「あなただけみつめてる②」 

GM:というわけで。ルキスラに移動した君たちはまず手始めにマギテック協会の会長「ドルッケン・ガーデル」を訪ねることとなった。


アンナ:「じゃ、行きましょうか。」


GM:では君たちはギルドへと歩みを進める


店員:「いらっしゃいませ、何をお求めですか?」

店員:「こちらは先日発掘され、やっとレストアが終了したアラクネになります。」

店員:「こちらはスカイバイクになります。先の蛮族戦線の折、鹵獲されたものを改修しました」

トリア:「アラクネにスカイバイク…いいですね」

ジャック:「いいのが揃っているな」

店員:「ええ、それはもう。」

店員:「なんたって、ラクシア随一の技師であられるドルッケン殿がいらっしゃいますからね。」

シーリス:「これが空を飛ぶのねぇ…すごいわね…」

ミーア:「すごーい、けど、何しに来たんだっけー」

トリア:「ドルッケン・ガーデルよ…」

店員:「おや、ドルッケン・ガーデル殿にご所要ですか?」

店員:「アポイントはございますか?」

ジャック:「ミーア、紙を渡しなさい。受付の人に」

店員:「これは…。アポではありませんが、ナトリ殿の紹介ですね。あなた様方は、随分気に入られているようで。」

アンナ:「そうなんですか?」

店員:「ええ、ナトリ殿はドルッケン殿の弟子でありながら手綱。」

店員:「…と思いきや自分も大概毒されているというはためいわ…大変面白い方でして。」

トリア:「…あぁ」

店員:「ささ、こちらへどうぞ。」


GM:奥へと案内した店員の彼はある部屋をノックし、彼は声をかける。


店員:「失礼します。ドルッケ…うごぁ!!」


GM:開けた瞬間に爆発が起こり、スタッフが壁に叩きつけられている


シーリス:「だ、大丈夫ですか?!」スタッフに駆け寄り

店員:「なに、なれております。」ケロッとしつつ

ジャック:「流石訓練されている」

トリア:「慣れていいものなの…?」

店員:「ゲッホゴホ。ドルッケン殿。お客様です。」

シーリス:「そ、そうなのね…」若干引き


GM:扉の奥から中から爆心地にいた、というか、爆心地そのものであろう男性が出てくる


ドルッケン:「おお、客とはめずらしい。いろんな意味で!」

ドルッケン:「ナトリの紹介できたらしいな。ささ、吹き飛んでしまったが入ってくれ。」

ジャック:「失礼する」

トリア:「失礼します」

ドルッケン:「ソファがあったんだが、今消し炭になった。」

シーリス:「いえいえ、お構いなく…失礼しますわ」

ドルッケン:「座布団くらいあるだろう。どっこら…さーさ座ってくれ。」

ドルッケン:「んで、なんのようだ?」

ジャック:「そこの二人がマギテックに興味があるのと、」

ドルッケン:「ほう、ほうほうほうほう!!どれ、なにがいい!?」

トリア:「ええ、確かに興味がありますね…」

ドルッケン:「魔動機射手か!?それともライダーか!?」

シーリス:「ライダーにはロマンを感じるわね…」なお習得はできない

トリア:「いえ、私はそうですね…コピーの技術に…でしょうか。あとはスカイシップにも興味があります」

ジャック:「ファウスト卿について聞きたい」

ドルッケン:「…いけすかねえ名前が出てきやがったな。」

ジャック:「それは同感だ」

ドルッケン:「やつの何を聞きたい。」

ジャック:「奴の黒いとこ」

ドルッケン:「とはいえ、系統も違えば会議所組合員でもないから、得ている情報は少ない。」

ドルッケン:「スカイシップ?作れるじゃろ。まぁよいあとでみっちり教えてやるとしよう。」

トリア:「ほむ、ドルッケン殿に指示をいただけるのですか…」

ジャック:「こっちの用事が終わったらいくらでも教えてやってくれ。さて、どんな情報でもいい、教えてほしい」

ドルッケン:「奴と言えば。このギルドも手中に収めようとしておったのは知っておる。」

ジャック:「ほう」

