パセリの天ぷら

 しげるのインタビューが終わったあと、安永とモモそしてしげるは一緒に縁日をめぐっていた。


「それにしても、校長には参ったよ。ダジャレ炸裂だし、期末テスト突然発表するし」


 しげるがぼやく。


「まあ、いつものことじゃない、あの校長なら」

「そうだね。俺も突然のテスト発表はさすがに驚いたけど」


 3人が校長の話をしていると、


「いらっしゃい、いらっしゃい!パセリの天ぷらいかがですか!」


 おおきなペットボトルを振って、大きな声で呼び込みをしている少女がいた。


「あ、菊ちゃん、なにしてるの?」少女はサッカー部のマネージャー菊地萌子だった。

「安永先輩、こんちわ。これうちの畑でとれたパセリで作った天ぷらなんですよ。おいしいですよ」

「じゃ、一つ買ってみようかな」

「ありがとうございます!」


 安永はパセリの天ぷらを一つ食べてみる。


「なんか、苦そうじゃない?」


 心配するモモ。


「お、結構いける」

「本当?」


 モモとしげるも一つ食べてみる。


「あ、おいしい」

「うん、うまい!」

「ありがとうございます!」


 菊ちゃんは喜んだ。

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