ひなた寿司チーム

 一方のひなた寿司側の厨房では、鍋用の魚や野菜などの具材を切っていた。


「あーん、もうヤスケンあぶなっかしいな」


 安永の不器用な手つきにいらだつモモ。


「具材はわたしと洋ちゃんで切っておくから、ヤスケンはご飯をお願いね」

「うん、わかったモモッチ」


 安永は大量の米を丁寧に研ぎ始めた。


「じゃ、洋ちゃん。スピードあげるわよ」

「はい、モモッチさん!」


 すっかり、モモがチームリーダーになっていた。


 ロビンソンと洋ちゃんたちが料理をしている間、漁師たちは酒を飲みすっかり出来上がっていた。


「おおい、拳。米は『拝み洗い』だぞぉ」


 鉄也が一升瓶を持ちながら、真っ赤な顔で安永の応援をしていた。

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