宝島

 ヤスケンとモモは静岡パルコの6階にある雑貨屋「ヴィレッジヴァンガード」にやってきた。

 様々な雑貨に目を光らせるモモ。一方、目をキョロキョロさせて戸惑っている安永。


「いろんなのがあるね」

「そうでしょ。まさに宝島よ」

「宝島ね……。よくわからないものが多いけど」

「あ、なっちゃん先輩!こんにちは!」


 モモは偶然ヴィレッジヴァンガードに来ていた日向夏子に遭遇した。


「あ、モモ。それにヤスケンくん。こんにちは。あれ?あぁたたちデート?」

「え?ま、まあ……」


 顔を赤らめるモモ。


「んもー、ちょっとは否定しなさいよ。熱い、熱い」

「ごめんなさい。で、先輩、今日はどうしてここへ?」

「ちょっとレアものを探しにね」

「さすが、先輩。あ、あれなんか良くないですか?」

「どれどれ?いいねぇ」


 モモとなっちゃん先輩が二人で盛り上がっている一方、安永は一人呆然と立っていた。

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