ウナギは獲れたか?
8月5日。安永たちカラーバトン隊は校舎の外をジョギングしていた。
「校長もしんどいこと言うよ。『ウナギの仕掛け場まで走って行け』なんて」
「暑いよ……」
メンバーは不満を言いながら走っていく。
一向がウナギの仕掛け場に着くと、ロビンソンが手を振って待っていた。
「おーい、みんなー!」
夜人一倍動いていたロビンソンだったが、朝から元気だ。
ウナギの仕掛けを不安げに引く一同。
「かかってるかな?」
「大丈夫だよ、カエル餌にしたから」
ロビンソンは自信ある言葉を投げる。仕掛けを引くと、水面から巨大な長いものが見えてきた。
「おお、でかい!ウナギでかっ!」
メンバーたちがウナギの姿に興奮する。
次々と釣り上げられていくウナギ。その姿に安永たちも疲れを忘れていた。
「いやー、予想以上の大漁だ。じゃ、これ持って帰って、ちらし寿司作るから。みんな晩御飯は楽しみにしてよ!」
ロビンソンは上機嫌である。
「おお!」
一同が盛り上がる。
ロビンソンはウナギをバンに乗せて、ロビンソン亭に帰っていった。カラーバトン隊は走って高校へ帰っていく。
「ウナギ、ウナギ、ウナギ」
メンバーたちは変な掛け声をかけながら走っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます