　体を温める飲み物で、一番身近なのは、「紅茶」。

　紅茶は、温性。また、精神不安を緩和させる働きがあります。薬膳では、紅茶をベースに生薬を加えて“薬膳茶”にしてよく飲みます。

　手軽に作れる“薬膳茶”は、「生姜紅茶」。

　紅茶を淹れ、それに、すりおろした生姜（チューブのでもOK）、はちみつなどを加えます。体が芯からじんわり温まるのを感じることができるでしょう。

　また、「シナモン紅茶」も良いですね♪　

　スーパーのスパイス売り場にある小瓶に入ったパウダー状の「シナモン」、もしくは「シナモンシュガー」を、温かい紅茶に混ぜるだけ。頑固な冷えには効果てきめん！　シナモンは熱性。素早く体を温めます。冷えが原因の腹痛、関節痛、月経痛をお持ちの方は、毎日飲んでみてください。

　「チャイ」も、美味しくてなおかつ体を温める優れものです。私はチャイが大好き。「なんて可愛い名前なの！　そしてなんて美味しいの！」と、初めて飲んだときは感動しました。

　「チャイ」は、紅茶に、生姜、シナモン、その他のスパイスと、ミルク、砂糖が入っているものです。スパイスや砂糖は、薬膳の中では温性で、ストレスやイライラ、緊張の緩和にとても良いです。　

　喧嘩しちゃった家族や友人には、温かいチャイを出し、「ごめんなチャイ♪」なんて言って許しを乞うてもいいかもしれません。（場合によっては殴られます。気をつけて。TPO大事）

　「チャイ」が手に入らない場合は、紅茶に、シナモン、生姜、ミルク、砂糖をたっぷり入れれば、“なんちゃってチャイ”ができます。十分に美味しいですよ。

　しかし、カフェインを多く含む紅茶。摂りすぎると眠れなくなることもあるので、午前中から午後３時くらいまでの間に飲むのがオススメです。

　＊

　もう１つ冷え性さんによいお茶は、「ジャスミン」。

　ジャスミンは、体を温め、神経をリラックスさせます。欝、イライラや、不安症気味、不眠多夢の方におすすめです。

　「冷え性だし、ちょっとこの頃ストレスが多くて、あまり眠れないの……」という方は、ぜひ毎日飲んでみてください。きっと徐々に違いを感じると思います。

　また心配性でよく悩んだり、イライラしやすく愚痴が多いご家族や友人がいて困っていたら、それとなく「はい。どうぞ♪」なんて夕食後などに、優しくジャスミン茶を出してもいいかもしれないですね。「頼む。効いてくれ」。そう、こっそりと願いながら……。

　＊

　ちなみに薬膳的には、「紅茶」「ジャスミン茶」以外の身近な飲み物は、ほとんどが涼性です。また、コーヒーは平性。

　ですから、冷え性で困っている方は、やっぱり「紅茶」「しょうが紅茶」「シナモン紅茶」「チャイ」「ジャスミン茶」などがオススメです♪　

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