ドルッケン:「むしろ直談判しにきよった。」

ドルッケン:「系統も違えばワシより練度も高くない貴様に経営権利書など託せるかと突き返したが。」

ジャック「ふむ」

ドルッケン:「それ以来、妙に嫌がらせがあるんじゃ。」

ドルッケン:「まず、パーツ類。これにかかる関税がこの街だけ上がっとる。」

ドルッケン:「次に野盗。スタッフが何人か腕を怪我しておる。」

シーリス:「大人気のないことね…」

ドルッケン:「同じ徒党かはわからんから、邪推でしかない。なんともいえん。」

ドルッケン:「しかし、これらのせいであきらかに士気と加工のペースに遅れが出ておる。」

ジャック:「ふむ、そこがつながっているかわかるだけでも違うな」

ドルッケン:「まぁ、やつらは知らんのじゃろ。わしの資産を。伊達に英雄級技師やっとらんわい。ある程度は私財で賄えるわ。」

ミーア:「野盗はいくら潰してもわいてくるからね…雇われがいっぱいいるし」

ドルッケン:「ワシのワンオフ品なんていくらすると思ってんのか。」

トリア:「…考えたくもないくらい高価でしょうね…」

ドルッケン:「しかし、それもそう長くは続かん。」

ドルッケン:「人件費、雑費、経費で国から落とそうものなら商工会議所を通っちまう。」

ドルッケン:「なので私財を切り崩しているわけじゃが。」

ミーア:「おじいちゃんにいじわるするってことは悪いやつだね!」

ジャック:「こちらはファウストについて調べているからな、上手くいけばそっちも解決できるかもしれん」


ミーア:マギテックを教えてくれると聞いてさっそくドルッケンをいい人認定したようです。


ドルッケン:「繋がっていれば、じゃがな。期待せずに待っておるとしよう。」

ジャック:「他に奴に何か迷惑を被られてそうな人に心当たりは?」

ドルッケン:「迷惑かはわからんが、魔法使いギルドでもなんらかの噂がたっておるぞ。」

ドルッケン:「よくわからん請求書だとか、計算の合わん領収書だとか。」

ミーア:「あ、じゃああれだ!迷惑してる人がいるってことは、得している人もいるはずだよね!」

ジャック:「魔法使いギルドか」

トリア:「魔法使いギルド…ね。なるほど」

ドルッケン:「まぁ、わしらは関係ないが、魔法使いどもはヤツからの多大な寄付がある。声を上げるわけにも行かんのじゃろ。」

ミーア:「おじいちゃん、他に知ってる? 卿のおかげで得してる人とか!」

ジャック:「寄付、ねぇ…」

ドルッケン:「ヤツを擁護する一派は得をしているのではないか?ワシにはわからんが。」

ドルッケン:「…ヒトとは、長いものにまかれたがる。」

ジャック:「それも道理か」

ドルッケン:「真面目なやつほど被害を被るというのも、仕方ないのかもなぁ。」

ミーア:「この街の衛士たちは…卿に巻かれてる?かわかる??」

ドルッケン:「しらん。このギルドはまず間違いなくワシの庇護下にあり、衛兵は依頼以外では寄り付けん。違法でも起こしていれば別じゃが。」

ジャック:「男はいつだって、家族、仲間、女のために何かするだろう、もちろん金もだが」

ドルッケン:「ほ?ククク、ハハハハ!!女のためか!!お前、よい男じゃのう。」

シーリス:「いい子だったから幸せになってほしいものねぇ…」

ドルッケン:「道理じゃな。さて、わしから話せるのはこれくらいじゃ。頑張れよ、色男。」

ジャック:「ちなみに野盗とかに襲われたタイミング、場所などは把握してるか?」

ドルッケン:「あー神殿からの請求書があったはずだ。…その前日とすれば。」

ドルッケン:「うーむ、ここ1~2ヶ月でまちまちじゃのう。規則性がおるとも思えん。いいとこの坊ちゃんから貧民出身の若いのまでやられとる。」

ジャック:「なるほどな…」

ドルッケン:「場所なんて衛兵の目の届かない場所なんて腐るほどあらぁな。」

ジャック:「とりあえず目立ってみるとするか…」


ジャック:というわけでここでやることはないな?買い物するか?

