第3話
ため息をつくだけが、今日できたことだった。
「話を聞いてない」
その一言で、私の主張は潰された。
責任感がない、後出しで文句を!などという言葉を浴びせられた。
そうか、これが辞める人への態度なのか。
納得がいくほどの、手のひら返し。自分の役に立たなくなったものを、おざなりに扱うのが世の常か。
そして、
「同じ職場の人にはもう、話してあるから。全員。」
という言葉に、伝えたなら伝えたと早く教えて欲しかった。と思わざるおえなかった。
これで、自分から切り出すということよりはやさしくなったが、
「ワザワザ話す必要はない」
と言われてなんだか嫌になってしまった。
さっさとやめたい。その一言に尽きると感じた私は会話をするのを切り上げた。
疲れたが、解決はしなかった問題について方々聞いて周った。
結論として、私の主張は途中段階で勝手にシャットアウトされていたことがわかった。
そうか、そうか。伝えそびれた。悪気がなかったというが、それが本当のことか、それとも、ワザとそう話しているかが私に区別することはできなかった。
これで、ひと月私が苦しむのが決定した。
世の中うまくいかないのが人生というが、正しくである。
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