「そんな勇気も持ち合わせずに⑤」
GM:さて拠点に帰ってきたわけだが。銃士たちはまだ帰ってきてないみたいだね。
GM:というわけで扉をノックされるよ。
シーリス:「…あら?」きょろきょろ
シーリス:「……あら…誰もいない…」
影:「使いに参った。」部屋の中から
ミーア:「えっっっ!?」
ジャック:「そこに座ってくれ、話を聞こう」
トリア:「流石ね…」
影:「我内容については知らず。封書を届けるのみ。質疑は勘弁されよ。」
ジャック:「わかった、ご苦労様」
影:「確かに。では退散する。…我が言えたことではないが、個人的には、武運を祈る。」
影:「では。」スッと消える。
アラミス:「ただいま戻った。」
アトス:「そちらの守備はどうだ?」
ダルタニアス:「こちらは物資を整えてきた。」
ポルトス:「馬を調達するのは骨が折れたが。」
ジャック:「そうか、こちらもまあぼちぼちだ」
GM:書類にはこんな感じ。
「仮称ダリウス邸、現住所、○○番地、荒れた屋敷だが内装は手入れが行き届いており、防音性も高い。多数の足跡アリ。迎撃に用心されたし。」
アラミス:「それはなんの書類だ?」
ジャック:「所在が分かった」
アラミス:「MJK」
ダルタニアス:「お前たち、ここにきて半日だろ()」
アトス:「誰に何を聞きに行った???」
ジャック:「半日あればこれくらいだろう」
アラミス:「冒険者こわい」
アラミス:「まぁいい。所在を割ったってことは、正面からか?」
ジャック:「その予定だな」
ダルタニアス:「○○番地か。私も同行しよう。」
ミーア:ちょいちょいジョ〇ョネタ挟んでくるのやめてwwww
ポルトス:「何を言う、我々、だろう。」
アトス:「プラスアルファだ。」
アラミス:「ではいつ仕掛ける?」
ダルタニアス:「ではその間に使いがあるなら私が言ってこよう。」
ジャック:「ドルネシアに所在を」
ダルタニアス:「お前たち、恐れとか畏怖とかないわけ???」
ジャック:「いい女じゃないか」
ダルタニアス:「いやいい女だけどさぁ…。」
ジャック:「だろう?」
ダルタニアス:「ま、まぁいいや。伝えるだけでいいんだな。決行時刻はこの後1時間後で伝えるぞ。」
ジャック:「俺の使いと言えば大丈夫だろう。頼んだぞ」
ダルタニアス:「OKだ。」
GM:ダリウスの隠れ家では傭兵が待ち構える。
GM:しかし思っていたよりも大群で待ち構えていた。
GM:そこに現れたのはダルタニアスら4傭兵+海賊
海賊:「ッシャオルァ。久しぶりに腕が鳴るぜ。」
シーリス:「ちょっ、ちょっ…」ひえ
海賊:「…。」真顔でミーアに手を振り振り
ジャック:「ふむ、ちょいと数が多いか」
GM:そこに近づいてくる影がさらに4つ。
ミーア:「誰っ!」
???:「まぁ、アンタたちのことだからこうなると思ってたぜ。」
???:「祭りなら呼べよ。最高で最後の傭兵業だ。」
???:「エルフのねーちゃんたちのために、俺はあんたたちに味方すると決めたのさ。」
???:「早く家に帰ってやりてえな。でも、このまま帰ったら、縁を切られちまうぜ!!」
ミーア:笑顔で手を振り返す
アラミス:「ずいぶん増えたな。こいつらに召集したつもりはなかったんだが。」
海賊:「じゃあいっちょ始めるかオルァ!!」
ジャック:「これで10人と4人か」
シーリス:「あ、あぁ…」(諦め)
ジャック:「じゃあサクッとやってしまうか」
近衛:「おい、騒がしくないか…?」
トリア:「ん、じゃあいきましょう」
アラミス:「こいつらは任せろ、そこまでの技量じゃねえ」
シーリス:「そうね。…行きましょう」
ダルタニアス:「アンタらが終わらせるまではここは通さねえから、安心して潰してきな。」
ジャック:「そうか、なら任せよう、なるべく早く済ませる」
GM:それぞれがソードを、レイピアを。エストックを、サーベルを、アックスを。
GM:自身の魂を得物に乗せて、鞘から抜く音がこだまする。
GM:その背中には、君たちへの信頼が、願いが、想いが込められている。
GM:君たちが地を蹴り飛ばし奥に走り出す。
GM:同時に、4人の偉丈夫は、傭兵どもを渾身の力で吹き飛ばし道を作った。
GM:陣形を変え、腕を組みカタパルトを組む。そして叫ぶ。
GM:「跳べ!!!」
GM:君たちは窓を突き破って屋敷へと飛び込んだ。
GM:―———飛び込んだシーリスは、言葉を失った。
GM:あの時の、アレが。なぜ。
GM:私たちのすべてを奪ったアレがどうしてここに!!!
