第2-2話
重い体をベッドに乗せる。
お酒を飲んだことで気分は良いが体はより重くなったようだ。
きっと沢田くんも今頃疲れきって寝ているだろうな。きちんと家に着けていたらいいが。
重い体を起こし、床に置いた鞄をベッドの上に乗せた。
そして鞄のサイドポケットに入った携帯を取り出す。
一言沢田くんにメールするためである。
"家に帰れたか。電車で寝るなるなんてことすするなよ。今日は付き合ってもらってありがとう。また行こう。"
僕はメールを送信した。
そうしてすることを終えた僕はそのままベッドの上で眠ってしまった。
次の日
目を覚ますとカーテンから明るい光が漏れ出し僕の目に入った。
僕は瞬間的に目を瞑った。
僕は光から逃げるようにベッドの端に移動する。
サイドテーブルに乗った時計を見ると針は9時を過ぎていた。
僕は休みであるが流石に起きなければと思い身体を起こす。
さて、今日は何をしようか。
僕は冷蔵庫からお茶の入った入れ物と惣菜パンを取り出す。
そしてキッチンの隣にあるテーブル使用にもなる低くて小さな食器棚からカップを取り出す。テレビの前につき、僕は朝ごはんを食べた。
テレビでは明るい笑顔で芸人同士が笑い合っている。
毎日、笑いに満ちているんだろうな。
いろんな女優や俳優や芸人と出会って、番組やドラマを互いに力を合わせて作り上げている。
そして時には女優さんと飲みに行くこともあるのだ。
そんな人生が自分に少しでもあったのならどれだけ幸せだろうか。
人目が過剰に気になるようになるかもしれない
しかし、それ以上に人に認められたりいろいろな人に出会えたりたくさんの常人にはありえない出来事が待っているのだ。
僕は自分がもし芸能人になれたのならどうなっていたのだろうと想像を膨らました。
しかしながら僕はテレビによく映っているようなかっこいい顔でも性格でもない。
なることが出来たとしても芸人の端くれぐらいであろう。
想像でさえもなれない世界に僕はなんだか情けなく思えてきた。
僕は気分を変えて世界を旅する映像を主観で見れる番組にチャンネルを切り替えた。
ここに映るのは海外の日本にはない素晴らしい景色や伝統、文化である。
この番組はぼーとしながら世界を感じることができるので僕は好きでよく見る。
そうしているうちに僕は朝ごはんを食べ終えていた。
僕はベッド横にあるサイドテーブルに乗った紙を手に取った。
あの女性のメールアドレスが書いてある。
僕はそのメールアドレスを携帯に打ち込む。
しかし、その必要はなかった。
すでに僕の携帯にはそのメールアドレスが登録されていた。
ついで電話番号までも。
登録されたメールアドレス、電話番号、そして名前に"藤崎 梨花"
僕はそこで気を失った。
ヒステリー 三日月 @mikazuki666
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ヒステリーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます