ロビンソンのウナギ獲り
8月4日19:30。三日月モモ、安永拳らが合宿を行っている釜揚高校の台所に突然ロビンソン亭の主人ロビンソンが現れた。
「拳ちゃん、いる?」
ロビンソンは安永を探しているようだ。
「ヤスケンなら、部屋にいますけど」
モモが答える。
「モモちゃん、呼んでくれない?あと4、5人追加で」
「はい、わかりました」
モモは急いで安永を呼びに行った。
10分後、玄関前に安永を始め5人の男たちが集まった。ロビンソンは笑顔でうなずく。
「ロビンソン、今から何するの?」
安永がロビンソンに聞いてみる。
「おお、今からウナギ獲りに行くから」
ロビンソンが答える。
「今から、ウナギ?」
一同が驚く。
「そうだよ、夜のうちに仕掛けを作って、朝に獲りに行くから」
「餌は?」
「今から獲りに行くよ、カエルを」
「え……」
一同が絶句する。
「じゃあ、さっそく行くよ!みんな乗って」
ロビンソンが意気揚々とバンに乗り込む。
「ちょっと、待って。待ってよ」
鈴井校長が玄関から現れた。
「どうしたんですか、校長?」
「勝手に外出しちゃだめだよ、君たち」
「でも、ロビンソンがウナギ獲りに行くって」
「ウナギ?うまそうだね。……じゃ君たちだけじゃ危ないから、先生が引率で行くよ」
「はい」
なんと、鈴井校長もウナギ獲りに行くことになった。
「じゃ、『アユミン号』に乗りたい人手を挙げて」
「校長、『アユミン号』って」
「ん、僕の愛車」
「車に名前つけているんですか……」
ロビンソンのバン『クルーソー号』と鈴井校長の愛車『アユミン号』の二手に分かれて、一同はまずウナギの餌、カエル獲りに出かけた。
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