第6.6話「<幕間>pumpkin panic!!」

「pumpkin panic!!①」


SGM:さぁ始まるざますよ

ジャック:行くでがんす

ミーア:ふんがー

シーリス:???

トリア:歳がばれるぞ

SGM:散らしてあるネタ的にだいたい予想着くだろうよ(


SGM:というわけで今回のシナリオ執筆者はシーリス。GMもシーリス。

初めてのGM経験であるというシーリスの中の人だが、はてさてどんなシナリオに仕上がっているやら。


SGM:舞台は早朝、卓を囲み、朝食をとろうとしたところからスタート。

SGM:いつも朝食を仕込んでいるはずのシーリスの姿が見えないところからだ。


GM:アンナはいつもいつごろ起きてますか?

SGM:アンナはだいたい5~6時には起きてますね。

GM:じゃあシーリスの姿は確認してていいです。早朝に出かけました。


ジャック:「む、シーリスがいないな?」

トリア:「そうね。また厄介ごとに巻き込まれてなければいいけど。」

ミーア:「今日のごはんは普通だね~」

アンナ:「シーリスさんだったら、朝見かけましたよ。きっといつもの菜園に向かったんだと思いますけど。まぁそろそろ収穫の季節ですしね。」


GM:じゃあ、そんな時です。扉を勢いよく開き、壮齢の男性が駆け込んできました。


男性:「失礼するぜ!こんな鳥が文を携えて落ちてきたんだ!!」


GM:男性が懐から取り出したのは一通の文。

簡単に言えば内容はこうだ。「迎えに来てください。」


アンナ:「これって…。」

ジャック:「筆跡を見ても…。」

トリア:「シーリスからのSOSよね…。」

ミーア:「なになに!おてがみ!?」


男性:「鳥が文をもって落ちてきたのはちょっと離れた森の近くだぜ。もし近くまで行くなら、その周辺に狩人の友人がいるかもしれんので、とっとと帰ってくるように伝えてほしい。」


GM:とのことです。


アンナ:「まぁ、そんな気はしてましたけど。」

トリア:「知らせてきただけまだマシよね。」

ジャック:「まぁ、行くか…。」

ミーア:「わーいシーリスの畑だー。」


SGM:というわけで、シーリスの菜園と思しき森の入り口ですが、すでに異様な雰囲気ですね。

GM:まず果実なんかがなっているのですが、すでにおかしな色をしていますね。青いリンゴとか。青りんごとかではなくて、文字通りに青いリンゴです。他にも緑色のマーブル模様の人参だとか。玉虫色の根菜ですとか。


トリア:「………ごめん。私にはシーリスが分からない」

ミーア:「え"…これいたんでない??」緑のぶち模様を見ながら…

ジャック:「タビットにんじんの亜種かなにかか?」

トリア:「これ…此の変になったミカンモドキ…劣化ヒーリングポーションね…。信じ難いことに…。」


GM:一緒に3色ベリー(200G/緑A)を見つけますね。


トリア:「!?師匠が使ってた錬金素材が何故!?」

ジャック:「シーリス、恐ろしい子」

トリア:「一応食べれはするわ。全部ね?でも…うーん」

ジャック:「生態系がおかしくなった理由の一旦か」

ミーア:「シーリスなにしてんの……」

アンナ:「あの、うーん。シーリスさんには申し訳ありませんが、生態系のためにも本人のためにも、燃やしてください。」

トリア:「……どうしてシーリスはこんなおかしな事を…」

ジャック:「帰りに燃やそう」


SGM:探索を経て、ツタが入り混じり壁となった道を発見する。なぜか切っても恐ろしい成長速度と再生速度ですぐに元に戻るよ。


トリア:「これ自然にできた物ではないわねぇ…」


GM:ではここで聞き耳判定をどうぞ


トリア:聞き耳判定⇒18


GM:じゃあ、どこかからヒトの声が聞こえます。


トリア:「さっき狩人が入って行ったって言ってたでしょうしその人かしら」

アンナ:「挨拶?いいですよー。木こりとか狩人なら、ですけど。」

ミーア:「もーなにやってんの?シーリスは!」


SGM:その先には道が続いており、可燃性のガスを発生する植物の群生地帯に当たった。


GM:あ、殴ったり切ったりしたらさらに悪臭がまき散らされます。


アンナ:「…。」

トリア:「………錬金術の素材程度にはなるでしょうけど。」

ミーア:「くさーい!」

トリア:「触れなきゃまあ無害…って訳じゃないけど切ったり叩いたりした場合更にひどくなるわ」

アンナ:「切ったり叩かなければいいんですよね?」

トリア=モルト:「いえ、ダメージが入ったら。ね。損傷ごとにひどくなるわ」


GM:探索判定どうぞ。


ミーア:探索⇒19

トリア:探索⇒22


トリア:「一瞬別の香りがしたわね」

ジャック:「なにをしたんだシーリス」

アンナ:「知ってます。この世界は植物すら自我をもつと。どうせあれも襲ってくる」(にこにこ

トリア:「後で駆除しましょうね」


GM:見識判定どうぞ。


トリア:見識判定⇒21

アンナ:見識判定⇒15

ジャック:見識判定⇒18


トリア:「この花が原因ね」

ミーア:「そうなの??」壊します


GM:というところで、どこかからか声がします。その方向へ行くと、男性が倒れているのを発見しますね


ミーア:「こんにちは!!」

男性:「…こんにちは…。もう嫌だぁ…」

ミーア:「どうしたの??」

アンナ:「あぁ…あの、なんていうか、生きてます?」

男性:「くさいし…同じところばっかりだし…もう帰りたいよぉ…」

アンナ:「あぁ、もう帰れますよ」

トリア:「原因は取り除きましたから」

男性:「俺…生きてる…??こんな臭い所が天国なんて嫌だ…」

トリア:「生きてますよ。気付け薬いっときます?」

男性:「もう1時間くらいここでぐるぐるしてるんだ…」

トリア:「あら、無事みたい。」

男性:「いえ、大丈夫です!俺!生きてます!!!」

アンナ:「ところで少し背の高い、幼い雰囲気の女性を見ませんでしたか?」

男性:「背の高い女性…ですか」

トリア:「えぇまあ妹みたいな物ですね?エルフの子です」

男性:「エルフ…特に見ていませんね……ああ!」

男性:「そういえば、知り合いの薬師がこの間この森でエルフの女の子を見たと言ってましたね…すみません、俺が見たわけではないんですが…」

アンナ:「あぁその子です本当にありがとうございます。」

トリア:「あぁ。情報提供感謝します」

男性:「いえ、感謝するのはこちらの方です。もうこんなところで死ぬのかと思ってましたから…」

トリア:「探し人がいるので」

男性:「頑張ってください。…俺、帰ったら薬師の子に告白するんだ…」


SGM:さて、死亡フラグを立てたところで、危険感知判定です。

ジャック:知ってた。成功。

GM:オーバーイーターの強化個体です。


アンナ:「なんか振動してません?」

ミーア:「ヤク…ヤク…」

トリア:「…!?」


オーバーイーター:ゆさ…ゆさ…プル…

ミーア:本能的な恐怖からか小刻みに震えている…!なお目のハイライトはない。


アンナ:「確かに耐毒薬になりますけど。」

トリア:「やっぱこの森研究対象にしたいくらいにはおかしいわね…」

ジャック:「久々にFBの出番か」

アンナ:「たった一人で生態系ってここまで破壊できるんですね…。」

トリア:「そうね…」


SGM:さて、頼みのミーアが先制判定を失敗!

SGM:ミーアのグレネードとジャックのファイアボールが炸裂する!


アンナ:「その毒は大丈夫なんで、さくっとやってください」

トリア:「いつも通りに焼いちゃって。できるでしょ?」

ジャック:「焼き切れはしないが、いつも通り削るとしよう」

トリア:「よろしくね」


SGM:再度ファイアボールを叩き込むも、倒れ切らないオーバーイーター。


ジャック:「ほう、あのオーバーイーターは必死だな」

トリア:「グレネードよろしくね。回復は任せて。」 >ウォーホース

ミーア:「う、うえぇ!?でも…でも…」

トリア:「補助でしまえるんだったら話は変わったけど。あ、あそこに入って行きたいなら別よ?」

ミーア:「わ、わかったよぅ…」


SGM:ミーアのグレネードにより大半が燃え落ちるオーバーイーター。


トリア:「おぉ。十全ね。」

ミーア:「はあ…はあ…」※めっちゃ瞳孔が引き絞られてる


SGM:この後も馬がツタに絡めとられたり、アンナの魔法が不発したりで難を示しましたが、何とか撃破。


アンナ:「私、サポーター向いてないんでしょうかね…。」砕けた岩や消し飛んだ草木を見て

トリア:「いつもサポートしてくれてるでしょうに…」


GM:「きゃっ」

アンナ:「んん、聞きなれた声がしますね…。」


GM:草の根やツタをかき分け声のする方へ向かうと、そこには見慣れたエルフの女性がいた。


トリア:「何をやっていたのシーリス。とりあえず正座ね。」

ミーア:「あれっ!シーリス!?!?」

シーリス:「えっ」

ミーア:「ごごごめん!アタシ、いま、グレネード…」

アンナ:「シーリスさん…。いったい何をしているんですか…。」呆れ

ジャック:「環境破壊もたいがいだぞシーリス」

シーリス:「え、いや、ちょ」

トリア:「とりあえずあそこの植物は焼き払うから。」

シーリス:「えっ…」

ミーア:「もーヤダ!この森!!」

アンナ:「いいですか?敵を作ってはいけません。」

シーリス:「いやあの。あら…?」

ジャック:「説教は後にして、シーリス状況説明を頼む、いったいなにがあった?」

トリア:「とりあえずこの森について詳しく聞かせて。」

シーリス:「ええと……ええと、とりあえず、来てくれてありがとう。死ぬかと思ったわ…」

トリア:「ええ。で?」

アンナ:「まず襲われた対象、襲われた原因、そしてこの森の原因を。」

シーリス:「この森に関しては私にはあまり詳しいことは分からないのよ…ごめんなさい」

シーリス:「来てくれたということは多分見たと思うのだけれど…不思議な野菜なんかがあったでしょう?」

アンナ:「ええ、帰りに焼き払う予定ですが。」

トリア:「先ほどいった通り焼き払うつもりね。」

ジャック:「よく燃えそうだ」

シーリス:「ルマ湖畔から戻ったくらいから少しずつ見つけられるようになったのよ」

シーリス:「えっ…いや、まあ、そうよね…」

アンナ:「ルマ湖畔から、なにか生態系の違う種子や苗を持ち込んでたりしません?」

シーリス:「それで、時々採集に来てたのよ。…種子、ルマ湖畔から…」

トリア:「………」

シーリス:「あら……?種子や苗……………」

アンナ:「……。」にこォ

ジャック:「…。」頭を軽く抑える

シーリス:「いや、でも、あれは……えっ………?」

トリア:「……8時間ほどあとでじっくりと説教をしましょうか。」

シーリス:「…………ハイ。ただ、その、説明はしてもいいのかしら…?」

トリア:「もちろん。当然でしょ?」

シーリス:「ええと、とりあえず、ここに閉じ込められた経緯を話すわね」

アンナ:「はい、お願いします。」

シーリス:「さっきも言ったように時々この森にあの野菜たちを採集していたのよ」

シーリス:「それで、今日も同じように少し採って帰るつもりだったのだけれど」

シーリス:「その、見覚えのある花が咲いているのを見つけたのよ」

シーリス:「それに触れたら森の奥に引きずり込まれて…放り出されたところで種がたくさん飛んできて、逃げようとしたところでこの場所を見つけたの」

シーリス:「私が引きずられてきた道は植物に遮られて戻れなくて、救援を呼んでここで種から身を隠していたのよ」

アンナ:「それで文が…。」

シーリス:「トリアにウィッチポーションを作ってもらっていて助かったわ…」

トリア:「こんどからあなた用に作らない方がいいかしらね?こんな場所に来るってことは。魔香水も最低限の供給にするわね?」

シーリス:「いや、あの、これが無かったらちょっとまずかったからできれば作ってほしいな…と…思うのだけれど…その…」

トリア:「ん?」

シーリス:「…ゴメンナサイ………でも、ポーションは欲しいわ」そこだけキリっと

トリア:「…はぁ。差額分ももらおうかしら…」

シーリス:「…………」項垂れる

トリア:「まあいいわ。とりあえず冒険者の宿に帰ってからいろいろ説教してからねぇ」

シーリス:「ええと、あともう一つあるのよ」

アンナ:「?」

シーリス:「その、さっきアンナが言っていた種子や苗なのだけれど」

アンナ:「はい。どうしました?自立歩行でもし始めました?」

シーリス:「私、一時ある植物を育てていたのよ」

アンナ:「それとも魔物の種子でも入ってました?」

シーリス:「魔物の種子………」

ミーア:「え"っ!?」

トリア:「……」にこにこ

ミーア:(話半分に回りを見ていたけど、今の一言でギョッとして振り返る)

シーリス:「しばらくは普通に育っていて、別におかしいことはなかったのだけれど…」

シーリス:「いつだったかしら…育てていた植物が無くなったのよね」

ジャック:「……、ふー…。」諦めて一服

トリア:「………馬鹿?いえ。馬鹿だったわ…はぁ…」


ミーア:禍庭災炎かよ


シーリス:「いや、あの、誰かが食べてしまったのかって少し残念だったのだけれど」

トリア:「やっぱりMP供給のし過ぎで馬鹿になっちゃったの?」

シーリス:「えっと、その、ごめんなさい、本当に…」

アンナ:「はぁ…。」珍しいガチため息

トリア:「しばらく頭を冷やしてもらいましょう…はぁ…」

ジャック:「…。」トリア怒ると後引くんだよなぁって思ってる

シーリス:「それで、今日なくなった植物の花を見つけたものだから…」

アンナ:「さて、無事に見つかったことですし、仲間の後始末して帰りましょう…。」

シーリス:「ごめんなさい…助けに来てくれてありがとう…」

ジャック:「後始末の方が難題そうだな」

トリア:「えぇ…そうね。焼き払いが本当に確定したわ。というか魔物の植物を食べさせていたのね??」

アンナ:「あー、黙っていたのに…。」

ミーア:「う"え"~っ…」ぺっぺってしてます

トリア:「黙っててどうなる物でもないでしょう?」

アンナ:「いえ、毒性の話でしてね…。」

アンナ:「今まで何もなかったので言う必要もないかと…。」

トリア:「きちんとした薬学の知識もないのに。いえ。多少あるから問題ね。説教にくわえて勉学の時間を取りましょうか」

アンナ:「動物系の魔物ならよく食べますし…。」

シーリス:「あ、あじ…………いえ、そうね、しっかり勉強するわ」

ミーア:「おいしいよね!!!」(食い気味)

ミーア:「でも植物は、ヤ!!」

ジャック:「仕方ない、セージについてしっかり教えてやろう」

アンナ:「いいですか?体に悪いものは大概おいしいものです。」

トリア:「味は良かった。とでも?じゃあこれでも食べましょうか???」

シーリス:「それ、回復するやつだったのね……」腐ってると思ってた

トリア:「……………説教を12に増やしましょう」

シーリス:「………………………ハイ」途中から正座になってる

シーリス:「あの、えっと、お勉強はたくさんしたいと思っているところではあるのだけれどその、ミーアの遊びはしんでしまいま……ハイ、ゴメンナサイ」

アンナ:「さて、問題の自立植物を片付けに行きましょう。森の真ん中でしても落ち着かないでしょう。」

トリア:「…そうね」

ミーア:「え"~~~」(あからさまにシブい顔)


SGM:というわけで、今回はこの辺で!

SGM:それにしても、初めてとは思えないほど作りこまれたシナリオでちょっと驚いています。戦闘バランスも申し分なく、ミドル戦闘として良いリソースの切らせ方をしていました。では次回も楽しみに!

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