ミーア:特にないですかねー。

トリア:同じく。

シーリス:私もとくには!

ジャック:ではウィザードギルドへ。


店員:「ん…やぁ、いらっしゃい。何用かな?」

ジャック:「あぁ、困っている人がいるとき聞いてきたんだが…」

店員:「おや、冒険者様ですか?はて、当ギルドからの依頼でしょうか?」

ジャック:「いやギルドから出したいが出せない内容だったと聞いているのだが、知らないかな?」

店員:「ふむ、少々お待ちを…。…いえ、そのような話は聞いておりませんが…。」

店員:「なにかの間違いでは?」

ジャック:「そうか、マギテックギルドも困っているようでね、いやぁ困ってしまうよな上からの無茶ぶりは」

店員:「え、ええ。全くです。」

店員:「おや、見たところ魔法使いのご様子、いかがですが?スタッフの新調などは。」

ジャック:「あぁ、ちょうど考えていたんだ、奥のほうで相談に乗ってくれるかな?」

店員:「ええ、構いませんとも。どうぞこちらへ。ほかの方もスタッフがご入り用ですか?」

ジャック:「あぁそうなんだ、一緒に頼む」

トリア:「ええ、私もこの通り杖で戦うもので」

店員:「ええ、ではこちらへどうぞ。」


GM:と商談室へ案内されるよ。


店員:「では、取り揃えておりますのは、このアイオーン、いかがでしょう?」

店員:「ではメイガスがお好みでございますか?」

店員:「では一風かわりまして、デッドリージェントルマンズケインなどもあります。」

ジャック:「おぉ、迷ってしまうなぁ」

トリア:「あら、これはいいわね…」

シーリス:「あ、あの…ちなみにおいくらで取り扱っているものなのかしら…?」

店員:「はい!アイオーンは98000G、メイガスにつきましては100000G、デッドリージェントルマンズケインについては9680Gとなります。」

シーリス:「じゅっ…と…とてもいい杖を取り扱っているのね…」


ミーア:一転してまったく興味がありません。「ノーブル技能」でおとなしくしていますが、尻尾を見ればそれはよくわかる。(あっちへフリフリこっちへフリフリ)


ジャック:「流石、品ぞろえがいい、がファウストという杖はないのだろうか?

店員:「ファウスト、でございますか?申し訳ありません、浅学ゆえそういった名のスタッフは存じ上げておらず…。」

店員:「あぁ、ファウスト様なら、マナスタッフをお持ちですよ。」

ジャック:「マナスタッフはいい、あれは良いものだ。ファウスト氏はここでは有名人なのかね?」

シーリス:「マナスタッフ…」買い物中値札見てとぼとぼ帰った

店員:「ええ、それはもう。この町の貴族様でいらっしゃいます。このギルドや神殿にも多大な寄付をされており、貢献していただいております。」

ジャック:「素晴らしい方かね?」

店員:「ええ、人徳的な方だと思います。ただ…。」

ジャック:「ただ…?」

店員:「あぁ、いえ、お客様に話すことではありませんでしたね。失礼いたしました。」

ジャック:「いや話すといい、部外者だからこそこういう時に聞き手になれるんだよ

ジャック:「いい品を見せてもらったしね」

店員:「はは、では、その…。」

店員:「買われた形跡のないゴーレムのパーツの領収書がウチから切られているんです。ええ、ファウスト様宛で。」

ジャック:「ゴーレムか」

店員:「我々はウィザードギルドなので、真語魔法使い、操霊魔法使い双方にご愛顧いただいているのですが。」

店員:「そのなかでメインの商品はやはり魔法使い御用達のアイテムになります。」

店員:「主にこれらのスタッフを始め、魔香水、その他装飾品はもちろんのこと、ゴーレムの素材なども取り扱っております。」

店員:「アンデッドの素材は当ギルドでは、人道的、道徳的にどうかという話になって、取り扱いを禁止しまして。それらは扱わないのですが…。」

ジャック:「ですが…?」

店員:「鉱石系ゴーレムならと、取り扱いはしております。」

店員:「その中で、やはりお売りするのですが、モノがモノですので、厳重に記録は取るはずなのですが、ファウスト様に、売った形跡がないのに、領収書が切られているという不思議なことがありまして。」

