しげるのインターハイ予選
5月最終日曜日。S県K体育館ではインターハイ体操競技のS県大会が行われていた。釜揚高校は前日の規定演技で上位8校まで勝ち残り、自由演技に出場していた。
「さあ、始まりました体操競技インターハイ県予選。我が釜高は前日の規定で見事にベスト8に進出。本日の自由演技に出場しております。団体で1位もしくは個人総合で2位までに入れば、インターハイ本選進出です。がんばれ、釜高ジャパン。実況はわたくし放送部の平川、解説はスポーツ観戦同好会の松本でお送りします。松本さんよろしくお願いします」
「よろしくおねがいします」
「本日の見どころはどこでしょうね、松本さん」
「そーですねぇ。釜高は今回初めてベスト8に進出したので、団体での進出は難しいでしょうね。ただ、キャプテンの城ヶ崎くんは昨年の新人戦でもいい成績を残しましたし、個人での出場は望みが高いでしょうね」
「さあ、果たして釜高からインターハイ進出者が現れるのでしょうか?こうご期待です」
各校の自由演技が始まった。男子の体操競技は、ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目の合計で争われる。釜高部員たちは緊張のためか、なかなか点数を伸ばすのことができない。そんな中、しげるは得意のつり輪で、
「出ました。釜高キャプテン城ヶ崎くん、つり輪で14・5点の高得点を獲得しました!」
「これは今のところ1番高い得点ですね。さすが、城ヶ崎くん。得意のつり輪でしっかりと得点を重ねていきましたね」
「3種目終えて、城ヶ崎くん個人総合で3位になりました。これはインターハイが近くなってきました」
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