GM:それは、ミノタウロス。町の子供でも名前程度なら知っている牛頭のバルバロス。
GM:それが、一回りも二回りも巨大になって、いまシーリスの前に立ちふさがる。
GM:シーリスの前に立ちふさがるのは、あの時、仲間を奪った、あのミノタウロスだ。人の頭骨の首飾りが、片角の折れたその頭が、特徴の強い、見まごうこともない、あのミノタウロスだ。
GM:それは、斧、いや、もはや斧剣、斧槍とでも言える得物を高く掲げる。
GM:交易共通語で話すだろう。
ミノ:「懐かしいニオイがする。」
ミノ:「そのオンナ、あぁ…思い出した。あの時、仲間を捨てて逃げた、弱者か…。」
シーリス:「ひ………な…どうして………」
ミノ:「今度は、こいつらを、盾にして、逃げるのか。」
シーリス:「………どうして………どうして………っ!」
シーリス:前衛二人の腕を掴みます
シーリス:行かせません…行かせませんよお…
トリア:「…なにかしら」
ミノ:「その二人からか、それも、いいだろう。ずっと、これからも、怨嗟に、苛むのだろう。ご苦労なことだ。」
シーリス:「……逃げて」
トリア:「嫌」
シーリス:「…もう、私だけが逃げるなんて嫌なの…お願い、もう逃げろなんて言わないで……っ!」
シーリス:トリアとミーアとジャックを見ますが多分どこか違うとこ見てる感じすると思います
シーリス:「…エコー!!!」
ミノ:「弱き風だ…。つまらぬ。10年とは、そんなものか。」
エコー:「オチツイテ マリョク コモッテナイ!!」
ミーア:「…うん。もう、逃げろなんて言わないよ。一緒に戦おう?シーリス!」
トリア:「…あなたはいったいどこを見ているの。私はあなたと共にきてるのよシーリス。私はあなたと共に戦いたいの」
シーリス:「だめよ、きっと戦えば逃げろと言うのよ。…………そして、私はまた逃げるんだわ…!!!」
ミーア:「あたしね、思ったんだ。ジャックはお父さんぽくて、アンナはお母さんぽくて、トリアがお姉さんぽくて、シーリスは妹っぽい」
ミーア:「仲間じゃなくて、家族なんだ、そんな大切なみんなを…。」
ミーア:「もう失わせはしない」(静かに抜刀)
シーリス:「違う!!!!仲間じゃない!!家族でも何でもない…………なんでもないのよ…!」
ジャック:「シーリス、君だけ逃げろとは言わんさ、逃げるべき時は皆で逃げればいい。だが今はその時ではない」
トリア:「それで。私も行きたいのだけど。いいかしら。シーリス。」
ジャック:「過去に引導を渡してやればいい、それだけの力が今はあるだろう」
シーリス:「そんな力…そんな力私には無い…無いの…無いのよ……」
ジャック:「それにシーリス、何でもないなら、なぜ今ここにいるんだ?」
シーリス:「こんなにしてくれている貴方たちを仲間にできない私に!!そんな力あるわけないのよ!!!!」
GM:一呼吸、一瞬の静寂。次の瞬間、一斉に口を開いた。
ミーア:「ある!!!!!」
トリア:「あるっ!」
ジャック:「ある。」
シーリス:「………っ!」
トリア:「あなたがともに歩んできた人たちを信頼して?どうか仲間を。ミーアが言う家族を。お願いだから信じてはくれないかな。」
シーリス:「どうして…どうしてそう言えるの…どうして…私の力は、仕事は、この魔法は…貴方たちのためなんて言えるものじゃないのに…」
シーリス:「回復?役に立っている…?そんなの、そんなの私が自分の前に立って戦ってくれる貴方たちを、私の前にある盾を…っ!ただ修復しているだけなんだわ!!!」
シーリス:「だって、そうでないのなら…………あの時……………私は攻撃を選んだはずなのに!!!!」
シーリス:「…………。仲間を信じられずに自分の生存率を上げたのよ。そんな私に仲間を持つ資格なんて無い。そんな私に貴方たちを信じる資格なんてあるわけが無い。そんな私に力なんてあるわけがないのよ!!!」
ジャック:「そうじゃない!そうじゃなかったからこそ…今ここに繋がっているんだ、シーリス。」
ミーア:「あたしは、みんなのためなら剣にも盾にもなるよ!でも、一人じゃ倒れちゃうから、直してくれる人が必要なんだよ。…あたしも前までは一人で全部なんとかしようとしてたけど…(ミーア回までは)独りより、みんなで一緒の方が色々できるし楽しいよ!だからね。…あたしが、あたしたちが、ちゃんと防波堤になるよ。イヤな波から守ってあげる!でも欠けちゃうから…だから、信じてくれなくてもいいから、ちゃんと直してね!」にっこり
ミーア:それを最後に彼女はもう喋らない。刀は正眼の構えに。瞳はキッと相手を見据えている。言われれば、嫌、言われなくても“その時”が来れば身体は飛び出す。添えられている手はもはや彼女にとって静止のためではない、スタートの合図のための手だ。そして“その時”を静かに待っていた。
ジャック:「失った仲間は完全に消えたわけじゃない、シーリス、お前の中で生きて繋がっている。繋がっているからこそこうやって俺たちはここまで来た。もし10年前で途切れていたら、もしシーリスがここまで俺たちを守ってくれなかったらここには繋がらなかった。信じる資格はあるんだよシーリス」
トリア:「あなたは自分の生存能力を上げてるのでしょう。生き続けるために。でも.それの何がいけないの?私はその力に助けられてる。盾?剣?『今』はそれでいい。正直ちょっと悲しいけど仲間と呼んでくれなくてもいい。でもね。隣に立って一緒にいる事。それはできるわ。ともに戦う事。これもできるわ。だから。過去を乗り越えましょう。今、その過去と呼べる存在が。あなたの腫瘍がそこにあるのでしょう?」
シーリス:「…わからない…わからないわ……。」
シーリス:「………でも。貴方たちを失うなんて絶対に嫌。絶対に失わない…。だからまだ仲間じゃないし貴方たちを守るし敵を………討つわ。………それで、いいかしら…」
ミノ:「…茶番は終わったか?スケープゴートを決める相談か?愚かしくもこの我を倒す算段でも立てたか?」
トリア:「上等。さ、いつも通りいきましょう。叩いて潰して正面からね」
ジャック:「それでいい、さああそこにるデカいだけの雑兵はさっさと片付けてしまおう」
ミノ:「…では、やるか…。」
ミーア:無言で姿勢を低くする
シーリス:「もう、もうあなたに私の大切な人を奪わせないわ」
GM:戦闘開始の前に。シナリオは少しだけ遡る。
『3人のことは守るわ。絶対に、ディザのギルドに帰します。』
シーリスからの伝言がアンナに伝わるのは「新たなる死体」のすぐあと。
聖印に手を伸ばすも届かない。武器に手を伸ばすも届かない。
救済に手を伸ばしても、その手は届かない。すぐそばにあるのに。
自らを守るものは何もない。
しかし自らが守りたいものはある。何もないからこそ。奇跡を祈る。
その祈りは、君たちの軌跡を祝福した。新たなる神の福音とともに。
GM:目の前で、看守が吹っ飛んでいく。
アンナ:「あなたは…?」
???:「ウサギの旦那に、あんたと共にもう一度飲みたいと伝えてくれよ。」
GM:聖印を渡し、武器を受け取ったアンナは、牢を飛び出していた。
GM:そして…君たちが屋敷に突入する少し前。クーデリアへ馬で入領する一つの姿があった。森を抜けてきたであろうその姿はボロボロで、それでも鎧は、聖印は、その黒く長い髪は、輝いていた。
ミーア&トリア:キターーーーーーーーーーー!!!
ジャック:おおおおおお前…お前…何をしていたかと思えば…!!
シーリス:あぁあああああ!!!
GM:戦闘開始!!先制・まもちき!!
ミーア&シーリス:先制成功!!
ジャック:まもちき弱点看破!!
VS「”赤き片角のブルズアイ”ログレ」
シーリス:「バーチャルタフネス。だれも、死なせやしない!!」
ジャック:「バランスウエポン!いけミーア!」
トリア:「バークメイルA、ミーアに!!そのままマレットを投擲する!!」
ミーア:「オートガード、ターゲットサイト。力よ集え…魔力撃!!」
ログレ:「武器を投擲、その陰から特攻。ふ、目くらましのつもりか?」
ログレ:「見せてやる。貴様の10年、我の10年、どちらが重いか。」
シーリス:「あなたの重さなんて私には関係ないわ」
GM:ミーアの魔力撃とジャックの全力の魔法がくるっくる回りよる。怖い。
ミーア:今日めっちゃ出目調子いいんだけどw
GM:2Rたったな。ではログレの後方から新しいミノタウロスが出てくるよ。まもちき!
ジャック:成功だ。
GM:ミノタウロスキャスター。
トリア:げえ!
トリア:「くっ、ヒーラーがついた!私も前にでる!」
ミーア:「まだまだだよっ!!」くるんくるん
シーリス:「あなたたちには、私が付いているわ!<アドバンスドヒーリング>!!」
GM:4R経過だな。ミノキャスが追加だ。
ミーア:これ、速攻で倒さないと増えていくやつ…!?
トリア:火力が足りない!!いや回るから足りてるけど!!
ログレ:「よく耐える。ではまずはこいつからだ。死ねい。」
トリア:回避失敗…!!
トリア:「そんな攻撃、そんな運命。ねじ曲げる…!運命は常に人間に味方する!!<運命変転>」回避成功!
ログレ:「ちっ、憎き剣の加護か。」
ジャック:「俺を忘れてくれるな。うちのレディを泣かせた罪は重い…!スフィンクスノレッジ…<ライトニング>!!」2回転!!40点
GM:6R経過、ミノキャス追加。合計3体。でももう回復追い付かねえ。リソースの切り方、うまくなったなぁ…。特にシーリス。私のとこが初キャンペーンとは思えんくらいに。あとジャックが鬼のように回してくる。おのれメインアルケミストめ!!!
トリア:知らんなぁ!!
シーリス:「私が火力を出すんじゃない。出してくれる人たちに、もっと火力の支援を…。慈雨神フェトルよ…猛り狂う雷雲の怒りを、彼らに加護を…!<サンダーウエポン!!>」
GM:8R経過、ミノキャスが続々追加してくるよ。あ、ちなみに追加はこれが最後です。
ミーア:「これでお前は終わりだっ!!唸れニーヴ・ハトゥール!!魔力撃!!」
ログレ:「く、ここまでか…。ヒトの成長、と、は…。」
GM:まぁ、よくもった方か。では本気で行くぞ。
トリア:知ってた!!
ジャック:やはり本命は後ろのキャスターどもか!!!
ミノキャス:4連ゴッドフィスト!!対象は4発ともトリアだ!!
トリア:「まずっ!!」
トリア:抵抗成功!ダメージ半減、しかしHPはマイナス…生死判定成功、気絶!!
シーリス:「トリア……!!」
ジャック:「まだだ!<ファイアボール>!!」
GM:うわ通ったやつ全部回しよる。
ミーア:「1体は落とせる!!いくよ!!」命中!
ミノタウロスキャスター:生死判定成功・気絶!!
ミーア:「よし!!」
ミノ:3連ゴッドフィスト。死ねミーア!!
ミーア:…3発とも抵抗失敗!!
ミノ:合計ダメージ58点。ミーアHP-8点!
ミーア:生死判定成功・気絶!!
シーリス:「ミーア!!」涙目になってる
GM:ジャック!!
ジャック:聞き耳か?
GM:ご明察!シーリスはきっとそれどころじゃないので判定不可!目標値9!
ジャック:聞き耳・成功だ!!
GM:ジャックは、音を聞いた。蹄の音を。外の、乱闘の剣戟のその向こうから。
それは、間違いなく、君たちのパーティにとっての福音だっただろう。
ジャック:「…まだだ、まだ諦めるには早いぞ」
シーリス:「ジャック私は逃げないわよこうなったらもう私が突っ込………え…?」
ジャック:「まだ、一人いるだろう?」
GM:背後から、声がした気がした。よく知っている、その声に、君は、シーリスは振り向いた。
GM:刹那。時の流れが、ゆっくり進む。
GM:窓から飛び込んできたその白い姿は、馬を乗り捨てて貴女の前に躍り出る。
シーリス:「アン…ナ………?」
GM:馬から飛び降り、守りたい人の前へ、その身を盾に変えて。
GM:聖印が、鎧が、艶やかな黒髪が。夜明けの光を照り返し、まぶしく見えた。
GM:シーリスには、まぶしく見えたのだ。
アンナ:「お待たせしました…。戦線に、復帰します…!」
シーリス:(そうよ…ええ。ええ。………ここにいるのはトリアで、ミーアで、ジャックで…そして、アンナじゃない…。あの時とは、違う…のね…。)
ジャック:「いいタイミングだ、状況は見ての通り、前を頼むぞ」
アンナ:「…了解です!」
シーリス:「アンナ!…良かった。あなたも無事で…」
GM:アンナは振り返らずに答える。いや、勝手に話し始めた。
アンナ:「…私が、本当に言いたかったのは」
アンナ:「『私は、死にませんから』って。でも、一人じゃ無理です。」
アンナ:「あなたが、助けてください。貴方が私を信頼していなくても、私は信頼します。頼ります。だから…。」
アンナ:「だから私は、手を伸ばしたんです…。」
シーリス:「…ふふ。みんなにも、同じことを言われたわ。…これだけは言わせて。貴方やみんなが信頼できないんじゃないわ。私に信じる資格がないだけだもの。」
シーリス:「でもね、もういいの。私はあなたたちを失いたくないし、絶対に失わない。奪わせないし絶対に守るわ。…今は、それで許してちょうだい。」
アンナ:「最初から、怒ってなんていませんよ。心配だったんです。ただ、心配だったんです。私のおせっかい焼きに、ずっと付き合ってくださいね!」
シーリス:「………怖かった…だけなのよ。とても、私にとってはとてもありがたいわ…。」泣きそうってか多分泣いてる
アンナ:「タフパワーを頂けますか!シーリスさんはお二人を!」
ジャック:「任せろ。」タフパワー
シーリス:「ええ、任せてちょうだい!」プライマリィヒーリング
アンナ:ビートルスキン 防護点+2、キャッツアイ 命中+1、守るべき者を得たタンクのヘビーメイスのがミノキャスを襲う!
ミノキャス:エネルギージャベリン3連!
アンナ:全弾抵抗成功!!
ミーア:マジで要塞じゃんwww
トリア:あれが本気の重装甲戦士…
ミノキャス:トキシックブリーズ!
GM:アンナにはこうかがないようだ…
ミーア:あっ、福音ってまさか…。
GM:ご明察です。
アンナ:「新たな奇跡、<ゲイル・オブ・メイル>風の鎧を身にまとい毒を無効化します!」
GM:というわけで、残念なお知らせです。
ミーア:まだなにかあるのか…。
GM:ミノタウロスキャスターのMPが、枯渇しました。
PL:FOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!
ミーア:行けジャック!!
ジャック:「トリア感謝する。スフィンクスノレッジ…そして最後の<ファイアボール>だ。【真、第六階位の攻。火炎、灼熱、爆裂――火球】」
GM:敵性エネミー、生死判定…全員気絶!!戦闘終了!!
アラミス:「こっちも、終わったぜ…」
アンナ:「アウェイクン。ミーア、起きてください!」
ジャック:「おぉ、無事だったか」
ダルタニアス:「積もる話も多そうだが、とりあえず、剥ぎ取りして一度拠点に帰ろう。」
ミーア:「ぷはーっ!もー!ヤッ!」
シーリス:「みんな…生き…生きてる…よかった…………」
シーリス:「これはトリアの分(ざく)これはミーアの分(ざく)」
ミーア:なんか陰湿なことしてるwwww
シーリス:「ふう、気が済んだ。もういいわ」
ジャック:「いったん帰るか」
アトス:「奥には、誰もいなかったぜ。ていうか、抜け道もなかったぜ。」
ポルトス:「とりあえずもうここには誰もいねえ。帰ろうぜ。」
アトス:「でも、こんな文書を手に入れた。」
ダルタニアス:「とりあえずかえって休もう。」
影:「む、帰られたか。すでに裏の情報では貴殿らの吉報に腹を抱えて笑う者もおればハンカチを噛んで悔しむものもおりますぞ。」
ジャック:「新しい情報でも入ったのか?」
影:「ガードルート様からの伝言を。」
影:「よくやった。だそうです。」
ジャック:「そいつはよかった」
影:「はて、私にはなんのことかわかりませんが、ケータリングを用意してござい。祝杯の足しにされよ。」
影:「では。」スッと消える。
ジャック:「というわけで、一旦の祝杯と行くか」
海賊:「よっしゃー飲むぜー!!宴会だー!!傷に染みる!?キュアできるやついるだろおっらーーー!!」
ミーア:「わーーーい!!!」
アトス:「文書を見つけたが、読むか?奥にはこれだけが残されていた。」
ジャック:「あぁ、読ませてもらう」
GM:じゃあ文書の概要です
・ログレ自身がダリウスを名乗り、自作自演を行っていたこと。
・ログレが動けていることから、この町の守りの剣に不備が生じていること。
・ルマ湖畔を嗅ぎまわる冒険者が出てきていること。
・宛名はありません。
シーリス:「お…お腹すいてないわ…というか…]
シーリス:(私あんな…あんなに取り乱しておいてどんな顔すれば……………)隅で飲み物飲んでる
アンナ:「シーリスさん。浮かない顔してますか?」
ジャック:「雇い主Aは潰せたってわけか……。」
シーリス:「い…いやその、なんでもないわ…あ、宝石磨かないと…」そそくさ
ミーア:「あ!アンナさっきはありがとう!戻ってこれたんだね!シーリスもお疲れ!ハイこれ!一緒に食べよー!(大皿マンモス肉)」
ジャック:「宛名がない…流石に早く潰しすぎたか…」
アンナ:「ええ、あ、ジャックさん、身なりの良い傭兵の女性の方が、『ウサギの旦那ともう一度飲みたい』と。」
シーリス:「あ、ありがとうミーア」どうしようこんなの食べきれるかなって顔
ジャック:「そうか……それは楽しみだな」
アンナ:「シーリスさん!野菜も食べないと筋力つきませんよ!!」
シーリス:「あ、野菜食べたいわ野菜」
アンナ:「筋力6じゃロクなスタッフ持てませんよ!!」
アンナ:「そういえば(もぐもぐ).. こんな福音が。(もぐもぐ)」
シーリス:「いや、私だって筋トレを心の中でしているのだしきっと大丈夫よ…」遠い目
GM:・特殊神聖魔法:レベル7【ゲイル・オブ・メイル】MP:15 対象/1体 射程・射程/10m 抵抗/なし 時間/30秒効果/対象を風で覆う。対象は防護点を「魔力」点上昇し、風および毒属性の攻撃を無効化する。効果時間終了後、術者は「10×現在の対象数」点の呪い属性魔法ダメージを受ける。
GM:「■■を以て毒を制せ。」「他を守りて自を■■。」「風のように流れ、他を包め。」
アンナ:「さて、帰りましょうか?」
ミーア:「あはは!待って~」
アンナ:「また、あの馬車で。」
アラミス:「楽しかったぜ。冒険者、またやってもいいかもな。」
海賊:「ッシャオルァまたこいよテメッコラー」
ミーア:「あはは!うん!またねー!!」
ダルタニアス:「今度はまたゆっくり来い。」
ジャック:「ドルネシアによろしく伝えてくれ」
海賊:「カシラには伝えておくぜ、もう今ごろ海の上だけどな!!」
シーリス:「ありがとう。本当に助かったわ。ありがとう」
GM:君たちは、朝日に照らされて、ゆっくりと馬車を進めるのだった。
アンナ:「……。」ゴトゴトゴトゴト
シーリス:「アンナ、隣いいかしら」
アンナ:「ん、はい、どうぞー。」
ミーア:「うん!こっちの方がいい!!」ウマー
シーリス:「…行きもこうしていたわね。そういえば」
アンナ:「たった1夜2日なのに、とても久しぶりに感じますね…。」
アンナ:「思えばあの時は、喧嘩していましたね。」
ミーア:「わわっ、そっちいっちゃだめ~っ!!」ヒヒーン
シーリス:「…ええ。ごめんなさい、私あなたが謝ってくれた時それを受け入れもしなかったわね。すごく気まずい思いをさせたと思うわ。ごめんなさい。」
アンナ:「いいですよ。というか、言いましたけど、怒ってませんから。ただ、心配でした。」
ジャック:「…。」ミーアを眺めつつ紫煙を薫らせてる
アンナ:「その心配事も、どうやら先ほど片付いたみたいですけど。」
シーリス:「いいえ、こういうのははっきりけじめを…」
アンナ:「あのミノタウロス、だったんですよね。」
トリア:「……。」ぼーっとみんなの様子をみてる
シーリス:「…ええ。」
アンナ:「優しいシーリスさんをあんなにした元凶は…。」
アンナ:「それなら、みんなで倒したじゃありませんか。」
シーリス:「優しくなんてないわよ。私は…怖かっただけだもの。もしもあなたたちが…」
ミーア:「ギャ~ッ!」馬がウィリーしたり、後ろ脚はねあげたりで、ミーアの身体は常に空中、みたいな。両腕はかろうじて手綱。
シーリス:「いえ、そうね。みんなのおかげであのミノタウロスを倒せたんだもの」
アンナ:「私のできることなんて、「倒れない」だけ。ミーアやジャックさんのように敵を倒すことはできません。」
アンナ:「かといって、魔法の適正も中途半端。全体回復なんて、できません。」
アンナ:「…だから。シーリスさんが、私を立たせてくれる。」
シーリス:「アンナ。回復しかできない私に誇りを持てという割にあなた随分自分を低く言うのね。」
シーリス:「あなたのその「倒れない」ことに私たちは助けられている。それでいいんじゃなかったのかしら?」
アンナ:「…そうだと、私の意味があったようで、安心しました。」
アンナ:「これからも、私を奮い立たせてくださいね。」
アンナ:「誰かのためにしか立ち上がれない私に、力を与えてくださいね。」
シーリス:「…それは私こそ、よ。」
シーリス:「ねえ、みんながよければなのだけれど少し寄っていきたいところがあるの。いいかしら?」みんなに向かって言います
トリア:「ん、大丈夫よ。」
アンナ:「…? いいですよ。シーリスさんの行きたいところ。どこでも行きましょう。」
ジャック:「もちろん」
シーリス:それじゃあ森に入ったあたりで来た道と違うところに入ります
シーリス:馬車入れるギリギリみたいな道
アンナ:「こっち、ですか??」
シーリス:「………ごめんなさい、こんな過酷な道だったとは思ってなかったわ…」
アンナ:「いけるかな…。よい、しょ…。」
シーリス:「ええ、方向は合ってるわ」
シーリス:「………多分」
アンナ:「はいジャックさん、釣り餌の人参です。ここから狭くなるので。」
シーリス:「あら…?こんなに狭くなったかしら…?いえまあ合ってるわよね、ええ。」
ジャック:「…わかった」しばらく眺めたのち釣り竿につけて垂らす
ミーア:なぜか従順になった馬でついていきます
ミーア:「ねえ見てみて!乗りこなしたよ!!」
ジャック:「お、そうだな」
トリア:「そうね。よかったわね。」
アンナ:「食べてもいいですけど、全部食べちゃだめですよ。」
ジャック:「品種にはこだわりがあるんでね」
ミーア:上機嫌で鼻歌をうたいながら、森のあっちこっちを見渡しています
アンナ:「シーリスさん、この先に何が…?」
トリア:「あら、強力タビット人参がいいなら作れるわよ。」
シーリス:「まあ、あと少しで着く…はずよ」
シーリス:「…ああ、良かった。合っていたみたい。アンナそこの少し大きめの木を曲がってちょうだい。すぐに見えてくるはずよ」
アンナ:「はい。あ、木々が、拓けて…。」
ジャック:「あれは品種ではなく加工品だから…」
トリア:「それもそうね」
ミーア:「~♪」余裕の鼻歌
GM:木々が拓けていく。日を遮る葉が、一歩ごとに少なくなっていく。
どれくらい、歩を進めただろうか。
気が付けば、傾斜はきつくなっていて、いつの間にか、丘を登っていた。
緩く長い坂を、ただ馬車の車輪が地を鳴らし進んでいく。
突然、森が切り開かれた。
そこは、五芒星をかたどる、ルマ湖畔が全景できる小高い丘の上だった。
夕暮れの西日が湖面を照らし、御者台の二人を逆行に照らす。
少しの雲に陰る日は、すこしの不安と、晴れやかさをもって、今の彼女の心を表すようで。
止まった馬車から顔をのぞかせる君の「大切な人」たちもまた、同様に光に飲み込まれた。
アンナ:「…。わぁ…。」
シーリス:「あの時も、これくらいの時間だったわ…。」
シーリス:「ここはね、私があのミノタウロスから逃げてきたときに辿り着いた場所なのよ。仲間を置いて。」
アンナ:「…おいてきたんじゃ、ないと思います。」
アンナ:「あなたは、希望を託されて、送り出されたんです。」
シーリス:「送り出されたのかもしれない。それでも、私はあの時逃げた。それにが変わることはないわ。」
シーリス:「あの時は、ここから見えるあの湖が血の海に見えたわ。」
アンナ:「でも、今度は、今は、いかがですか?」
シーリス:「…………不思議ね」
シーリス:「すごく………すごく、美しく見えるわ」
アンナ:「……はいっ…。」
ミーア:「わあ!きれい!!」
ミーア:「ねえ!みんなでご飯!!食べに行こーよ!!」振り返って逆光顔で
ミーア:「あれっ…!? シーリス泣いてるの!?大丈夫???」
シーリス:「私は…今、一人じゃないのね…」ミーアを見つつ
ミーア:「え!? 何言ってるの!?」
ミーア:「あたしたちが出会ってから、シーリスが一人だったことなんて1回もないよ!!」にっこり笑顔で
ミーア:「いままでも! これからも!!」
シーリス:(眩しいわね…でも、どうしてか前みたいに辛くないわ)
ミーア:「分かるよ…あたしも、前までは独りで全部抱え込もうとしてたから。」
ミーア:「でもみんな一緒に居た方が強くなれるし、頼りになるし、楽しいよ!!」
GM:過去の怨嗟、過去の因縁。憎悪、悔恨、憂いを打ち払い、君は、もう一度ここにきた。
美しい湖畔を、美しいままに見ることが叶ったのだ。
血の海など君には見えない。見えはしない。見ることは、二度とない。
そう誓うのは、隣の少女だった。一人じゃない、孤独ではない。
それは、こうまでも、自身に力を与えてくれるものだと、君は今、ここで知りえた。
つかみ取った心の平穏。その要因は、君の周りにいくらでもいるのだ。
ミーア:「あたしも強くなった!ホースに乗れるようになったし!!」
ウマ:(やっと解放された…おうち帰りたい…)
ジャック:「さぁ、戻るか、みんなでな」
シーリス:「…ふふ、ありがとう、ミーア。みんなありがとう。ここに来られてよかったわ」
アンナ:「さぁ、いきましょう!ルマ湖畔は、もう眼下ですよ…!」
シーリス:「ええ、戻りましょう。」
アンナ:「…あっ、切り返さないと帰れない」
シーリス:「…あっ…えっと…ごめんなさい、あの時私走ってここまで来たから…こんなに過酷な道だったなんて…」
アンナ:「えっと…大丈夫です‥‥!まず馬を外して、横に向けて…。」
シーリス:「て、手伝うわ…!」
アンナ:馬車後部を横からウィンドバースト
シーリス:「…!?」
GM:ギュギャアアっという音を立てて馬車は超新地転換した
GM:今仕込んでいたならばイ〇Dの曲を流していたところだ。
GM:しかし絵ヅラはこ〇亀のBGMが妥当だろう。
アンナ:「…ふぅ、できました!」満面の笑み
アンナ:「さあ、戻りましょう!」
シーリス:「あっ…みんな、この場所は秘密にしましょう。正直こんなに綺麗な場所だと思ってなかったわ」
シーリス:「ふふふふ…私欲しかったのよ、他人の知らない穴場」
アンナ:「いいんですか?私たちも知っちゃいましたよ?」
シーリス:「いいのよいいのよ、この世界の人口に比べれば五人なんて誤差みたいなものだわ」雑理論
アンナ:「シーリスさん、たまーに頭悪そうな事言い出しますよね???」
シーリス:「え…」
アンナ:「さ、さぁ。帰りましょうね!」
シーリス:「そ、そうね…」しょんぼり
アンナ:「さぁ、もうすぐ里ですよ!」
GM:<ルマ湖畔 エルフの里>
GM:戻ってきたあなたたちを迎えたのは、大勢の傭兵、現地人のエルフだった。
GM:だれも何も言わない。凱旋した君たちを見つめている。
GM:驚嘆、感嘆、希望を見出した熱い視線を、君たちは一身に受ける。
GM:馬車を止めた君たちに、一人の傭兵が、おずおずと尋ねた。
GM:「…本当に、やったのか?」
シーリス:「ええ」
GM:「【ダリウス】を、潰してきたのか…?暗殺対象に、ならなかったのか…?」
ガードルート:「クシュッ…。今日は冷えるか…。」
シーリス:「目の前に立ちはだかったものを倒した、それだけよ」
ミーア:「ねえ、ご飯いかないのー?」
GM:「…るぞ…。」
シーリス:杖を構えます
GM:「帰れるぞ!」
シーリス:「何かし……あら…?」消え去る強者感
GM:歓声が上がった。暗殺に恐怖することもない、粛清ももう怖がらなくていい。金のため、世のために仕事を受ける日々が、傭兵たちに帰ってきた。
ジャック:「雇い主はもういないから、後払いの報酬はないがなぁ」
GM:エルフたちも同様であった。君たちの凱旋はつまり、銘酒の酒造権を奪い返してきた、と同義なのだ。
GM:誇りを取り戻したのは、シーリスだけではなかったのだ。
GM:「報酬?たんまりもらってらァ!何もしなくても、そこにいるだけでなもらってらぁ!」
GM:「こんな金は、みんなで飲み食いに使うんだよ!!ざまーみやがれカデル・クーデリアめ、ダリウスめ!!!!」
ジャック:「しっかり打ち上げしてから帰るといい、ここはルマ湖畔、酒がうまい村だからな」
GM:奥から見知った顔が歩いてくるのが見える。傭兵をモーゼのように割り、静かに近づいてくる。
アーニャ:「よう、旦那。」
ジャック:「おぉ、アーニャか。アンナが世話になったな。」
アーニャ:「いいんだ。それより、すまねえな、アタシ本当は傭兵じゃねーんだ。」
アーニャ:「アタシの本業は、こっちさ。」鎧を脱ぎ始める
GM:イージーグリップとアラミドコートを装備した、軽装の戦士がそこにいた。
アーニャ:「改めて、デスクリムゾン所属、ルマ湖畔潜行密偵、アーニャだ。」
アンナ:「お世話になりました…!」
ジャック:「ただの傭兵ではないとは思ってたが、やはりいい女は隠し事があるのもいいな」
アーニャ:「いいってことよ。それと…。」
アーニャ:「ガードルート様からお目付け役を任された。どこかから見てるから、よろしくな。危なくなったら助けにくるぜ。来れるときはな。気が向いたらな。(小声」
ジャック:「そうかそうか、改めてよろしくたのむ。いい女に見られてるとなれば張り切らないといけないな」
アーニャ:「毎度口が巧いねえ。さぁ、依頼の達成報告がまだだろ?いけよ。馬鹿どもはシメ上げて宴の準備させとくからよ!」
ジャック:「というわけだ、皆行こう」
シーリス:「そうね、早く知らせてあげましょう」
アーニャ:「おらテメェらいつまでも沸いてんじゃねえ!!テーブルと酒と飯の用意だ!!我らの英雄を迎える用意だてめーらそういうの好きだろ!!!」
GM:「オォオオオーーーーーー!!!」
トリア:「ささっと報告して宴に混ざりましょうか。」
アンナ:「ミーアもですよ!早く!」
ミーア:「オォー!って、ええーーー!」
シーリス:「ミーア、早く戻ってこないと肉がなくなるわよ」
アンナ:ずるずるずるずる
トリア:「報告に行かないと宴に参加できなくなるわよ?」
ミーア:「え"−…」
セリシュ:「!」
セリシュ:「お待ちしていました。中で長がお待ちです。」
ミルヒ:「本当に、帰ってくるなんて…。」
シーリス:「待たせたわね。…長い間。」
ミルヒ:「兄上、この方たちは、本当に、「大丈夫な方」でした….」
セリシュ:「あぁ、本当に…!」
セリシュ:「さぁ中へどうぞ!」
GM:中に入ると、初見の時とちがい(下着姿の時ではない)、ラフな出で立ちのコーネリアが迎える。
コーネリア:「おかえりなさいませ、シーリスさん、そしてそのお仲間方。」
シーリス:「ただいま戻りましたわ」
コーネリア:「顔を見れば、火を見るよりも明らかではありますが、一応、報告と顛末を。」
ジャック:「権利書はこれだな」
コーネリア:「……、はい、確かに。先代のサインも入っておりますわね。これで権利はそのまま私に譲渡されますわ。」
コーネリア:「して、先代を苦しめた使者、ダリウスとは…。」
ジャック:「さて、報告としては…」デスクリムゾンの詳細は伏せつつ、ダリウスについて報告
ジャック:「…ミノタウロスでした」
コーネリア:「10年前の戦の、ミノタウロスが、ダリウス本人だったと…。」
シーリス:「…ええ。」
コーネリア:「状況を見る限り、変身魔法を使用していたようですわね。宛名がないのが悔やまれますわね…。」
コーネリア:「いえ、討伐、権利書奪還が最優先事項です。責めはいたしません。」
コーネリア:「となると、問題が一つ、浮き彫りになりましたわね。湖畔内での暗殺は、誰の差し金か。ということですが。」
コーネリア:「一度戦を起こしたような魔物ですわ。攻め込まなかった理由がわかりませんわね。間引きや口減らしなら、戦略的にも暗殺などするよりも楽なはずですわ…。」
コーネリア:「…何か、心当たりはありまして?」
ジャック:「攻め込まなかったのはルキスラを刺激したくなかったのだろう」
コーネリア:「その線も考えられますわね。ルマ湖畔は中立圏。ルキスラにとっても足掛かりになるはずですわ。となると、<デスクリムゾン>や<闇夜の鷹>は暗殺と無関係、と判断してよいかもしれませんわね。」
ジャック:「あぁ、そこは無関係だろう。理が一切ない」
ジャック:「となると…」
コーネリア:「彼らのような裏稼業の者が利益を求めずに行動を起こすことはない、と今この場では断言し、余計な刺激は避けることにいたします。」
ジャック:「それがいいだろう」
コーネリア:「では、今回、依頼は達成ということになりますわね。では…」
コーネリア:「ミルヒ、アレを。」
ミルヒ:「本当に、よろしいので?」
コーネリア:「はい。」
GM:一度奥に下がるミルヒ。
コーネリア:「しばらくお待ちくださいね。」
コーネリア:「まずはこれが、今回の報酬になります。額は心元ありませんが、お一人当たり3000Gになります。お納めください。」
コーネリア:「それと、報酬になるかはわかりませんが、馬車を補強させていただきたいと思います。」
コーネリア:「今回の使い方を見ている限り、今の馬車ではそろそろ….」
アンナ:「あー、実はあちこち…。」
シーリス:「(…スッと目を逸らす)」
コーネリア:「なので、こちらで修理、およびグレードアップをと。」
コーネリア:「いかがでしょうか?具体的には」
GM:修繕内容
・登場人数+2(御者台3人+荷台5人)
・踏破可能地形1ランク上昇(多少の荒れ道なら走破可能)
・内装強化(睡眠、休息が可能化)
コーネリア:「こちらでよろしいでしょうか。というか、この辺が限界ではありますが。」
シーリス:「願ったりかなったりですわ」(さっきの道を思い出しつつ)
ジャック:「十分だ。これで憂いがなくなる」返す時に
トリア:「そうね。助かるわ」
コーネリア:「はい、ではそのように。」
コーネリア:「最後に、シーリスさん。こちらへ。」
シーリス:「…?ええ。」
コーネリア:「あなたには、これを。お預けしておきます。」
GM:「妖精杖レイク=ルマ」スタッフSランク命中+2/追加D+1/威力32/必筋8/2H膨らんだ先端に妖精女王ティタニアの加護のかかったロザリオが取り付けられた長杖。ルマ湖畔を統治する者に伝わるシンボルであり、代々受け継がれた魔剣の一本。・ランク効果この武器を使用して【フェアリーテイマー技能】を使用時、1Rの間魔力を+2する・非ランク効果このスタッフを使用している間、すべての妖精魔法の消費MPは+1されるこのスタッフは2mを超えるため狭い場所では振り回せない。※媒体として使用は可能。打撃武器としての使用は不可。
シーリス:「…!こ、こんないいものを私が預かってしまっていいのかしら…?」
コーネリア:「ええ、貴女の眼前の暗雲を打ち払う光となれれば、幸いですわ。用が済みましたら、いつか返してくださいませ。100年後でも、200年後でも。エルフですから…!」
シーリス:「ありがとう、ございます…!ええ、絶対に。その時は私も何かお返しになるものをお持ちしますわ…!」
コーネリア:「期待しておきますわ。でも、今回は…。」
セリシュ:「ちょっとま、押すんじゃない御前だぞ!どあああ!!」
GM:背後を見れば、大勢の傭兵が酒樽を持ってセリシュをひき潰していた。
コーネリア:「あなたたちを待っている方に、顔を見せてあげてくださいまし。」
コーネリア:「今回は、本当にありがとうございました…!」
GM:<幕間>
GM:お祭り騒ぎの片隅、喧騒から少し離れたところで、シーリスは一人でいた。過去に区切りをつけるために。
GM:向った先は、ルマ湖畔の片隅、10年前の戦跡。そのさらに片隅。
GM:そこには、整備されてもなお色濃く残る、惨劇の跡。地には墓標が立ち並ぶ。
GM:雲から陰る月がシーリスを優しく包む。
GM:そう、そこには、「彼ら」がいるのだ。
シーリス:「長い間、ずっとここに置いてきてしまったわね…」お墓の手入れをしてからかつての仲間たちの前にかがみこみます
GM:この地に過去に向き合いにきたのだ。その最後の区切りをつけるために君は。
シーリス:「あの日貴方たちを奪ったミノタウロスは…私たちの敵は、やっと倒したわ。私の今の大切な人たちと共に。」
シーリス:「ねえ、そう言ったら…。貴方たちは私になんて言うかしら…」
GM:雑草のなくなった、きれいな墓標を前にシーリスは、ぽつりぽつりと、口を開く。様々な思いを胸に、言葉を紡ぐ。
GM:突然、風が吹き抜けた。目に陰る憂いを吹き払うかのように。
シーリス:(………。)
シーリス:あの時からずっと聞こえるその声に、シーリスは初めて耳を澄ませる。今ではもう朧気になってしまったその声は怨嗟の声のようにも自分を逃がそうとする声にも聞こえた。
シーリス:(……怨嗟の声に違いないと、私が最初から決めつけていたのね…)
シーリス:そんなことにも今の今まで気付いていなかった。
シーリス:もし、この声が自分を逃がそうとした声であるのなら。
シーリス:そして怨嗟の声であるのならなおさら。
シーリス:許しなんていらない。救いなんていらない。なぜなら。
シーリス:(これは、私が背負っていくべき過去なんだもの。)
GM:今ならば、ゆっくりと思い出せる。「君の道を行け。」かつての戦士が、口癖にしていた言葉だ。
GM:目を閉じればあの日の言葉が耳を駆け抜ける。
「あたし達は誰かが死んでも誰かが生き残ろう。」「重たくないか?」「えー、そんなことないよー。」「何言ってんだ。生きてりゃ、いつか勝てるんだよ。」
GM:だれも、責めたりなんて、しないのはわかっている。それでも、シーリスは、ずっと背負い続けるのだ。かつて仲間だった者たちを。
GM:目の前で、土の下に眠る戦士たちを。ずっと、ずっと。
GM:しかし、もう君は、一人ではないのだ。
GM:木の葉が、「風」に流されて、頬の横を抜けていった。ひらりひらりと、舞い飛ぶ。くるりと回って、戻っていった。
GM:その先には
アンナ:「シーリスさーん、どこですかー。一緒に飲みましょうよー。」
アンナ:「ちょっとミーア暗視使ってくださいよー。ジャックさんも耳何のためについてるんですかぁ」べろべろ
シーリス:「…もう、賑やかなことね。もう少ししたら戻るわ!ちょっと待っててちょうだい!」
シーリス:「それじゃあ、そろそろ行くわね。でも、これでもう最後にするから言わせてちょうだいね…ごめんなさい。」
シーリス:「そして、ありがとう。かつての仲間たち。」
GM:君は駆け出した。仲間じゃない、家族じゃない。大切な人たちの元へ。一度すべてを失ったエルフの少女の話は、今、もう一度始まるのだった。
シーリス:「待たせてごめんなさい。あら、みんな来てたのね…」
アンナ:「あぁ、いましたよぉ。えへへ。はやくー。」
トリア:「あら、シーリス。ここにいたのね。」
ミーア:「あ!シーリスだ!この焼きとうもろこし、おいしいよ!!」
ジャック:「シーリス、アンナをなんとかしてくれ」引きずられつつ
ミーア:パッキンアイスのノリで、焼きとうもろこしを1本差し出す
シーリス:「あ、あの…言っておきたいことがあるの」とうもろこしは受け取らずに緊張した顔
アンナ:「あ、ちょっとまってくらさいねえ。」
ミーア:「ん?」真顔になってとうもろこしを突き出したままかたまる
アンナ:キュアポイズン、キュアディジーズ
アンナ:「はい。なんですか?シーリスさん。」
トリア:「神官って便利ね…」
シーリス:「……………あ…その、えっと…。」
シーリス:「散々酷いことを言っておいてこんなこと、口にしていいのかすら分からないのだけれど…」
シーリス:「私を、貴方たちの…」
シーリス:(…いいえ、そうじゃないわね)
シーリス:「私を…………あなたたちの仲間にしてはもらえないかしら…っ!」
ミーア:一拍、間を置いた後に「えへへ~!そんなことわかってるってば!はいこれ、一緒に食べよ!」腕を肩と首に回してお口にとうもろこしドーン(やっぱりちょっと酔ってるかも)
シーリス:「む、むぐ…ミーア……それ顎…」(身長差)
トリア:「当然でしょ?…良かった。あなたからみて私たちを仲間とみてくれるようになったのね。」
シーリス:「…ええ。もう失うことから逃げるのはやめにしたのよ。大切なあなたたちと一緒に行きたい…と思ったのだけれど…えっと…その、まあ、そういうことよ」(尻すぼみ)
