第13話 それ以外の道
ちゃぶ台を返すようですが、実はそれほど共作にこだわる必要はないんじゃないかと思っています。
重ねて言うように、わたしは作品が完成することにあんまりこだわってません。プロットをこねくり回したいだけです。ただ、自分からはもう着想できそうにないから、他人の構想を借りたいだけで。
それならそれで共作以外にもカクヨムを使えば、楽しみようがあるのではないかと思います。
たとえば、ボツ案を募集してそれをプロット化して発表する、という形でもかまわないわけです。
自主企画でも、そういう趣旨の連載でも、成立するでしょう。いずれは本格的に共作を考えるとしても、まずはそうやって自分にできることを確認するのは有益でしょうし、いいアピールにもなりそうです。
などと考えながら、既にカクヨムに存在するボツ案集を見て回ったみたのですが……
うーん、これは思った以上に手ごわいかもしれないなあ、と認識を改めています。
これのプロット書いてくださいって言われてもたぶん無理だろうなあ、っていうのが予想以上に多い。
理由はいくつかあるんですが、まずやっぱりボツネタっていうのは基本的に出オチが多い。コンセプトは考えたものの、具体的なアイディアがないタイプですね。
言ってみればムチャブリのようなもので、そのコンセプトに沿ったアイディアを考えなければならないのでハードルが高いです(だからこそボツになるんですが)。
あと難しいなと感じたのは、ドラマの比重が大きいものです。
人間関係だったり、恋愛、成長に焦点が置かれたものですね。これはある意味で想定通りだったのですが、思った以上に数が多いなと。
というか薄々察してはいたのですが、わたしのエンタメ観ってかなり偏っているんだなって。早い話、ミステリがエンタメの王様だと思ってる節があったのですね。
いや、だって、ミステリほど多くのサブジャンルを持ってる文芸ジャンルってそうないじゃないですか。本格にはじまり、ハードボイルド、社会派、クライム、サイコと、枚挙にいとまがありません。エンタメなら、必ずいずれかのサブジャンルには当てはまるものと無意識に思い込んでいたところがあります。
ところが、カクヨムをはじめネット小説界隈ではドラマ主体のエンタメが少なからずある。というか、そっちの方が多いかもしれない。いや、本当は商業出版の世界でもそうかもしれないのですが、わたしの観測範囲にはなかったという話です。
ドラマというとどうしても文学性が高いものを想起してしまうのですが、そうではなく、気軽なエンタメとしてそれらが消費されている気がするのですね。
かく言うわたしも現代ドラマを主体とした書き手だったのですが、書きながらずっとエンタメとしてはニッチだよなあと思っていました。
というわけで、ちょっとしり込みしてます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます