ロビンソンチームの実食
そして2時間後、双方の料理が出来上がった。
「それでは、あじおおじぇさまによるし、ししゃも、じゃなくて、試食でしゅ~」
鉄也はすっかり酔ってしまい、ろれつが回っていなかった。
味大路様による試食が始まる。
まずはロビンソン亭の料理。マグロの刺身の盛り合わせ、味噌汁、そしてなぜかステーキが。
味大路様は懐から黄金の箸を取り出した。
「いただきます」
まずはマグロの刺身の盛り合わせを食べる。
「うん、腕は衰えていないようだな、ロビンソン」
「ありがとうございます」
次に味噌汁を飲む。
「お、これはマグロの目玉を細かく刻んだものを入れてあるぞ。なかなか珍味じゃな」
「普段は目玉をそのまま入れるのですが、本日は百人分ありますので、適当な大きさに切って入れました」
「その心遣いや、よし!」
そして、最後のステーキを口にする。
「ん、これは!うーまーいーぞぉー!」
味大路様の口の中から光が発せられた!
「おお、これはマグロのステーキ!しかも大トロのステーキじゃ!
大トロを焼いたことによって脂が活性化しうまみが増しておる。
しかも、これは片面しか焼いていない!
ステーキの味わいと刺身の味が両方堪能できるまさに大トロのハーモニー、至高のマグロ料理じゃ!」
味大路様の口の光が消えた後、味大路様は静かに箸を置いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます