ラッコの赤ちゃん

 ラッコの赤ちゃんにどハマりしている。


「愛らしいではないかー!」


 武士と一緒にどハマりしている。

 私のスマホには『かわいいフォルダ』なるものがあって、この中には動物の可愛い写真や動画がごまんと収められている。で、今それがラッコの赤ちゃんにじわじわ侵食されてきているのだ。


「のお〜大家殿ぉ? らっこの赤子の豆知識を教えてたもれ〜?」


 ああ、もちろんさ、武士! 今から目玉がとろけるようなキュートやクールなベビーのビーンズ情報を聞かせてやろう!

 ラッコの赤ちゃんはな、毛の密度がそりゃすごいんだ。だから浮力がハンパなくて、親ラッコがいなくてもしばらくプカプカ浮いていられる。だからうっかりお気に入りのおもちゃを海に落としてしまった日には、なんとか潜ろうとするも全然潜れずもがもがしちゃう赤ちゃんが見られてしまうな!


「なんと愛いことよー!」


 しかしこの毛だが、汚れると浮力を失くしてしまう。ゆえに親ラッコは、赤ちゃんのために入念な毛繕いを欠かさないんだ。あと、やっぱ濡れてたら寒いからね。お腹の上に乗せてあげて、ぬくぬくでいられるようにしてあげてる。


 まあこのあたりの知識のソースはネットだから、話半分ぐらいで聞いてもらえればと思うけど。


「そーす? けちゃぷの話か!?」


 断じてケチャップの話ではない。


 なお、「Pup681」で調べたら、シカゴの水族館で保護されたラッコの赤ちゃんのすくすく動画を見ることができます。たくさん泳いでミルクを飲んで、取材の最中スタッフのおじさんの腕の中で突然寝落ちする赤ちゃんは悶絶するほど可愛いです。「Welcome Pup 681 !」って動画です。心が疲れた時は、ぜひ。


 ……。


 たまにはこういう回があってもいいよね。まだ私も胃が全快してるわけじゃないし。ほら、癒しとか大事だし。


 ちなみに武士には、シルバニアのラッコファミリーが廃盤になっていることは伝えていません。だってすげぇ嘆きそうで……カワウソはいるんだけどな……。

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