第13話 アロエ
去年の10月、人生初の長編を書いていたら睡眠不足になった。
だってベッドに入ると、なんだかんだと言い回しや言葉のおかしな点に気づくんだ。それで、夜中に起き出して推敲をすると、静かだからよく集中できて進むんだもの。
つい……。
ちゃんと薬膳に寄り添った食事をしていても、ずーっと文章や構成を考えたり、睡眠が十分に取れなくなると、感情が高ぶるような、落ち込むような症状が出始めていた。
また、考えすぎで頭が常に熱くなり、髪の毛が抜けていった。そんなに気にするほどでもないけれど、地肌が目立つというのを初めて経験。徐々にハゲるのではないかと気にするようになった。
「エッセイに、“ハゲに効く食べ物”なんて書いておいて、実際会ったら、お前禿げとるやんか!とか思われたら最悪だ。どうしよう?」
などと、このエッセイを読んでくださる方に会うことはないのだろうけれど、想像し恐々とした。つまり、自意識過剰という謎の無限ループに足を踏み入れてしまった。
それで思い出したのが、アロエ。薬膳の世界では、子供のかんしゃくにも効くという。肝によい。
「肝の機能が低下している場合、自律神経や情緒不安定などの症状が出るんだよな。私は、今、肝が弱っているのではないか?」
というわけで、身近で手に入りやすいアロエと言えば、アロエヨーグルト。毎晩、小さいカップを2つ食べることにした。
すると、どうだろう。はははは! 見事だ!
ぐっすり眠れるようになり、そこまで感情の起伏が起きないで済むようになり、無事人生初の長編を終えた。(私は、薬膳に忠実な体を持っていますので、すぐに効果が出るんです。本当なの……)
*
別名「医者いらず」のアロエ。寒性です。
便通を良くし、イライラを改善させます。めまい、不眠、目の充血、イライラしてじっとしていられない状態、子供のかんしゃくによいとされています。
というわけで、家族の誰かが気性が荒くて困っているなんていう場合、アロエを取り入れてみるのも1つの手ですね。そっと、朝ごはんに。おやつに。夕食後のデザートに差し上げてもよろしいかと。
もしくは、自分の気性が荒くて困っている場合にもぜひ。落ち込みやすいとか怒りっぽいとかって、「肝」をコントロールすることで緩和します。特に、子供にはよく効果が見えやすいと思います。
書き終えて思った。私、アロエヨーグルト、毎日4パック食べることにします。
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