イ-18)配剤 or 采配/ソクラテス

(記2021/4/7)

自由な対話・質疑応答の担保になるモノをあなたはお持ちでしょうか?またあなたの進化・成長を望むと口で言ってる人はその担保を示していますか?担保がなければ契約は成立しませんから、それでお尋ねしているのです。あなたが「担保なしでいい。自分らは仲よしだから」とおっしゃるのはモチロン構いません。だからと云って相手の方の負担(デメリット)を気にしなくていい筈もありません。自己責任がお厭でしたら契約は成立しません。盗み奪うから大丈夫という思想も分るのですよ。


法的にソクラテスは主人・クサンティッペは隷従すべき妻だったのでしょうね。主人の甘言に乗って不幸になった妻の例は洋の東西を問わず数多いようです。つまり妻は主人に油断できない。主人は妻に無制限の要求をできる。この妻が安らかになる手段は主人を密かに排除することが考えられます。この妻を安らかにする手段は主人の人権意識が欠かせない。そしてクサンティッペはソクラテスに油断して罵声を浴びせたり・汚水をぶっかけたけれど、主人に成敗・仕置き・処刑されていないのね。


贅沢させてくれないソクラテスを見限って、一生涯を贅沢させてあげるという殿方の元へクサンティッペが奔っても好かった筈でしょう?毎日毎日、美味しいものを食べて・最高級の香水を振りまいて・豪華な衣裳をまとって・何人もの奴隷を従えて・黄金の馬車で遊びまわれるのですもの、、クサンティッペがそうしなかったのは?あなたは「クサンティッペが美人でなかったから」とおっしゃるかもね。それはあるかも知れないけど、あぶくは思うの。人権意識を具えたクサンティッペは賢かった。


「賢い女は可愛くない」という殿方はどこでも多いのでしょうね。このソクラテス夫婦の逸話(いつわ)と「天の配剤・天の采配」とどう結びつくか‥あなたにはお分りになりますよね?

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