新たな人質

 フジと男が一人、しげるのいる部屋に入ってきた。

 男はメガホンをもっている。


「城ヶ崎先輩、あなたのおかげで我々の願いも成就されますよ。あなたは本当にいい協力者ですよ、人質としてね!」


 男とフジが高らかに笑う。


 メガホンを持ち、外にでる男。


「我々はもう一人人質を得た!わが校の英雄、城ヶ崎しげるだ!英雄を解放したければ、我々の要求を飲むべきだ、鈴井校長!」

「そりゃ、うそだろ?もし、本当なら声を聞かせなさい!」


 校長が騒ぐ。


「すみません、捕まっちゃいました」


 メガホンからしげるの情けない声が。


「おいおい、頼むよ、リーダー!」


 嘆く鈴井校長。

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