第25話 「ぼったくり金の行き場」

「ぼったくりバーであいつ100億つくってんだよ。」


そんな言葉を聞いて聞き耳が立たないほうがおかしい。

ここに投稿するためでなく、単純に話に興味を持った。

1人が話をし、もう1人は聞きながら相槌をうつ。


「でも、そのお店の関係でヤクザにボロボロにされたらしい、

そいつも、その周りの人間も」


「それでその後、サクラ70%の出会い系でも100億くらいつくってんだよ。どんだけ金に執着あるんだよって話だよな」


男二人は風貌が悪い訳ではないが、それらの話をしていた。


「それでな、その後何し始めたかっていうと、金が余るからやることなくなって慈善事業始めたんだよ」


「○○ってあるだろ?あそこは一度経営でピンチに陥ったんだよ。

だけど、そこを救うためにそいつが動き始めたことで復活してテレビでも取り上げられるようになったんだよ」

(特定の名前は伏せます)


誰もが知るようなとある場所のピンチを救ったという話。

確かにそのようなドラマも実在する。


「ぼったくった金で慈善事業ってどうかしてるよな」


「まさか、そこのお客さんもぼったくりのお金がそこに流れているとは分からんだろうし」


そこで一人が降りて行くために話が途絶えた。

社会の裏側を覗くような話だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る