ジャック:「それはなんと摩訶不思議な話だねぇ」

店員:「レイスやゴーストのいたずらだろうとその場は笑い話で終わったのですが。…ええ。2度ありました。」

店員:「ただ、2度目は僕しか知り得ません。」

ジャック:「ほう」

店員:「2度あったとなると、絶対に税理局の手が入りますので。」

店員:「お得意様ですからね、泥は濡れません。」

ジャック:「ちなみに何の素材だったんだい?」

店員:「魔化された土や石です。」

店員:「買われているものは、鉱石系なので問題ないのですが…。」

ジャック:「まあその買っていた物自体が改ざんされていたりしてねぇ」

店員:「ははは、ご冗談をははは。」


GM:ははは。

トリア:ははは。

ミーア:うわぁ…


ジャック:「倉庫は確認したのかな?」

店員:「はい、何一つ変わっておりません。」

店員:「ゴーレムの素材倉庫は厳重に鍵を閉め、高位の魔法使いかつ現場責任者が<ハードロック>をかけます。」

店員:「間違っても潜入はできないはずです。」

ジャック:「では実際に中身をみていない…と」

店員:「見ています。在庫表と照らし合わせます。一応店ですからね。」

ジャック:「それならいいんだ、いやぁ不思議だねぇ、請求書があるのに中身が変わらないっていうのは」

店員:「ええ、なので、ファウスト様に謝罪に行く羽目になりました。」

ジャック:「それは大変だったね」

店員:「というここしばらくでの割と少なくない怪談ネタの一つです。」

店員:「扱うものがものですからね、怪談紛いの小話は昔からありますよ。はははは。」

ジャック:「怪談と聞くと墓場から死体がなくなるとかそういうものかと思っていたけどもそういうのもあるんだねぇ」

店員:「そういったことはむしろ少ないですね。」

店員:「神殿のシステムがしっかりしていますので、埋葬漏れはほぼないはずですね」

シーリス:「あら、そうなのね」

ジャック:「ここのシステムもしっかりしているわけだし、流石ルキスラだねぇ」

店員:「ええ、ダーレスブルグと自由都市連盟をつなぐ城塞国家です。」

ジャック:「ファウスト卿は寄付もしてくれて、ミスも笑って許してくれるいい貴族様ということだね」

店員:「ええ、すくなくとも我々はそう思っております。」

ジャック:「それは良かった、ではおいとましようか

店員:「ええ、またご要件あればお申し付けくださいませ。」

店員:「ありがとうございました。またのお越しを。」

トリア:「さて、そろそろ時間も遅いし宿をとりに行きましょうか」


GM:じゃまぁ、この町の冒険者の宿かな。外部の冒険者でも泊まれるよ。

ミーア:じゃあいってみましょーかー。

ジャック:そうですなー。

GM:じゃ近くにある宿ですね。「唸る剛腕の一輪亭」があります。


リルゼ:「あら、いらっしゃい。見ない顔ね?旅行者かしら。いらっしゃい、【唸る剛腕の一輪亭】へ。」

シーリス:「ええ、少し用があって。部屋は開いているかしら?」

リルゼ:「ええ、空いているわ。ただ、ごめんなさいね。数年前から人がひっきりなしに入っていて、1部屋だけなの。」


GM:店内を見やると、それなりに身なりのよい深紅のドレスの女性と、銃を肩から掛けたタビットが酒を酌み交わしている。女性の方はすでに結構な量の酒が入っているようだ。


お忍びの姿:「余にまるまるひと部屋など要らんといったではないか!!」

お忍びの姿:「余は、あ、私はジーニアスと相部屋でいいと何度も!!」

ジーニアス:「世間的に問題があるから駄目だ、我慢しろ」

ジャック:「ほう良い女がいる」

トリア:「1部屋でも十分だと思うわ?…そしてあそこにいるのは…」

お忍びの姿:「なんのために世を忍んで来ていると思っておる!!」

シーリス:「ええ、一部屋でも空いていてよかったわね。…忍んで…?」

お忍びの姿:「ていうか、もうこの店で私は隠す必要はあるのか!?勝手知ったるメンツではなかろうか!!」

ジーニアス:「世を忍んだところで護衛が付いてるのを忘れるな」

お忍びの姿:「ええい魔剣オトフリートのサビにしてくれる!!してくれるからぁ!」

ジーニアス:「やめろバカタレ!」

ジャック:「まぁまぁ落ち着くといい、お嬢さんと同族」


トリア:魔剣オトフリートってまさか…。

GM:ふふふ、見識判定だ。目標値は10で。

ジャック:低くない?

GM:もうバレたようなもんだ。


ジャック:2d6+6…14・成功!

トリア:2d6+5…8・失敗

シーリス:2d6…10…成功!

ミーア:2d6…7・失敗


GM:えー、このお忍びのお方は、ダーレスブルグ公国王位継承権第5位、並びに公国軍第四軍を率いる姫将軍。マグダレーナ・イエイツその人である。

ミーア:え…。王位継承って…この人…。

シーリス:王族…!?

GM&トリア&ジャック:はい。


お忍びの姿:「む、これはこれは、申し訳ない。」

トリア:「…げほっ!?…んんっなんでもないわ」

ミーア:「?」

シーリス:「…トリア?」

ジャック:「立ち居振る舞いを見ればわかる、あえて正体には触れない、が同族の気持ちも察してやるといい」

ジーニアス:「ほらみろ、忍んだって感のいいやつはいるんだ。おとなしくこれでも飲んでろ」ワイン注ぎつつ

マグダレーナ:「むぅ…致し方ない。」

マグダレーナ:「とっとと。もう。ジーニーも飲むのだ。グラスを出せ。」

ジャック:「ほう同族いい趣味だな」

トリア:「ワインかぁ…お酒って飲んだことないのよね…」(若干遠い目をしつつ)

ジーニアス:「わかったわかった。ほう、お前たちもいける口か、まぁ飲め」

ジーニアス:「そして飲んで忘れろ」

ジャック:「おぉいただこう」ただ酒ゲット

トリア:「いける口…ではないわ。飲んだ事ないもの、でも忘れる。という点においていただくわ。…でいいのよね??」

ジーニアス:「あぁ、それでいい」

ジャック:「俺の名はジャックだ、ここで会ったのも何かの縁だよろしく。名は名乗らなくてもいいぞ?」

マグダレーナ:「わーすーれーてーはーなーらーぬー!私こそはダーrもごが」

ジーニアス:「名乗るな阿呆」

ジーニアス:「よろしく、愛称だがジーニーと呼ぶといい」

トリア:「ええ、他言無用はしっかりと守ります。でも武勇伝なりは聞きたいものですね…私の探し人についても知ってるかもしれないし…」


GM:というわけで、このジーニーと呼ばれるタビットにも見識判定するか。こいつらの名誉点的には、うん、目標値は低いな、9で。


ジャック:2d6+6…12・成功

シーリス:2d6…12・成功

ミーア:2d6…5・失敗

トリア:2d6…11・成功


GM:このタビットの正体は、名を「ジーニアス・パブニア」という。

数年前に起こった蛮族大戦、その人族軍の代表と言えるパーティの一人であり、元世界最高峰のマギテックシューターの一人。

そして今この時系列においては、ダーレスブルグ公国における参謀の一人として活躍。大戦終結の折にマグダレーナのプロポーズを受けるも立場的なハードルが多く、いまだ婚姻には至っていない。


ミーア:「??」

ジャック:「さて、ファウストの件がなければ最高にいい酒の席なんだが」

ミーア:ミーアは始終ぽかーんとしています

マグダレーナ:「おお、娘、どうしたのだ吹き出して。」ハンカチを取り出し

ジーニアス:(気付いたなかわいそうにという目線)

シーリス:「あ、あら、失礼したわ。いえ、ハンカチは持ち合わせていますので…お気持ちだけいただきますわ」ハンカチ取り出し

マグダレーナ:「む?そうか。よい、落ち着いて飲むのがよい。酒の席とは笑顔でなくてはいかぬ。」

ジャック:「いい酒といい女、最高だな」

トリア:「そういうものなのですか。」

ジーニアス:「リルゼ、飲むペースが上がるから樽で用意してくれ」

マグダレーナ:「ところで相部屋ではいかんのか???この者らは部屋に困っておるのだろう!?」

ジーニアス:「まだ諦めてなかったのか」

リルゼ:「はいはい、いつものやつでいいわよね。ちょっとまってね。レリアー!」

シーリス:「お客さんに付き合うくらいだったから一度に飲んだことはないけれど…これは水とでも思って飲むしか…」座った目

ジャック:「ジーニーよ、なぜいかんのだ?」

レリア:「はいはーい。」ナイトメアであることを隠そうともしない少女が樽を抱えてくる

レリア:「どっこいしょ。ジーニアスさんでしょ?はい!」

マグダレーナ:「ずるい!私も相性でよべと言われているのに!!」

リルゼ:「あー本名。まぁいいか()」

ジーニアス:「もう手遅れだろう」

トリア:「…大丈夫です。忘れますので」

リルゼ:「そうね、犬に噛まれたとでも思ってちょうだい。」

ミーア:「?野犬にかまれるのは危ないよ??病気とか」

ジーニアス:「今日はいろんな犬に噛まれる日だ(諦目)」

マグダレーナ:「誰が犬かぁ!酒と料理だ!しこたま持ってくるのである!」

シーリス:「ふふ…あなたは平和ねミーア…いっそこちら側に来ればいいのに…(ぼそ…」

トリア:「都合の悪いことはすっぽ抜かしてただの宿で出会った酒飲み友だち?として認識しましょう」

マグダレーナ:「今日は我が名において大宴会じゃーーーーー!!」

ミーア:「おー!」

ジーニアス:ため息を吐きながら金貨袋レリアに渡す


GM:なお数日後膨大な請求書を見て頭を抱えるダーレスブルグ執政官の姿があったそうだ。


シーリス:「おーーーー!(ヤケ)」

レリア:「あ、ありがとう、でも多分、足りないよ??」

レリア:「お城にツケておくね!!」

ジーニアス:「足りない分は執政官に請求しといてくれ」

レリア:「はーい!」

ミーア:「お!シーリスがいつもより元気だ…!お腹すいてたのかな??」

トリア:「…これもう色々諦めたほうがいいんじゃ?」

ジャック:「まあなんだ、お疲れさまってやつだな」ジーニーに肩ポン

アンナ:「…。(おいしい。)」ちびちびやっているアンナであった。

ジーニアス:「レーナ、豪遊も程々にしてくれよ?私とて資産には上限がある。お前からもらったものを質には入れたくないぞ?」

マグダレーナ:「ノーブルエンフォーサー《あの長銃》お前まだ持てないであろう?あれガンSSランクであるぞ。」

シーリス:「あらあら?アンナ、あなたそんなんじゃ忘れられないわよ、ほらもう一杯」黒い笑み

アンナ:「わ、わーー。」ぐいー

シーリス:(夜の恨み)

アンナ:「わ、これ美味しいですね!!」


アンナ:ザルどころかワク

シーリス:こいつ…強い…!!


ジャック:「あまり飲みすぎるなよ」煙草ぷかー

ジーニアス:「だとしてもだ」

マグダレーナ:「早くあの銃を駆る姿を見せてくれ、我が伴侶よ。」

アンナ:「ほらほらぁ!シーリスさんもぉ!」

シーリス:「ちょ、ちょっとまちなさいアンナ、違う種類は良くな…ああもういいわ!」ぐいー


ミーア:ちゃんぽんしてて草


トリア:「愛し合ってる人同士でも…こういうのってあるのね」

マグダレーナ:「あの姿、もう一度、…私、に…かー…zzz」

ジャック:「ほらベッドに寝かせてきたらどうだ?」

ジーニアス:「努力はするが時間はかかると前から言ってるだろう。パーティのときとは効率が違うんだ。って、はぁ、部屋に送ってくる」

マグダレーナ:「ジーニアスぅ…くかーーーー」

ジャック:「外の風を浴びてくる」

トリア:「…記憶が飛ぶほどは飲めてないわね…」


GM:んじゃそろそろ、泥酔判定行っとく?

ミーア:泥酔判定?

GM:ポーションは毒属性です。つまり

シーリス:生命抵抗判定ですね…。

GM:ご明察。目標値は14くらいで。

トリア:たけえな!!


トリア:2D6+5…13・失敗

シーリス:2d6+5…9・失敗

ジャック:2d6+6…10・失敗

ミーア:2d6+6…12・失敗

アンナ:2d6+6…15・成功!


トリア:アンナ本当にザルかよ…www


ミーア:「ふにゃ…もうもねないにゃ…」

ミーア:※もう飲めないといいたいようです

トリア:「…んっ流石に…にゃれない…んんっ慣れないわね。」

シーリス:「えへへ~いい気分ね~でも私知ってるわあ、これ明日に来るのよーう」

アンナ:「ジャックさん、酔いました?」片手にグラス

ジャック:「んーそうだな、酔っているようだ、視界がぼやける

抱き枕にされたジーニアス:「だれか助けてくれ」

アンナ:「ちょっと意外でした。あの人たち、あんなふうになるんですね。」

シーリス:「ふふふ~もふもふ…」ミーアをもふってます

トリア:「…んー…流石に明日に響く…かな…寝よう」ふらふら

ミーア:「うにゃーごろごろーやめるにゃ~~~」

アンナ:「ジャックさんも酔ってるなんて、めずらしいですね。ふふ。」

ジャック:「体積が小さいからな、案外弱い」

アンナ:「許容量の問題なんですね。」


GM:ジャック、外の風浴びてたよね。おそらくアンナもそこにいるから、2人で危険感知判定。目標値13


ジャック:2d6+8…17 危険感知・成功!


アンナ:「なにか、ありました…?」

ジャック:「みんな気をつけろ」飛び出す

アンナ:「敵、ですか?」その辺の角材を手についていく。

抱き枕にされたジーニアス:「レリアー、リルゼー、助けてくれー」

レリア:「ねー開かないんだけどぉ」

抱き枕にされたジーニアス:「ふぁっ!?」

ミーア:「?? ……ジャック?」


GM:では曲者です。ではアンナとジャックのみまもちき及び先制判定


ジャック:2d6…8 先制・失敗

アンナ:2d6…9 先制・失敗

ジャック:2d6+6…11 まもちき・成功


シーリス:「ん~どうしたのミーア~?」

ミーア:「シーリス起きて! ジャックがいないの…あたし探しに行ってくる」

シーリス:「え~………えっ…!私も行くわ!」

抱き枕から脱却したジーニアス:「助かった…」

ミーア:「さっきの兎さん!…ジャックが…うちのタビットがいないの…」


ジャック:「先手を取られた。防御は任せるぞ」

アンナ:「ええ、わかりました…!鎧はないけど、私はみんなの盾!」

ジャック:「頼んだぞ」


刺客:2D+6…14 命中

アンナ:2d6+4…12 回避・失敗

刺客:2D+7+4…18点!! 打撃


ミーア:「…探すのを手伝って!…ください!お願いします!」


ミーア:酒を酌み交わした同族ということでひとつ


ジャック:「アンナ回復専念だ」

アンナ:「はい!」

アンナ:2d6+5…12 神聖魔法行使判定

アンナ:8点回復 キュアウーンズ

アンナ:ビートルスキン使用 防護点+2、かばう⇒ジャック

アンナ:「任せて!」


GM:さきほど泥酔判定に失敗してるので、-2で。

ジャック:了解。


ジャック:2d6+8-2…11 リープスラッシュ

刺客:2D+5…12 精神抵抗・成功

ジャック:13、半減で7、マナリングで8点!


