第3話 『お嬢様は病んでいる?』
優奈の言葉を思い出しながら、今さっき私が対応した金色の髪の青い瞳のお嬢様の姿を思い出していた。
腰のあたりまで伸びた透き通るような金色のサラサラの髪
風が私の頬を擽る度に、彼女のサラサラの金色の髪の毛が風にそよぎキラキラと太陽の光を反射する。
その姿は、昔見た絵本の世界から抜け出してきた妖精のよう!!
私もあんなサラサラの金色の髪に透き通るようなブルーの瞳に生まれたかったな・・
などとつい思ってしまう私。
人は持っていない物を望んでしまう。
そんな言葉を思い出して
『神様は何であんあふうに私を作ってくれなかったの~理不尽だ~~!!』
なんて愚痴を思わず吐いて落ち込んでしまってた私
でも何とか意識を切り替えて
『無いものねだりをしても無理なものは無理なんだよね』
とつい自分の心を宥めて納得させる私
『いっそキンキラキンに染めてやろうか?』
私彼女に対抗しちゃってる?
私は・・
何で彼女がこんなにも気になるんだろう・・
それは・・
多分・・
昔の私と同じ匂いがするから・・
彼女の笑顔の隅に見え隠れしていた一瞬の・・
『表情の・・曇り』
多分・・
それは・・
『私の見間違いじゃない!!』
彼女は・・
きっと・・
きっと・・
今・・
『孤独』
で押しつぶされそうになっている・・
多分勘の良い優奈も気づいちゃった・・んだろうな
だから優奈は私に
『あのお嬢様昔のおねえちゃんと同じ感じがしたの。だから助けてあげてね』
そんな事をあえていったんだ・・
『助けてあげてね』
っか~~
優奈もむちゃぶりするわね!!
でもあのままあの女性を放っておくわけにもいかないわよね・・・
『助けてあげて・・・って言われても。どうやって助ければいいのよ?』
そんな事を思いながら、私は厨房へと小走りに走り込んでいった。
つづく・・・
メイド喫茶pleasure garden シャーロット @airi_01
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