第6話 略奪愛(2)
シンくんは、大学の同級生で、親友と言っても良い人だった。
僕となっちゃんは、意気投合、付き合う様になる。
シンくんにちゃんと話しないとな。
僕の行きつけのBARにシンくんを呼ぶ。
その店は、地下にあり、ライトはなく、ろうそくの灯のみ。薄暗いが、オブジェがいくつも置いてあり、くつろげるソファがある。
こういう話の時は、有意に立つ為、僕のテリトリーに迎え入れないといけない。
僕と彼女、ろうそくを挟んで。シンくんと向かい合う。
「僕と彼女は、付き合う様になったから」っと伝えると
シンくんは、泣いていた。
シンくんとは、それ以来、連絡が取れなくなる。
まぁ、仕様が無いね。
今まで彼女はヤンキー連中と遊んでいた様だが、僕がクラブに連れていくと気に入った様で、僕がいなくても友達を連れて、踊りに行く様になった。
ナンパは全て断っていたらしい。
僕と彼女はうまくいっていた。
しかし、一緒に住んでいないのに、彼女は、僕がAM2時まで働いていると、
「その時間まで起きているので、帰ったら電話して」と言う。
「起きててもらっても意味がないので、早く寝てね」
なんか、束縛感は、感じていた。
付き合い初めて、一年半が過ぎた頃、先祖供養の仏壇を僕の分も買ってきた。
僕の家に置くという。
僕は、「そういう宗教みたいなの嫌いだから」と断る。
もちろん僕の部屋に仏壇なんて置かせない。
それから、何かが変わってきた。
彼女は結婚したいくらい好きだったらしいが、僕は、少し恐くなっていた。
ある日、もう辛抱たまらず、別れを切り出した。
彼女は、泣いていた。
そして、合鍵を返してもらう前に錠前を変えた。
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