ジャック:「おかえりシーリス…」煙草をくわえれば、火をつけ「これからも俺の隣をよろしく頼むよ」ミーアごと紫煙を吹き掛けて
ミーア:「ぶえっ!ぷえっ!」
シーリス:「ええ、ただいま。ジャック。私こそよろしく頼むわね」
ミーア:「あー!お腹いっぱい!幸せ~」ふにゃっとした顔でその辺に大の字
アンナ:「…ええー、仲間ですかぁ?」
シーリス:「…!」
シーリス:「…………。」しょんぼり
アンナ:「…私、お断りします。」
シーリス:「……そう、よね……。私あんなに…」
アンナ:「あなたは、もう、私の大切な人だから。仲間なんて言葉じゃ、もう、片付けられない人だから。」
シーリス:「…!」
アンナ:「私と、家族でもいいです、友達でもいいです、仲間よりも、より強い、絆を、結んでいただけますか。シーリスさん。」
シーリス:「…ええ、ええ…!もちろんよ…!」
アンナ:「これからも、よろしくお願いします。ずっと、ずっと!」
シーリス:「ええ、こちらこそ!ずっと、ずっと…!」
シーリス:「……さて。あ、ごめんなさいトリア、それもらうわね」とうもろこしひょいっと
トリア:「あ、いいわよ。」
シーリス:「さーてと、ミーア。あなた何気持ちよさそうに寝ているのかしら…?あなたにはまだ話があるのだけれど…?」
シーリス:寝てるミーアの口にとうもろこしねじ込んで起こします
ミーア:「ふにゃ?」
ミーア:「!!!???」
ミーア:ガバっと起きます
シーリス:「ねえミーア?あなたおいくつ?」
ミーア:「ぶふぇっ!なっなに??」
シーリス:「お・い・く・つ?」
ミーア:「えーとね、うーんとね…」
ミーア:「じゅうに!!」
シーリス:「そうね、あなた12歳ね。そして私27歳なの。なんなら私もうすぐ誕生日なの。」
ミーア:「うにゃ?おめでと」
シーリス:「あなたそういえばミノタウロスと対峙したときなんだか気になること言ってたわね?」満面の笑み
ミーア:「ん???なんだっけ?…ぇ……」ここで青ざめる
ミーア:「はは…シーリス、顔、怖いよ…?」後ずさり始める
シーリス:「あなた12歳ね。そして私27歳なの。」
シーリス:「あらいやねぇ、私、笑顔は結構練習してるのよ?」
ミーア:「う…うん」全然ハナシの全貌が掴めないけど(思い出してない)怖いから頷いてます
シーリス:「あら…?覚えていないかしら?」
ミーア:「い、いや、シーリスのその顔…怖いときの顔だよ…? なんで怒ってるの」
ミーア:「え?…え?」
シーリス:「私はあなたの中では妹だそうね…?」
ミーア:「え??? そうなの???」
シーリス:「うふふふ…これからいっぱい甘えてあげるわね、お姉ちゃん…?」
ミーア:「……!!!!!」(なにか思い出した)
アンナ:「…私、そんな年増に見えるんでしょうか…。」
ミーア:「えっ! え!? う、うん!よろしく!ほどほどに!!」
シーリス:「よろしくじゃないわよ、どうしてあなたが姉なのかしら?!詳しく聞きたいのだけれど!」
トリア:「あら、どうしたの妹ちゃん達?喧嘩はいけないわよ?」
シーリス:「…あ、あ、あらトリア」
ジャック:「母さん何とかしてやってくれ」
アンナ:「えっ、娘たち?暴力はダメですよ…???」
シーリス:「あなたも何か勘違いしているようね…?」
ミーア:「みんな助けて~」泣きながらトリアの後ろに
ミーア:「…だって…なんか妹っぽいなって…妹がいたらこんな感じなのかなって…」ボソボソっと
アンナ:「うーん、ダメージがなければいいから…ウィンドバもごが…」
ジャック:「それはだめだ、周りがやばい」口を押えて
トリア:「え?ああ、そうね。みっともない駄々をこねていたシーリスはもういなくなったんだものね。」
シーリス:「…!」
シーリス:「…あ…うあ…」
トリア:「そうねぇ。あ、じゃあおねえちゃんになったのかしら?シーリスお姉ちゃん?」
シーリス:「…もういいわよ…………]
シーリス:「…………お母さん…トリアお姉様がいじめてくるのだけれど…」
アンナ:「ん、んん…」
アンナ:「…めっ!みんな一緒におやすみしましょう!ホーリー・クレイd…」
ジャック:「それは宿に戻ったら」再度口をふさぐ
シーリス:「う…嫌よ、この話が片付くまで私は寝るわけにはいかないのよ…!」
トリア:「というより妹であることを否定せずにアンナのところに行ったわね…ちょっとびっくり」
ジャック:「まあ、とりあえずなんだ、末っ子の駄々っ子卒業を祝して乾杯といくか」
シーリス:「わ、私は諦めないわよ…姉妹だとすれば私が長女なのよ…」
アンナ:「ふふ、そうですね!飲みなおして、明日はみんなで馬車の改修ですよ!」
ミーア:「うえ~ん、誤るから、お姉ちゃんでいいからもう許してぇ~」泣きながらパーティ会場の方に駆け出す一枚絵
トリア:「そうね。お姉ちゃんですものね。頑張りましょうね?」
ジャック:「お、そうだな、頑張って長女昇格を目指してくれ」
シーリス:「~~~~~っ!」
GM:エンドコール!!
第6話「そんな勇気も持ち合わせずに」これにて終了!お疲れさまでした!!
あとがきのようなもの。
ミーア:ねえGM。あの夕焼け空の所のナレーションって、もしかしてアドリブ?
GM:はいアドリブ。寄りたいところがある、くらいしか聞いてなかったので。
ミーア:なんでアドリブでアレが書けるんだよ…w
GM:いやー求められたら応えてあげたいじゃない。
シーリス:最後の墓参りもシーンも、ですよね?
GM:おふこーす、ざっつらーい。
ミーア:もうアニメじゃんww文字しかやり取りしてないのに、その場面が動画で見えたわwwww
GM:ていうか!事前に詳細に聞いてたらもうちょっと手の込んだセリフ回すしコピペなんだからもっとサクサク出すよ!!
トリア:ですよねー()
GM:それはそうと、今までのサブタイトル。全部何かしらの曲の歌詞なんで聞いてみてね。誰かから誰かへのメッセージだよ。
シーリス:ほんと今回のサブタイトル、聞いたんですけどほんとしんどくて…
GM:いやもう設定聞いた瞬間からこれだって思ってサブタイだけ3話時点でできてた。
ミーア:僕もこれくらいやってみてーわー。
GM:もう一人できるやついるよ?そこに。
ジャック:あん?いやー無理無理。タイピング苦手だもん。演出は得意だけど文字で魅せるの苦手。
GM:機会あれば回してもらうといいよ。それじゃあ長くなりそうなんで今日はこの辺で。また次回!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます