ハウステンボスって住めるの?
3月23日午後3時。長崎県ハウステンボス駅に着いた一行。
駅に着いた途端、安永の胸ポケットに入っていたポニョニョンがポケットから飛び出し、元の大きさに戻った。
「うわー、すごいな」
「本当、異国にある感じだね」
「うん、まさにヨーロッパ」
「オランダだな」
立ち並ぶ洋館の素晴らしさに感動する一同。
「誰か住んでるのかな?」
「住んでるわけないよ、テーマパークなんだから」
「でも、わからんよいきなりオランダ人が出てきたりして」
「ハウステンボスの住人って役のバイトが出てきたりしてな」
「そうそう、妙に生活感があってね」
「あ、家から誰か出てきた」
洋館の1つからオランダ人らしき外国人男性ががラフな格好をして出てきた。
「おいおいおい、本当に出てきちゃったよ」
「まさかとは思ったが、本当に出てくるとは… …」
「もう一人、出てきたよ。… …えっ?」
外国人男性に続いて、もう一人洋館からでてきた。日本人女性だ。なんとその女性は安永たちが知っている人物であった。
「のり先生?!」
女性は釜揚高校の教師、藤田のりであった。のりは男性と腕を組んで歩いて行った。一同はのり先生に見つからないように後をついて行った。すると、カップルは近くのスーパーに入って行った。
「ハウステンボスにスーパー。なんて生活感のある設定… …」
「いや、これ本当に住んでるんじゃないか?」
「そうだよ、テーマパークにスーパーなんて普通ないもんな」
「俺はそんなことよりも、あの男のジーパンが気になってしょうがない」
「俺もそう思った。あの尻のポケットのピンクはないだろう」
「しかもなんか漢字が書いてあるぞ。蘇… …動く?いや、微妙に違うな」
「あまりにも斬新だ。のり先生、あんなジーパンはく男と付き合うとはさすが… …」
しげるの言葉に一同うなづいた。
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