ~んぱんを食べながらピルクルを呑むか。



 ―――午後八時半。寮の夕食が終わり、しばらく時間が経った頃。

 戦士たち女子会のメンツが続々と電波の部屋に集結していた。

 電波にとって、人生二回目の女子会だ。


「というわけで! 第二回、なんでもやる部の女子会開催! わーパチパチパチー!」


 開幕直後、真露が声にも出しながら手を叩く。


「のっけからテンションたけーな。……つーかなんでもやる部とか今この瞬間まで忘れてたわ」

「こういうのは盛り上げていかないとだからね! それにしても……生ハムの原木なんて初めて見るねー……じゅるり」


 そして机の上に置かれた生ハムの原木を見てよだれを垂らす。平常運転であった。


「さ、さすがに丸かじりはしないわよね……?」


 もしかしたらやるんじゃないかしら、と一抹の不安を抱き尋ねる電波。


「しないよ~みんなで食べる物なんだもん! でも一人でなら……ふっふっふ」

「真露なら食べきれるだろうが、塩分過多で大変なことになるのではないか?」

「だいじょーぶ! 私の胃袋をナメてもらっちゃ困るよ!」

「塩分は胃袋の問題か……? まあいい。それよりも電波、バイクの免許を取ったらしいな」

「え? なんで知ってるの?」

「未来から聞いた」

「そうなんだ……うん、取ったわよ」

「教習所に通ってた様子なんざなかったけど……いつの間に取ったんだ?」

「警察署で一発試験を受けたの。思っていたよりも簡単だったわ」

「……あれの合格率ってめちゃくちゃ低くなかったっけ?」


 あっけらかんと言ってのける電波に、南雲が疑問を呈す。


「どれ、調べてみよう……ふむ。10%くらいみたいだな。それも複数回受けることを前提での確率らしい。だからかなり低いな」

「すげーなおまえ。元から私有地とかで乗ったことあったのか?」

「ううん、ハンドルを握るのも初めてだったわよ」

「それでよく受かったな……」

「運転自体は、パパのを見ていたから見様見真似でなんとかなったし、座学の方は一夜漬けで仕上げたわ」

「余計にすげーわ……っかしバイクねえ。あたしらの身長で本当に乗れんのか?」

「ふふ、未来くんにも同じようなことを言われたわ。だからわたしでも乗れる車高の低いバイクを用意したの。それを持って警察署に乗り込んだわ」

「ほーん……免許取る前にバイクを用意するとか気合入ってんな」

「南雲さんも取る? 免許」

「あたし? あたしはいんねーかな。興味ねーし。車の免許は欲しいけど」

「でも今のうちからバイクの免許を取っておけば、車の免許を取る時に学科の授業と試験が免除されるわよ?」

「あん? あー……そりゃでけーな。でもそんだけのために高い金払ってまで取るってのもなあ……めんどーだしやっぱいーよ」

「そう……残念だけど、無理に勧めるのも違うものね」

「電波ちゃんが乗ってるバイクってどんなのなの?」

「写真あるわよ。見る?」

「見る見る! 見せてー!」


 スマホを取り出し写真を開く電波。一斉に画面をのぞき込む。


「元から小さい車種を更にローダウン……低くするカスタムをしているから、これなら私でも乗れるの。最初は小型か原付も考えたんだけど……それだと高速に乗れないから」

「へー、結構かっこいいじゃん」

「ありがとう。わたしはちんちくりんだからこれくらいしか選択肢なかったけど、桐生さんならスタイルいいし未来くんの乗ってるみたいなバイクも似合いそうよね」

「あんがと。あいつどんなん乗ってんの?」

「Ninjaっていう……レーサーが乗ってるみたいなカタチのヤツよ」

「ちなみにみらいちゃんのNinjaは元々私のお父さんが乗ってたバイクなんだよ~!」

「ほーん……」

「京ちゃんの反応がしょっぱいよっ!」

「塩対応って言いたいのか? ……やだって他に反応のしようがねーだろーがよ。おめーの親父さんのことなんか知んねーし」

「写真あるよ! 見る?」

「いやバイクじゃねーんだから見たってしゃーないだろ……」


 そうは言いつつ差し出されたスマホの画面を覗き込む南雲。口は悪いが、なんだかんだで付き合いはいいのであった。


「……普通のおっちゃんだな」

「でしょー!」

「今のやり取りに得意気になれる要素あったか……?」

「わからん。真露の感性は独特だからな」

「ちなみにお母さんはこれ!」

「でっか……」

「ああ……電波の時にも思ったが、真露の胸も完全に遺伝だな」


 電波は体格全般を、真露は胸の大きさを母親から遺伝しているとルクルは指して言った。二人のそれは、そう断言出来るサイズとボリュームであった。


「うらやましいわね……」


 真露の胸を見て電波が言う。


「おっぱいなんておっきくてもいいこと全然ないよ?」

「持てる者の悩みだな。なあ電波、南雲」

「あたしらの身長でデケえ方がおかしいだろ……や、笹倉を悪く言いたいわけじゃねーんだが……」

「真露はアレだ、ロリ巨乳というヤツだな」

「ロリ巨乳! 懐かしー! 前の学校じゃたまに言われてたよ~」

「あいつが友達と殴り合った話といい、あんたらの通ってた学校ってだいぶ変わってるわよね」

「私たちからすればこの学園の方がかわってるんだけどね~、まあそこは育った環境の違いというヤツですな!」

「変わってると言やあ、この学園の食堂の規模には驚いたな」

「それそれ! まさかあんなにいっぱいお店があるなんて、しかも無料で食べ放題! まさに天国だよねー!」

「真露の食費とかえぐそうだもんね」

「私が本気で食べると家計が傾くからって、家に居たころは手加減して食べてたよ~」

「なるほど。今の真露はさながら解き放たれた野獣というわけだ」

「野獣! カッコイイねー! いつも言われてるのは大食い魔人とかだからちょっと違ってていいかも!」

「野獣も魔人も大差ねーと思うけど……本人がいいならいいのか?」

「わたしも笹倉さんみたいにいっぱい食べればおっぱい大きくなったりしないかしら……」

「普通に太るだけだと思うぞ。というかなんで笹倉は太らねーんだ……?」

「それもねー、食べた分が全部胸に行ってるんだってよく言われたねー」

「デリカシーのカケラもねーな」

「まあ私が巨乳なのは事実だからしょーがないねっ」


 胸を張る真露。揺れる。


「電波の身長で真露並みの巨乳なら、それこそ特殊性癖にしか刺さらないんじゃないか?」

「特殊性癖……」

「それに恋人の未来が今のおまえを好きだと言っているんだ、そのままでいいだろう」

「そう……そうよね!」

「ああ。胸を張ってロリキャラとして生きていけ、強く―――」



 俺は一人、自室でピルクルを嗜んでいた。

 ルクルはインドア派で基本部屋に居るから、こうして一人になることは珍しい。

 だが今日は女子会で電波の部屋に赴いている。故に俺は一人寂しく、チョコあ~んぱんを肴に一杯やっているというわけだ。

 こうして自分のパーソナルスペースで一人ゆっくりするのって、この学園だと思えばあんまりないな……それこそ大浴場くらいか? なんて思いつつストローをチューチューする。人の金で飲むピルクルのなんとうまいことか……七生に感謝だな。


「ん……」


 黄昏ていると、スマホがピコンと音を立てた。

 今までならこういう時はだいたいアキラさんからのどうでもいいメッセージだったが、さて誰だろう……とスマホを見ると、電波から写真が送られてきていた。写っているのは、女子会の様子だ。


『楽しそうだな。みやびさんと一文字さんに送ったら喜んでくれるんじゃねえか?』

『その発想はなかったわね!さっそく送ってみるわ!』

『おう。でも言っといてなんだけど、せっかくみんなで集まってんだから他のことなんて忘れてせいぜい今を楽しめよ』

『それもそうね!そうするわ!じゃあまた教室で!』

『うぃ』


 さて……電波の相手も終わった。七生に貰ったピルクルも尽きた。

 ―――しかしピルクルのすべてが尽きたとは言っていない。俺は備蓄していたピルクルと、今度はチョコあ~んぱんではなくキャラメルコーンを取り出して一人二次会と洒落込むことにした。



「……ん?」


 しばらくたった時、扉のドアがカチャリと開かれた。

 なんだ……ルクルのヤツもう帰ってきたのか? ずいぶん早いお開きだな。


「おかえ―――」


 り、と言おうと思ったが、そこに立っていたのはルクルではなく電波だった。


「電波? どうしたんだ? 女子会は?」

「えへへ~」


 笑いながら近づいてくる電波。俺の前まで来た電波はそのまま俺に抱き着いた。

 なんだどうしたと戸惑ったところで電話が鳴った。


『もしもし未来。電波がそっちに行ってないか?』

「今来たところだけど、どうした?」

『ウイスキーボンボンを食べたあと部屋を飛び出してな。しばらく待っても帰って来ないから探していたところだ。……そっちに居るんだな。じゃあ大丈夫だな』

「大丈夫っちゃ大丈夫だけど、ウイスキーボンボンでこんなんになるのかよ」

『こんなん……? 私には今のそちらの状況がわからないが、ともかく大丈夫なんだな? 私も行った方がいいか?』

「いや、たぶん大丈夫だ。少し休ませてからそっちに送るよ」

『わかった。では頼んだ』

「おう」


 ……さて。この抱き着いた電波をどうするかだが。

 いや、そもそもどうかする必要があるのか?

 恋人同士、抱き合うことになんの不都合があろう。

 などと自分を若干無理遣り気味に納得させつつ、電波の背中に手をまわして抱きしめる。

 うむ……やわっこい。

 細いくせに、しっかりと女の子なんだなと実感させられる感触だ。


「ん~」


 猫みたいな声をあげながら胸板と腹の間くらいの場所に頭をぐりぐりとこすりつける電波。

 やだ俺の彼女かわいい……が、酔っているんならこのままにしておくのはまずいよな。


「電波、とりあえず水飲め」


 アルコール分を薄めるだかなんだかの効果があるから酔った時は水を飲むといい、みたいな話を読んだことがあるような気がするので、とりあえず水を淹れよう。


「ん……こく、こく……」


 口元にコップを持っていってやり傾ける。電波は素直に嚥下した。


「少しは落ち着いたか?」

「うん……あれ? どうして未来くんが居るの?」


 すげえな水の効果。一撃で素面に戻ったぞ。


「俺が居るんじゃねえ、電波が来たんだ」

「え……なんで?」

「ウイスキーボンボン食って酔っ払ったってルクルは言ってたぜ」

「はえ~……あんなので酔うんだ」

「電波は身体が小さいからな。その分少量のアルコールでも影響があるんじゃないか? たぶんだけど」

「なるほど……なるほど……」

「眠そうだけど、まだアルコール残ってるか?」

「うん……まだちょっとだけふらつく感じがするわ」

「横になるか?」

「ううん、そこまでではないわ」

「そうか……じゃあ部屋まで送っていくよ。電波が突然いなくなったってんでみんな心配してるらしいから安心させてやんないとな」

「うん……手、繋いでもいい?」

「おう。俺の手でよければなんぼでも掴んでくれ」


 とりあえず今から向かうことを誰か……まあ連絡してきたのルクルだしルクルでいいか。メッセ送っておこう。


『今から電波送りにそっち行くわ』

『送り狼にはなるなよ』

『ルクルたちが居るのにどうやって狼になんだよ』

『なるほど。では誰も居なければ狼になるというわけだ』


 よし。無視して行こう。

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