我、ホラーを欲す
バケモノ系ホラーに飢えている。人外系ホラーが欲しいのだ。
どれほど欲しているかというと、先日ホラー系youtubeを見まくった挙げ句寝落ちした結果夢にバケモンが出てきた。怖がればいいのに嬉しすぎて、「さあああ来い! 私を精神的に恐ろしい目に遭わせてくれ! なぁ何をしてくれるんだ、早口でひたすら意味のわからない言葉を並べ立てるのかいきなり人体にはありえない構造で上から降ってくるのかさぁさぁさぁ!!」と迫りそのまま夢から覚めてしまった。怪異に嫌われている。
だからこんなときこそ映画だよねと家で見てみようとしたのだけど、まあ武士が怖がること怖がること。
「なぜわざわざ怖がりたがるのだ!」
武士はタコ助を抱っこして、布団の中で震えている。まだDVDを再生してもねぇのに。
「そういう方向性の人間なのか!」
何、そういう方向性って。不穏だから否定していい?
「そもそも人は恐ろしいものから逃げるものだろう! そうせねば戦で生き残れぬからな!」
うん。
「しかし、大家殿は自ら進んでバケモノのもとに行きたいという!」
行きたいんじゃない。安全な場所から主人公に感情移入して怖がりたいだけだ。
「傲慢である!!!!」
そういう娯楽だから……。
「その者の気持ちになってみろ! 大家殿の都合で幾度となく怖い思いをして、なんと哀れな……! 運命に翻弄されておる!!!!」
そうか、武士は優しいね。
でも大丈夫。私は割り切れるから(ピッ)。
「ぬおおおお某に構わず見始めるな!!!!」
大丈夫。この映画、主人公は救われるから。
「そのほかの者は!?」
お察し。
「ただでさえ死ぬのは嫌なのに、その上怖い思いまでせねばならぬとはー!」
どうでもいいけど、なんでホラー映画の登場人物って暗い場所にいたがるんだろうね(ピピピピピ)。
「音量を上げるな!!!!」
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