刺客:2D+6…13 命中

アンナ:2d6+2+2…10 回避・失敗

刺客:2D+7+4…18点 打撃


アンナ:2d6+5…12 神聖魔法行使判定

アンナ:9点回復 キュアウーンズ


ジャック:2d6+8-2…13 リープスラッシュ

刺客:2D+5…13 精神抵抗・失敗

ジャック:リプスラ…13+1で14点!


ミーア:GM、主動作でシーリスを起こしつつ、補助動作で手に持ってるグラスを「うっかり」落としてしまって、その音でトリアに起きるチャンスを作れませんか?

ミーア:お皿代12Gは後で払うんで。

GM:いいでしょう。うっかりは仕方ない。トリアは聞き耳。目標は12だ


トリア:2d6+5…15 聞き耳・成功!


ミーア:「わちゃ!…トリア!そこにいたの?ジャックがいないの。あたしとシーリスは探しに行くね!!」

刺客:「…。」

トリア:「…ん。了解。私も行く。」

ミーア:「店員さん、ごめんなさい!、あとで戻ってきて弁償します!」

リルゼ:「ん、いってらっしゃいな。」

ミーア:脱兎の…脱猫のごとく駆け出します。


刺客:2D+6…14 命中

ジャック:2d6…9 回避・失敗

刺客:2D+7+4…19点 打撃


ジャック:「く、眠らせるぞ!」

アンナ:「はい!」


ジャック:2d6+8-2…12 スリープ

刺客:2D+5…14 精神抵抗・成功


ジャック:「ふむ、まだよいが残っているか」


GM:では、背後から銃声がするよ。


ジーニアス:2d6+7…18 ティアガスバレット

刺客:2D+6-2…7 回避


GM:ティアガスバレットをモロにくらった刺客、しばらくもんどりうったあとにビクビクッと痙攣し、動かなくなった。


アンナ:「え、ええ!?」

ジャック:「んん?」


GM:脈はありません。


ジーニアス:「無事なようだな」

ジャック:「あそこで眠らせておければよかったんだが…」

アンナ:「とりあえず、どうしましょう…。」

ジャック:「ないとは思うが、身ぐるみをはがすぞ


GM:ではそこに続々と駆け付けてくるパーティメンバー


ミーア:「えと…やったんだね?」


GM:長いローブの下はボロい服と武器の鞘以外何もなかった。

GM:武器はありふれたロングソード


ジャック:「自殺だ」

シーリス:「二人とも、大丈夫?…これは」

トリア:「無事でよかった。…あんまりお酒は飲むものじゃないね…」

ミーア:「自決かぁ…雇われだね」

ジャック:「脅迫といったとこか」


GM:足跡を追うのは難しいだろう。


ジーニアス:「自決まで行うプロに狙われるとは。何に喧嘩を売ったんだ?」

ジャック:「ファウスト」

アンナ:「あっ…(あのお姫様大丈夫なのかな。)」

トリア:「お酒の席でちょっと話はしたけどね」

アンナ:「(マスターいるしだいじょぶか。)」

トリア:「それで…あって言ったけどどうしたのアンナ」

アンナ:「ううん、杞憂でした。」

トリア:「ん、ならいいわ」


GM:君たちは、今更になって事の大きさに気がついた。

GM:依頼書の金額を今一度確認する一同であった。


GM:今回はきりがいいのでここまでで!


あとがきのようなもの

今回から登場人物のステータスを後悔していきますよー。

今回はパーティのムードメーカーにして一番星。ミーア!


名前:ミーア・スキット(12歳)

種族:ミアキス(♀)

生まれ:戦士

取得技能:ファイター3/マギテック1/スカウト1

能力値ボーナス:器用2/敏捷3/筋力2/生命3/知力2/精神1

戦闘特技:魔力撃/武器習熟A(ソード)

使用装備:エストック/ハードレザー

経歴:

・負けず嫌いと称されたことがある

・己に何らかの誓いを立てている

・かつて信頼できる友人がいた


以上がミーアのステータスになります。

非常にヒロイックな経歴を引いてくれてGMはシナリオが書きやすいですね!

これからミーアの成長が楽しみです。


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