マロン軍団の実力

「では、次はあすか先生とマロン軍団の登場です。どうぞ!」


 司会の平畠啓史に呼ばれ、あすか先生とマロン軍団がステージに上がった。


「かわいい!」

 マロン軍団のかわいらしさにナンシーが思わず声を上げた。


 ピーッ!


 あすか先生がホイッスルを鳴らすと、マロン軍団が横一線にきれいに並び始めた。


 ピーッ!ピッ!ピッ!


 あすか先生のホイッスルにあわせ、転がったり跳ねたりするマロン軍団。

 その見事な演技に観客から盛大な拍手が送られる。


「いやー、お見事でした、マロン軍団!ありがとうございます!

 ナンシーさんいかがでした?」

「もう、ニャンニャンそのものでした!けど、飼い主がちょっと強制しているような」

「なに?どろぼう猫みたいな人には言われたくないんですけど」

「どろぼう猫って誰のとことかしら?」

「まあまあ、二人とも落ち着いて」


 司会の平畠が急いで二人をなだめる。


「では、あすか先生とマロン軍団にもう一度盛大な拍手を」


 盛大な拍手に送られ、ステージを降りるあすか先生とマロン軍団。

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