ロビンソンチーム

「それでは、漁協納会クリスマス味勝負、はじめ!」


 鉄也の掛け声と同時に両者が料理を開始した。


 まず、ロビンソン側の厨房に現れたのは巨大な本マグロだった。

 そしてロビンソンが大きな包丁を持って、マグロを切っていく。解体の途中でしげるに声をかける。


「じゃ、リーダー。この前教えた通り、ここを持って」

「はい、ロビンソン」


 ロビンソンとしげるが二人がかりでマグロを四分の一の大きさに切断していく。

 そのあと、ロビンソンが適当な大きさに切り刻んでいく。


「ミルクちゃん、お湯の用意は?」

「はい?」


 ミルクがやる気なさそうに答える。


「お湯沸かしておいてって言ったじゃん!」

「だって、ミルクセーキないんだもん。やる気が出ない」


 不機嫌そうにミルクが答える。


「もう仕方ないな、リーダー。急いでお湯沸かしてきて!」

「はい、ロビンソン!」


 しげるが急いで鍋いっぱいに水を入れて、お湯を沸かしに行った。

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