エピローグ

 モモが乗った飛行機が飛び立つのを空港の窓から眺める安永。安永の肩をたたくルギー。


「やっぱり寂しいか?」

「寂しくないって言ったら嘘になりますけど……。でも、がんばってほしいから」

「いい男だな、ヤスケンくん」

「ありがとうございます」

「行こうか」

「はい」


 成田エキスプレスの成田空港駅に向かう4人。すると、ルギーが安永に話しかけた。


「ヤスケンくん、このまま帰るのはつまらなくないかい?」

「ああ、このあとリーダーと玉木くんと3泊4日で卒業旅行に行くんですよ。東京観光なんですけどね」

「東京観光もいいけど、卒業旅行ならもっといい旅があるんだけど」

「はい?」


 安永が首をかしげるのとは対照的にしげると玉木はニヤニヤ笑っている。すると、ルギーは安永にあるものを手渡した。


「サイコロ?」

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