ひなた寿司チームの実食

 次はひなた寿司の料理。鮭、野菜をふんだんに入れ、白味噌で味を調えた石狩鍋だ。


「ひなた寿司、味泉 洋。誠心誠意作らせていただきました」


 洋ちゃんが格好よさげに言った。


「うむ。いただきます」


 味大路様が鍋の具を次々と食べていく。


「これは温まるな。うん、なかなか……」


 先ほどのロビンソンの料理に比べて反応が薄い。そして、具が少なくなってきた頃、いきなり安永が現れた。


「あ、最後におじやどうぞ」


 安永は鍋にそっと自分で炊いたご飯を入れた。


「ありがとう、少年」


 おじやを食べる味大路様。


「うん、うまいぞ。少年」


 優しい笑顔を浮かべる味大路様。


「ありがとうございます!」


 安永は深々とお辞儀をした。

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